事例紹介 |
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FRPバンパー再生(パート4) (ロードスター用市販品) |
「3歩進んで2歩下がる」ではありません〜! |
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またまた、研いでおります。 しかも、前の研ぎの時よりもベースのポリパテが沢山出てきてる〜? いよいよ上塗り(クリアを塗るから正しくは中塗りの事)か〜?って続きがこれです。 何でまた?って疑問がわくでしょ? でも、遊んでいるわけでもないし、下手をしたわけでもありません。 これも前進のステップです! ようやく、パーフェクトな下地の面が作れたと思ったら‥‥‥ではなくて。 だから、これなんです〜 正しい面が出せたからこそ、それを基準にシェイプアップ! 仮に地面を平らに削るなら水糸を張って、それを基準に削れば出来る。 誰も盛り土をして均してから、削り下げるなんてしないはず〜 でも、バンパーはそうはいかない〜! だから、盛ったり削ったりして、とにかく一旦は、形を作り出さないといけない。 そして、そこから余分な部分を取り去るわけ。 えっ?元のボディー面が基準であるじゃん?って 確かに、最初はそうでした〜!(汗) しかし、既に、元のボディーは補修部分と完全一体の凸凹状態だった‥‥‥ パテを盛って何度もサフェーサーを重ね塗りして、パーフェクトな面といっても、それは、わずかな凸凹やエラーのない造形としての完成の話。 でも、塗装の下地となれば、それだけでは不充分。 下地には、綺麗な上塗りが出来るか?って観点も必要になってくるからです。 だから、溶剤に対して不安定となるラッカー層を出来れば薄くしたいって。 これは、ラッカー塗装だからって事なんですけどね! |
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ついに!これが本当に最後の補修ですよ〜! パテは、薄付けパテ(ラッカーパテ)のダークブルー色を使用 |
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余分な贅肉を削ぎ落として、ついに長い道のりも完成段階となりました。 最後に、削って現れたピンホールやわずかな扁平などをシビアに補修し、最後まで手を抜く事はありません。 それは、この先を含めて、もし、一工程でも気を緩めるとしたら‥‥‥? これまで積み上げてきた作業が全て水の泡になる〜! 補修塗装っていうのは、そういうものです。 |
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いよいよ下地が完成する〜! |
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ガレージブースは、床にしっかりと水を打った上で、30分前から換気扇を作動させて準備中です。 そして、繊維1本噛まさないように、服もナイロンヤッケに着替えてエアシャワーの上で臨んでいる。 正直、これまでの削る前提の塗装では、ここまでしていません。 それは、言ってみれば、パテ付け作業の延長って取り扱い。 でも、塗料の付着性って部分では、洗浄や脱脂に差はありません。 |
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やっと本番下塗り? |
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本番サフェーサーを細心の注意を払いながら、しっかりと塗る! これまでのは、削る前提で塗ってたわけだけど、今回は、削らない前提。 だから、ザラツキやピンホール、逆にブツや垂れ、そしてゴミ噛みは厳禁! そして、艶が出るほどにしっかりと塗って、パテ補修を完全に隠します。 塗装後には、入念に塗装面をチェックします。 うっかりと物が触れたりしないように注意しながら、隅々まで目を近づけて〜 幸いなことに、何一つエラー無く仕上がっています。 これだけの回数塗ってくると、複雑とはいえ要領をつかんでくるもんですね! もし、ゴミ噛みやピンホール、垂れ等を発生させてしまった場合は? この段階では、その部分だけの最低限度の補修にします。 |
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いよいよ中塗り | いよいよボディーカラー塗装です。 作業は、サフェーサー塗装後に続けて、半乾燥状態で開始。 研いで足付けをしない代わりに、ハーフウエットオンで付着性を高めます。 だから、下手をするとズルっといきます〜! まずは、塗料が付着し難い部分から。 表から裏から、あっちに行ったりこっちに来たり〜 吹き始めの粗い粒を捨てながら、中ほどのライト周りを塗ったり。 エッジや凹み等も、もらさず丁寧に手順良く。 |
