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 FRPバンパー再生(最終章)
(ロードスター用市販品)

じゃ〜ん!ついにきた〜!って感じでしょ!



注)これは、ヌメヌメするように写真加工してありません!
 
いきなり場面が飛んじゃいましたか〜?でスタート。
この不気味なヌメリ具合は、有機フォルムのロードスターならでは!
まったく両生類って感じですね〜

そうそう、どうしてこうなったかを説明しないといけません!
パート4では、中塗りのボディーカラーを2度塗りしたところまででした。
その後は、今まで以上にしっかりと乾燥時間をとっています。
いってみれば、下塗り以後の塗装の総決算ってところでしょうか。
そして、その後には、やはり水研ぎをしています。

で、ついにクリア塗装(上塗り)をしたってわけです。
クリア塗装は、イサム塗料の2液性のアクリルウレタン塗料(品名はエアーウレタン)を使用。
これは、ラッカースプレーと違って硬化剤による化学変化で塗膜が出来ます。
その為、ラッカーに比べると、しっかりと硬化時間をとって養生させます。

 
塗装は下地で決まると言いながら、作業を積み上げてきた中でも最後の段階に〜
既に決まってんじゃないの?って感じですけど、クリアといえども気が抜けるはずはありません!
やっぱり、垂れも嫌だし、ゴミ噛みや泡がプツプツなんて絶対嫌です〜!
ところが、上塗りでは、しっかりと重ね幅を取って塗り重ねていかないと艶が出ません。
だから、よく垂れる寸前が一番艶が出るって言われているけど‥‥‥
その加減がわかれば苦労しませんよね!
だから、数箇所の垂れを補修する覚悟でタップリ塗るとか、艶が足りずに後々磨きでカバーするとかって結末になりがち〜!(汗)
艶がないといっても厚みがないと、後で磨きも出来ないから念の為。

また、湿度が多い日には、白く濁ってしまう事もありますから、梅雨時等は要注意です。
他に、冬の低温時にも注意が必要なように、塗装は、いつでも出来る作業ではないという点を頭に置いておきましょう!
これは、2液ウレタン塗装に限った事ではありません。
低温時のラッカー塗装では、溶剤が気化せず、まるで水の様に流れてしまったり、ノズルに霜が付着して噴射出来なくなったりします。
又、逆に高温時には、しっとりと塗るのが難しくなるわけです。

 
焼付けブースでもない限りは、天気予報を調べて日を選ぶ事から、成否は決まると言えそうです。
 
 
ピアノに近付いた?

埃やミストの付着に注意してしっかりと硬化させます〜!

 
2液ウレタン塗料は、塗膜が厚く、耐溶剤性だけでなく耐候性も優れているから価格差以上の価値があります。
ただ、使用途中の塗料は、スプレーの中でも徐々に硬化していきますから、使い切って(24時間以内)しまわないと無駄になります。

でも、それに余りある仕上がり!
狙い通りの深い仕上がりになりつつあります。
下地がたとえFRPであったとしても、薄っぺらでヨレヨレした質感ではなく、鉄板ボディーのように、パシッと決める所は決める。
そして、そして、‥‥‥ピアノのような艶っぽい色気を醸し出させるのだ〜!
 
ここでも研ぐ!

2000番のサンドペーパーで撫でるように
と、今までのところは、1度塗りの話です。
クリア塗装は、直接外気にさらされ、飛び石等から守ってくれています。
そこで、当然2度塗りしま〜す!

スプレーの説明では、2度塗りは1度塗りをしてから10〜20分後にするようになっています。
しかし、実際には、完全硬化後の別作業として実施しています。

とにかく、急がないし、時間と手間をかけれる事だけがDIYガレージの武器!
 
これまでの経験で、時間が経ってから微細なエラーが出ていじめられた事あります〜
 
階段でも、沢山踊り場が有れば上るの楽でしょ!
 
いぶし銀って趣き  
#2000でも、ガラスの様になるわけではありません。
言ってみれば傷だらけ〜逆に言えば、吹きっ放なしにはそれだけ艶がある?
スプレーで吹いた肌を均して、2度塗りでの綺麗な仕上がりを目指します。
#2000で一生懸命研いでから、#1000で優しく軽く足付けした〜写真。
 
日光浴中?

