事例紹介
 
  
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 FRPバンパー再生(パート2)
(ロードスター用市販品)

覚悟の上での表面の姿がこれだ〜!!

表面にもしっかりとFRP補強をやったから、強度面の心配はない〜!

その代わりに、この先、どうやって塗装にまで漕ぎつけるのか〜?

その答えが上の写真!

フフフ、バンパー表面全面にポリエステルパテ(NAXパテ)を塗布!
しかも、半端な厚みではない〜のです。都合1キログラム程。
練っては塗り、練っては塗り。
2液混合だから、毎回、硬化剤の配合を秤で計量しながら〜
作業は、複雑な曲面に手間取るから、硬化時間との勝負で塗りつけて延ばすのが精一杯って感じ。
出来るだけエア噛みとかを防ごう
としても、なかなか。
あまりにも面積が広いから、1回分をある程度の量作らないと進まないし。
そうすると、細かい事を言ってられないって言ってると、後々、ツケが回ってくるんだけどな〜〜

写真左側に斜めに走る筋の部分は、バンパーの凹状のデザイン部です。
とてもじゃないけど、正確なラインを出すまでの余裕はありませ〜ん!
ロードランプの輪郭もわかっちゃいるけど‥‥‥後で楽しませてもらいます〜
 
そして、この状態をY君にもしっかりと見てもらうのが大切!
既に、後戻りできないところに踏み込んでしまった事をしっかりと自覚してもらうのだ〜
その時の言葉は、確か〜「これは凄い!」の一言だったかな?
 
 
鉄鋼ヤスリで!

こんな経験はあまり出来ません〜!

これからどうなるのん?って不安をよそに作業は進む〜!
全体にパテ塗りしたわけだから、全体をヤスリで削る。
それは、至極当り前のこと〜だけど‥‥‥

写真右上がスカート部分で左下がボンネット側。
バンパーやノーズ先端部にも、モリモリと盛りまくられております〜
そして、ノーズとバンパー形状部との境目の凹部は、ほぼ埋まっている模様?
 
まるでミイラ! とにかく、全体がこの様子だから、まるでミイラって感じ。
優雅な曲面も微妙な面の変化もあったもんじゃない〜!
ここから、オリジナルのラインや面を削り出すんだよ〜

そういったわけで、何種類もの鉄鋼ヤスリでゴシゴシと。
本当ならドレッサーでザクザク削りたいんだけど、とにかくカチンコチン!
サンドペーパーなら、一発で破れてしまうようなオコゼ状態だから、ヤスリでも有り難い事。
上手く使って、出来るだけ頑張っておけば、その分ペーパーが楽になるから〜
 
荒削り終了 鉄鋼ヤスリでの整形作業は終わり〜

なんだけど、この段階では、正しい面が出せているかどうかなんてさっぱりわからない!
とりあえず、全体的に凸凹を均したって段階と言えるのかな?
でも、次の段階に進まなければならないわけだから、自分のイメージを頼りに作業を進めなければならない!
左右を見比べ、曲面と格闘しながらサンドペーパーでそれなりのところまで〜

こんなの、まるでモデリング!
クレイ(粘土)でやるような事でしょう?
そう思わない?
半生で削るならまだしも、カチンコチンのポリパテでやるなんて〜
でも、全体に塗り終わるまでは削りだせないし、そんときゃ絶対にカチンコチン!
とかなんとか言っても、すべては想定内のこと!

Y君のロードスターへの熱い想いは、そんな事を吹き飛ばす強い力となっているのだ!
 
補修第一弾! サンドペーパーの研ぎ段階も終了したら、待ってましたの補修作業!

手直しとも言えるけど、やってる事がやってる事だから、これは当然の作業ステップ。
ここからは、加修部分がわかり易いように、同じポリパテでも黄色いポリパテを使用。
これは、チューブ入りで割高になるんだけど、同じ色でやってると、どこを研いだら良いかって宝捜しになるからね。
作業は、2液混合だからパテ板の上で混合してって事をやはり何度も繰り返さないといけない。
 
こんなにも!



正直なところ、適当に、はしょってやりたい衝動にかられる。
早く次の段階に進んで、綺麗な状態を見たいってのは、誰もが思う事。
でも、縁や入り込んだ細かい部分等を残して先へ進めても、結局は同じ事!
とにかく、塗装段階では、ピンホールひとつも、残す事は許されないんだから。

そうやって、隅々まで見落とさずに根気よく作業を進めた結果がこの写真。
全部塗った方が早い?ってぐらい塗ってるけど、最初のポリパテを全体に塗った時とは、比較にならないほど前進しているんです〜!
そして、数が多いといっても、適当に塗っているのではなく、しっかりとその部分ごとに応じた塗り付けをやっています。
いい加減に塗ってたら、サンディング(研ぎ)で取れてしまうのがおちだもんね!
だから、どれだけの手間が必要か、わかるでしょ?

