事例紹介

コンビネーション
<製作編>

バイクを動かすのに使うからって事で、余ったホイール?と使用済みのマカダムを組む事に〜
どうせ組むなら同じ手間だから、きちっとしたタイヤを用意すれば無駄がないのにと思う。
それから何日かして、こんなバイク?がガレージファクトリーに届けられていた。
どこがバイク?ってわけだが、毎度の事なので驚く事も心配する事も無い。
敢えて思う事があるとすれば、ただ一点‥‥‥また9Rかよ〜〜!
COMBINATIONの始まりは、実にテンションが低かった〜(笑)

ベースは正真正銘のZX9R E型〜!
 
このベース(バイクじゃなくてベースでしょ!)は、定番のC型ではなく、あの12Rと同時に生まれたE型〜!
これまで、E型もどきを含めてC型については、隅から隅まで触ってきたが、本物のE型は初めての出会い。
この機会に、C型との違いを簡単に確認しておくと〜ヘッドライトを含めたアッパーカウルの違いは、すぐにわかるとして
シートレールの着脱式への変更が大きなポイント〜でも、これもすぐにわかる部分。(と言ってもここには無い〜!)
しかし、それ以外にも、細部に至るまで実に多くの変更がなされている。
ヘッドパイプ脇に、E型のシールが貼ってあるのだが、外観上ではヘッドパイプ部が5ミリ程突き出して強化されている。
さらに、そのステム部分の大きな違いが、ベアリングがローラーではなくボールタイプに変更された点。(後に関連記事有り)
また、エンジンマウント部には、フレームとのクリアランスを管理(ゼロ)出来る様に調整式カラー(黒いヘリサート状)が追加されている。
 
 
リアショックの取付部は、スペーサーによって車高調整(車体姿勢)が簡単に出来る形に変更されている。
スイングアームは、6角形のD型断面で剛性アップされ、強化されたリンクを含めて各所にグリスニップルが追加されている。
他にも、エンジン本体、補機類(キャブ、ジェネレーター等)、フロントフォーク、リアホイール等、多くの変更があるのだが‥‥‥


 写真 内容
  とにかく、意味の無い造形は、とっとと分解するに限る。
と言うのも、転がせるように組んであるだけのこの状態の中に、バイクの作動の重要部が全て含まれているから。
いい加減な形からスタートすれば、まともに走れるバイクは、生まれて来ないのだ!
全ては1から、1からのスタートにリセットする。
さて、初物のE型とはいえ、そのまま組上げたのでは面白くない?と言うか、ノーマルパーツが揃っていないのは自明の理!
そこで、今回は、逆に提案させてもらった〜〜そう、テンションを高める為にも‥‥‥
「倒立フォークの予備があったやろ、フロントは倒立でいくで〜!」
これまで散々、エスカレートしかける度に水をかけてきた経緯から、たまには良いかって。
もちろん、とんでもないバイクを生み出す気もないし、オリジナルを軽視するつもりもない。
とにかく無い袖は振れないから、如何に在る物を活かして、如何にもってバイクに仕上げるか‥‥‥イカン、イカが続いた
まあ、最初に倒立フォークって打ち上げ花火を発射しとけば、この先、不足パーツの手配にも気合が入るだろうって考えもある。
 
用意されたフロントフォークは、頭に描いていたのとは少々違った。
本当のところは、7Rのスペアで良いのが有ったはず〜と思っていた。
それが、何と12R用!
しかも、A’ssyの方は、曲がっているかもしれない代物らしい。
その為、交換用のインナーがおまけで付いてくる〜
まあ、有ればOK!
多少のセット荷重の差はあれど、素材に不足なし!
最終的に合わせていければ良し。
もし、乗れないバイクだったら、思い切った手を加えてやるだけの事。
まあ、万一でもそれは無いと思うけど‥‥‥
というわけで、1つが決まれば、次々にやるべき事が決まってくる。
ステムの選択とハンドルの取付けの問題、ホイールやブレーキ、細かくはフェンダーまで。
もちろん、静的動的な車体姿勢やサスペンションの動き等、根本的な問題点は、まだベールの向こうって感じ。
 
倒立フォークと決まった瞬間、ノーマルのステム周りは使えない。
少なくとも、倒立式の機種のパーツが無いと始まらないわけ。
それで、探しだされてきたのがカワサキ歴代モデルのパーツ群。
ZX9RB、ZX10R、ZXR750R、7RRレース用の市販品etc.
シャフトの付いた黒い分が、ノーマル正立用のステム。
ロアブラケットの穴径が、一番小さいけど、46ミリといえば正立では最大級!
果たして、この中から、使える組合せが見つかるのか〜?
組合わせる条件は、ロアとトップの穴径だけではなく、上下シャフト径、シャフト長にフォーク取付けピッチにオフセット〜
穴径が合ったものを、こうして大雑把に上下のオフセットを確認してみる。
7Rのレース用ロアブラケットとシャフトにZXRのアッパーの組合わせかな?
これは、何となく良い線かな〜って、しかし、仮組み状態で先へ進める事にしたのはまずかった〜!
ステムは、ロアブラケットにシャフトを油圧プレスで慎重に圧入し組立てる。
わかってはいても、何トンもの力を受けて、ビリビリ、ビンビンと振動しながら、いつバ〜ンと弾けても不思議ではないから細心の注意で作業する。
圧力計と物を交互に睨みながら少しずつ確実にレバー操作する。
フレームのボールベアリングに合わせて、インナーカラーもボール用をシャフトに圧入。
フレームに仮組みしてみると、何と2本目のフォークが微妙に入らない〜!
その写真がないのですが、写真のヘッドパイプ部に2枚上の写真のを組みつけてみたと。
すると、2枚上の写真と同じように、1本目のフォークしか上下の穴を通らなかったって事です。
恐らく、最初の仮組みの時に2本目は、カチッとアッパーまで入れてなかったんじゃ〜ないか〜?
多分、組みたい気持ちが勝ってたんだろうと‥‥‥見事に要らない物を組んでしまいました〜!反省

そこで、ならば止む無しという事で、至極当り前の12R用アッパーマウントを試してみる事に。
すると、フロントフォークを通すまでもなく上下でピッチが異なっている〜
あれっ!写真でフォークかと思いきや、余ったステムシャフトで確認してますか〜〜! ‥‥‥懲りてない(笑)
結局、12Rのロアーブラケットをシャフト一体で手配してもらう事に。
あ〜あ、結果的には、ごく当り前〜!
12Rのフロント周りを9Rに移植って形になってしまうんだな〜
とは言え、ハンドルもアップライトになって、レイアウト的にもポジション的にもベターな方向にいきそうです。
ZXR仕様じゃ、完璧レプリカだもんね〜
写真左が、手配してもらった12Rのブラケット。
しかし、12Rのシャフトは、ガッツリ詰って太くて短くて、そのままガツンとフレームに入力してきそうですよ〜(^_^;
それは今後の課題!まずはめでたしめでたし〜

少し余分な事もあったけど、そもそも筋書きの無い作業だから上等上等!
これで基本的な骨格が見えたわけだから、トントン進んじゃう?
この先、どう進展するか、楽しみって言えば楽しみですね〜♪
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