ZX7RRのブレーキリハビリ |
ZX7RRのフロントブレーキは、ニッシン製異径6ピストンキャリパーが標準装備とマニア垂涎の域にある これだけのものは、なかなか使われていない。簡単に言えばMVアグスタF4(300万)並み〜! ピストンがプレートの回転方向から順に、小中大となっているのが、写真を見てもわかる ボディーは、モノブロックではないけれどガッチリと4本のボルトで固められている 太くてがっしりした倒立フォークへの取付部も当然ダイレクトマウント 標準そのままだから当り前なんだけど無駄が無くて綺麗 これは、一つの完成された究極の形! |
写真を見てて気付かれた方も? ワイヤーロック? い〜え、それもそうですが 実は、スピードメーターケーブルが綺麗さっぱりと付いてないんです〜 メーターは、取付けてあったんですが、レーサーに車速は不要? ギヤとケーブルをダンボール箱ほじくって探してみます〜 ブレーキのついでにやっておいた方がいいし〜 |
事例紹介 |
テーマ |
写真 | 内容 |
ブレーキのリハビリ |
ピストンを綺麗に掃除する為 キャリパー本体を取り外しています |
取り外した6ピストンキャリパーです。 ピストンが3つ並んで、どんなに不安定な形かと思いきや‥‥‥ 取付部がしっかりと広くて、しかもそんなに長いって思わないぐらいにコンパクト。 そうそう、パッド交換だけなら、本体を取り外さなくても、パッドのセットボルト1本を取り外すだけで出来ます。 それと、リアブレーキは、パッド残量があったのでとりあえず現時点ではパス! |
元の裏表です | アップ写真へ |
取り外したパッドです。 異径ピストンの跡がくっきりと。 フェーシングの残りは、虫食い状の皮1枚ってところ。 パッド交換は、パッドの丸い穴の部分に通るボルトを六角レンチで外せば行えます。 わずか10秒か15秒ほど、それを邪魔するカバーもセットスプリングも何もない! さすがは、レース用ってとこです。 |
初採用〜! |
ところで、今回使用するパッドは、デイトナのゴールデンパッド。 これは、凄い! 何が凄いって、使わないうちから〜 その理由は、驚きの低価格!! 普通っていうか、今まで買ってきたアフターパーツなら1セット2枚で1万円ぐらいしていた。 しかも、6ポットタイプとなれば廉価バージョンなど無かったし〜(こういうバイクにボンビーは乗らない?) ところが、見た目が高級感(パッドに?)な割りに、何と2セットで9000円ほど!! しかもしかも、素材は、カーボンシンタードメタルってフランス料理のフルコースみたい〜! そして、コスト重視の人向きなんて書かれてなくて、新次元のブレーキパフォーマンスを実現と、あくまでも高性能をアピールしている。 耐磨耗性は、純正並みでプレートへの攻撃性は半減、絶対制動力もコントロール性も良いらしい。 気が付けば、使いもしないうちから超お薦め〜! とにかく、従来の1セット分の費用で2セット買えるのが偉い!!! もし、性能云々が後で問題になったとすれば、それから高いのに変えてみればいい。(高けりゃいいってもんではないけど) これだけのブレーキシステムで、大抵の場合は、不満など出るはずがないんでは? だとしたら、この費用でOKになるんだから、存在意義は大きい! ただ、折角のキャリパーにそんな‥‥‥とか、色んな考えはあると思う。 でも、ボンビーだからこそ、このマシンとの出会いがあり、そしてこのパッドがそのリハビリを大いに応援してくれた事実が、自分には感謝感激なのだ〜! |
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手の込んだフェイス | パッドは、左右非対称のスリットって言うか、要するに2枚とも同じ。 ちょっと硬そうって印象だけど、3分割に加えて細かなスリットで補っているんでしょう。 |
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とにかく、カバーが無いんで、新しいパッドが良く見えるし(残量がすぐわかる!)、放熱性も良さそうです。 | ||
パッと見では見過ごす | ついでの作業といいながら、実はブレーキよりも大変な作業です〜 スピードメーターのギヤユニットの代わりに組み込まれたカラーが見えます。 カラーは、スペーサーのように軸方向のクリアランスを規制するものですが、それに加えて芯出しの役目もあります。 |
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これを外す | メータードライブギヤをカラーを外して組付けるには、アクスルシャフトを抜かないと出来ません。 フロントフォーク下のクランプボルトを緩めた上で、アクスルシャフトの左側のナット側を緩めて外します。 ということは、フロントをリフトアップしないといけないわけですね〜 でもそのまえに、一緩めしておかないとタイヤが浮いてからじゃ不安定で緩められない。 とか言いながら、レンチのサイズにちょっと目が泳いでる〜〜 まあ、先へ進めよっと! |
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ちょっとこれは‥‥‥ | え〜っと、こっちが右側、ボルトで言えば頭の方ですね! 左側で緩めるとしても、一応回り止めでレンチを当てないといけませんよね〜〜 これって異様に太い〜、で内側が六角になってんの〜!?(汗) |
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こんなんでダメ〜? | これでもごっつい太いで〜! |
ガサゴソガサゴソ、手元にあった六角レンチは、この程度! ソケットタイプやTレンチは、はなからパス!言うに及びません〜 比較で並べているのは、エクステンションバーで、左が差し込み12.7ミリ、右が9.5ミリ分。 この六角でも相当太いのがわかるでしょ!? カワサキ特有のチェーン調整カム用の12ミリと、もうちょい太い14ミリがかろうじて。 これで、普通のアクスルシャフトには足りてましたって過去形? そういったわけで、全てダメ! ノギスで測ってみると、左が16ミリで右が21ミリ!! やっぱ、作りが半端でないわ〜!! |
レンチは作りましょう! | それでは、どうするかって? やっぱり、作っちゃいます〜 こんなん、単純に緩めばいいんだし、専用工具でなくてもこんなサイズは、すぐに手に入らないでしょ!? 買ってきました、21ミリのボルトとナット、同じく16ミリのボルトとナット、そして丸棒(長さは1メートル)と16ミリのボルトをもう1本。 |
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こんな感じ | この丸棒を溶接した分は、最初の一撃用。 滑らずにしっかりと力を加える為に、特に作りました。 長さは1メートルのを曲げたままで、パワーをかけれます。 ハンドル部の曲げが甘いのは、バイスがぼろいからではありません〜 多少作業性が悪くなるのは承知の上、また元に戻して何かに使えるかもって‥‥‥ これこそDIYに必要な本能と自分では納得している。 それと、21ミリのボルトナットを溶接したアタッチメントみたいな物。 16ミリのは、ちょうど使用中で写ってないってところで、次へ〜 |
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無事に緩んだ〜! | ちゃんとリフトアップもして、一撃後のアクスルをアタッチメントで緩めてます。 これを丸棒でやってたら何かがもらえる? そう、日が暮れるでしょ! (寒っ!!) |
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これがメーターギヤ | レーサーってのは、シビアなもんだ! 左のカラーと比べるまでもなく、ギヤを組み込んだら、かなりの重量増って事が良くわかる? しかも、相当なフリクションアップに違いない! ここで、ついに300km/hは、メーターで読み取りたいけど読み取れないものとなってしまう〜〜 (元から出ません!) |
何かが足りない? そうワイヤーロック!せっかく穴まで開けてもらって、 でも、メンテナンスの邪魔なんで、このままでいいです〜 |
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