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はっきり言って、これまでの塗って研いでの段階とはまるで違っています。 まるで気が抜けませんし、外の天候や風等も気になります。 既に完成に向って突っ走りだしているのです〜! 時間は短いけど緊張感は高くて、掛け合わせたトータルは下地作りと同じかも〜? |
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一通り塗り終えた状態です。 光加減でわかりますが、濡れ羽ってわけにはいかないんですよ〜! これぐらいの大面積になると、吹き重ねのタイムラグが大きいので全体をしっとりさせるのは難しいものです。 今後の課題!二刀流を習得する事〜!? ここまでは、本番サフェーサー、ボディーカラーと続けて塗装してきました。 しかし、ラッカー塗装の重ね塗りですから、一度の厚塗りは危険です。 また、缶スプレーでは、溶剤の揮発のコントロールが出来ません。 だから、鮫肌を抑えようとすれば、距離を近付けるわけですが、それもやり過ぎは危険。 この時は、そんな事情で、これが限度の木目(きめ)ってわけで、予定通りの出来! この後は、埃が付着しないようにってのは当然として、しっかりと完全乾燥させます。 もし、少しでも痩せが出るなら、この段階でお願いしますね〜 |
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やはり研ぐ! |
参考までにクリックでアップ写真あります |
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缶スプレー塗装の限界っていえる鮫肌だけど、それをハンデと思う必要はありません。 もちろん、ザラツキとは次元が違うんですけどね。 むしろ、この程度の規模なら缶スプレーこそ適している〜! それは、コンプレッサー関連の設備が要らないって事ではなくて。 何よりも、調色の手間、そしてペイントの無駄がないからです。 この事を書き出すと長くなるので、また違った形で書く機会があれば? とにかく、ガレージファクトリーには全てが有るけど缶スプレーを選ぶ! 何故なら、漆器は筆塗り(ヘラかも?)でっせ〜!! 研いで光沢を出しているのは、紛れもない事実でしょ? 話を戻して、鮫肌の上にさらに鮫肌を重ねると、元より木目(きめ)が悪くなるのはわかりますよね? 凸の上には、さらに凸が付着し、凹の部分はさらに凹になるのが普通。 凹の部分に凸がくるとか思って頑張っていると、垂れやピンホールがおちですから〜 そこで、2度塗りの前に#1000〜1500の耐水ペーパーで、軽く研いでおくわけです。 これは、足付けって上等な話ではなくて、缶スプレーでは必要な均しって感じですね。 ボディーカラーがブラックだから、少し塗れば下地の色は隠れてしまいます。 でも、缶スプレーの塗膜はとても薄いですから、やはり2度塗りは必要です。 |
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2度塗り | 再度、物々しい準備作業の上で慎重に塗装作業。 2度塗りをしたからといって、鮫肌なのは同じ事! 蛍光灯もストロボも輪郭がにじんでいます〜 でも、さきに書いたとおり酷くもなっていないから良いんです。 |
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中塗り完了! |
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塗装後は、埃の無い状態でしっかりと乾燥させます。 ところで、3度塗り4度塗りをしたら? これについては、?です。 淡い色なら下地の色にも影響されますが、重ねるほどに濃くなって色が変わってしまいます。 濃い色でもこれは同じ事。 明るい所では、黒といっても濃さの違いはわかってしまいます。 しかも、黒といっても真っ黒ではないですし〜 塗料が無駄とか、失敗のリスクが大きくなるとかそういった事ではなくて、オリジナルに近い色を出す事を考えて選択すれば良いと思います。 それに、塗り方でも1回の厚みはそれぞれ変わってくるしね! ちなみに使用したペイント数は、サフェーサー8本、ブラック6本。 サフェーサーが回数の割りに少ないのは、仮塗りは拾い塗りプラスα程度で出来るだけ薄くしたからです。 それと、塗料の使用量は、とりあえずの目安程度にしておいて下さいね〜 |
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