この補修第一弾のスタートに際して、これで正しい面が出せているかどうか?
ってことだったんだけど、この段階に至ってもそれはまったく同じ事!

とにかく表面を整えないと、先が見えてこないから〜
 
こんな感じで〜
黄色い補修パテをこんな感じで研いでね〜
って、左下部を研いで見本を作っておいた?
つもりだったけど、この後で再度加修をした。
そうそう、この段階で重要な事があるんです。

それは、Y君に”Do it together”をしてもらう事!

これなら、自分で作り出す充実感をバッチリ得られるはず〜
しかも、これで仕上げってわけじゃないから、バックギアに入れられるって程のダメージを受ける事もないだろうし。
連絡を入れると、二つ返事でやる気満々! 
さすがは越後屋!付き合いが良い〜

では、いきなり研いでといっても加減がわからないだろうから、見本として少し作業をして準備完了〜のはずが?
サンディングした部分には、どうしてもエラーが出てくるもの!
それで、その部分には、再度黄色いポリパテで加修する事に。
まあ、完全な研ぎ上がりの見本じゃなくなるけど、研いだ部分も混じっているからわかるでしょ?
もちろん、加修部も研いでくれれば良いし。

あとは、その時を待つばかり!
我ながら、なかなか上手いお膳立てが出来たと、その時が楽しみ〜!
 
何より経験!
越後屋さん、加減がわかってきました〜?
いざ本番の日。

「あ〜何となくわかりますわ〜」
とはいうものの、1ヶ所づつ丁寧な作業が続く。
左手でパテの段差を撫でながら、右手が優しく慎重に研いでいる。

「これぐらいの感じかな?」

「境目が感触でわかるって事は、未だって事」
「それと、ピンホール(気泡)の補修部分だったら99パーセント以上は落す事になるから、その時は、研ぎすぎに注意しないとね〜」
 
気持ちは仕上げ?
この一擦りが仕上がりに影響するかな?
ますます、慎重な作業となったY君!
少しは、下地作りの大変さがわかってもらえるかな〜?

それにしても、ほんの1〜2ヶ所するだけでも手間な事は、経験者ならわかるはず〜
しかも、全てが曲面って言える程のデザインだけに、難しいのは当然です。
サンディングブロックを使えない部分が沢山有って、ほとんど指先の加減一つだから。

ある程度加減がつかめた頃からは、右と左に手分けして頑張ってやりました〜

「これで、あと塗装したら出来上がり?」

「いや〜まだまだ手を入れんとな〜」

「あ〜そうなん」

ちょっと、達成感に水を差したようだけど、確実にワンステップ前進したのは間違いない!

そして、何より良い経験が出来たでしょ?
 
第一弾の第二ステップ! さて、Y君との楽しいジョイントも終わり、第二ステップは、その作業のフォローです。

研ぎすぎた部分やパテ盛りを上手く出来ていなかった部分等を再度加修します。
ここからは、やはりパテの色を変えて濃い青色のポリパテにします。
これもチューブ入り。
 
結構な手の入り具合 一通り見ていくと、第一ステップとは比較にならないけど、結構あるもんです。

ここまで進むと、ノーズとバンパー形状部の境目凹部の溝もクッキリと復活してますね〜
これでOK?


このロードランプまわりの
力感はチャームポイント!
研ぎ進めると青いパテは、写真ではわからないぐらいの状態まで落とされています。
ここまで段階的に手が入ってきて、まるで再生プラスティックのようにカラフルな下地だけど、映り込みまでする程に面は仕上がってきているような?
これで、ピンホール等の部分的なエラー(瑕疵)のない面にはなったわけです。
 
次は、いよいよ塗装作業!
塗装の前には、しっかりと研ぎカスを洗浄するのは当り前として、充分に乾燥させてから脱脂も忘れずにします。
仮に、その塗膜の殆どを落す事になるとしても、少しでも残ればそれはイコール下地。
いい加減な状態だと、次の作業或いは、仕上がってから後日とかで障害が発生するんだ。
 
その前に、これだけのパテ付けの作業だから、各補修段階でも同じ事をしていたって事です。
 
 
 下塗り完了!?



オコゼがベラにでも変身したかの様に
それらしい表情にはなってきました。


あんまり意味ないけど、参考に
写真クリックでアップあります。
第一ステップ第二ステップをへて、表面補修の第一弾が終了って感じ。
パテでの素地調整を一通り済ませ、サフェーサーを塗ったところ。

写真からは、既に、ロードランプのハウジング周りの処理と、後ろ部分がカットされているのがわかりますね。

さあ、これで軽く水研ぎすれば、いよいよ上塗りか〜?

い〜え!これは、まだまだ準備作業なんです。
曲面の織り成す様子を確認し易くする為の仮の化粧って感じです。
パテでまだら模様の状態では、ラインや面が出来ているかが、はっきりとはわからないから、それを隠すわけです。

こんな程度で終われるなら、コンピューターがダウンするはずはないのだ〜!!

って事で、塗装への道のりはまだまだ続く〜!?
 
 
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