アップ写真あります
クリア塗装の2度塗りも、養生を含めて完全に終了しました。
完全硬化後に、塗りの確認と撮影の為に表に出してみたところです。
とはいえ、やっぱり動かすのは嫌ですよね〜
うっかりぶつけたり、落したり、表なら鳥の糞が落ちてくる事もあるだろうし‥‥‥
しかも、もし、それまでの養生が悪かったりすると、直射日光でプツって感じで泡立つって事も起こらないとは限らないし〜
 


写真をクリックでアップ写真あります。
 
一段とヌメッて、写真がおかしな感じです〜油絵加工でもしたような〜?
こうなると、ボディーカラーがどうのこうのではなくて、光と影、映り込みの世界です。
まるで、鏡の色は何色?って確認しているようなものですね!
普段見慣れた表面的な色具合と違って、奥深いところの色ってのが直接的に把握できない〜
直接的とか、絶対値としてっていう感覚が難しくて、これは、色プラス光沢って尺度ですか?
濃い淡い、明るい暗いに加えて光沢がゼット軸!

しかも、それに汚いオヤジの移り込みがプラス〜
 
撮影秘話? 撮影しようとすると、とにかく景色が映り込んでしまう。
カメラを構えると、間抜けな格好の自分が映っているから、シャッターが切れない事もしばしばって。
これも、アップ写真はとても提供出来ませんってワケ。
 
(補足説明)
・垂れる直前がベストって?

・1度塗りの1度って?
実際には、いきなりそこまで狙ったら、あちこち垂れ出して悲惨な目に〜!
それは、複雑な面の場合は、上手く一様に塗れないし、面の勾配もまちまちなんだから、垂れ易い部分が出来るのが当然です。
そこで、垂れやすい垂直面等は、他の部分とは塗り方を違えるのが賢明です。
普通の部分を限界まで塗り重ねるとしても、垂れやすい部分は、その半歩手前を狙いましょう!
そして、時間をおいてからその部分を重ね吹きし、最終的には厚みを揃えます。
これで1度塗りの1回が完了って事で、1度っていうよりも1サイクルってのが正確かも?
本当に1度しかスプレーが通過しなかったって事ではないです〜
正面から記念撮影
無事にゴールへ辿り着いたので、笑って喜んでいるでしょ!
これをテールゲート(イケネ!あおりです)に付けるとピッタリ?

離れて望遠だったのか、自分が映り込まずに上手く撮れました
何となくムラ状なのは雲で、大きく光っているのは太陽です

  
さあ取り付け!

緊張の中にも楽しいひととき
全ての作業を終了後に、さらに1週間程の時間を開けてから、Xデーを設定。

実は、取付けまでにしなければならない事があるのです。
それは、仕上がったバンパーの光沢を実車に近づけること。
ロードスターのボディーは、年式相応の状態です。
長年の間に、洗車やワックス掛けで繰返し磨き上げられたもの。
だから、いくら上手く塗れたといっても、吹きっ放しの塗装では、違和感丸出し〜!

そこで、超完全硬化後に少し磨きを加えます。
機械でブイブイやると、ヘッドカットみたいになっても困るので、大変だけど手仕上げのフィニッシュ用ポリッシュでワックス掛けをトレースする感じで磨きます。
そのままでは、ギラギラした感じだったのが、少し柔かい光に
なります。

そして迎えたXデーは、楽しいジョイントベンチャー!
 
最後の楽しみ?
バンパー取り付け作業も無事終了し、残るは最後の儀式のみ!
それは、ロードランプのレンズカバーの取り付けです。
レンズカバーは、新調する際に少し遊んでみました。
リング状に塗られた部分の色をゴールドに変えたんです。
元は、ボディーカラーだったんですが、手間は同じだし、ゴールドのBBSを履いているから、それもありかなと。

もちろん、Y君に話してチョイスしてもらっています。
「ゴールドでいきましょか?どんな感じかな〜、楽しみですわ」

そして楽しみの時、「ある時〜、ない時〜」そんな感じで片方を付けた写真。
  
 
完成 
すべての作業を終えて、記念撮影です。といってこんな写真しかありません。
車全体となっちゃうと、あまりバシバシ撮れませんもんね〜
でも、これは紛れもなく世界に一台のロードスターだから、チョンバレか〜?

Y君は、取り付けに際してワックス掛けをしてきていました。
こちらは、ストロボの反射が柔かくなってるように、磨き風味にしました。
その結果は、見事にお見合い成功って感じで馴染みました〜!

この先、似たもの夫婦って感じで続いていってね〜!
 
 
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