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簡単な基礎と根太の構造 |
簡単な基礎と根太の構造 |
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2×6材について
ツーバイフォー工法用製材がホームセンターで大量に販売されています。
荒材と違って表面がきれいで、まずそのまま使用出来ます。
樹種は、SPF(スプルース、パイン、ファー、北米針葉樹です)で、構造材ですから丈夫ですが、比較的柔らかく加工組付けがしやすい種類です。
キルンドライ(人工乾燥で含水率19%以下)材が主でDと表示されています。
2×6の乾燥材実寸は、約38ミリ×約140ミリです。
元々建築用ですから、塗装は必須です。
どうしても無塗装が良い場合は、レッドシーダ−(ウエスタンレッドシーダ−、カナディアンレッドシーダ−)をお勧めします。
ただ、SPFに比べて相当な高級品です。
上品で美しい木肌ですが、柔らかいため、土足等でのヘビーユースは、お勧め出来ません。
芝生貼り等で、靴への土の付着を避ける配慮が賢明です。
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テラスについて
数年にわたり踏み固められた地面であれば、整地後バサモルタルを約5〜7cm厚で打てば下地になります。
タイルの寸法で割り付けし(目地は1cm)下地寸法を決めます。
もし、地盤が柔らかい場合は、モルタル(1対2〜3)を水で練ってから、バラス(3〜5)を混ぜてコンクリートとして打設します。
また、近くに植木がある場合は、出来るだけワイヤーメッシュ(溶接金網)を敷き込むとともに、土間厚も増やします。
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束石について
コンクリート製のサイコロ型のものを使用しますが、製造法でブロックの様に隙間が有るものと、しっかりと詰まったものが有ります。
出来れば詰まったものが良いのですが、ここでは、値段が安い事で前者を使用します。
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ビス(コ−ススレッド)について
釘(ステンレススクリュー釘等)でも良いのですが、メンテナンス等で板を外す場合に問題です。
床下で草が生えた、物が落ちて取れない、部分的に取替えたい、基礎が狂ってきた、改造したい等。
充電ドライバさえあれば、安全かつ迅速に作業が出来ますし、強度的にも数倍優れます。
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着色防腐剤について
塗膜の出来るペイントやニスは、お勧め出来ません。
傷や亀裂から毛細管現象で吸込んだ水が、いつまでも乾燥せず早期に腐らせます。
着色防腐剤は、オイルステイン系ですから塗料というより染料の様に薄く伸びて浸透します。
薄い色でも何度か塗重ねるうちに濃くなってきますので、はじめから濃い色を使うといずれ真っ黒になってしまいます。
種類は増えてきておりますが、実績では、キシラデコールとなりますが、価格が安い事からここでは、アウトドアステインを使用しています。
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タイルについて
せっき質のレンガタイルを使用します。
タイルの種類は、せっき質、磁器質、陶器質と有りますが、これは、焼きあげる温度の違いによるもので、せっき質が最も低い温度です。
その分、粗野な風合いで色むらや、成形誤差も大きくウッドデッキとの相性は抜群です。
寸法は、ほぼレンガと同じで約20cm×10cm(平)です。
より繊細なデザインにしたい場合は、半割サイズで約20cm×5cm(長手)が有ります。
ただし、1枚が小さい分だけ、貼る手間が増えます。
縁用の役物(瓦でも平の他に色々役割に応じた形の物が有ります)を段鼻と呼び、滑り止めの溝が切ってあります。
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製材について
2×6材の3mもの1種類ですべて作ります。
材木は、きれいな分から幕板と床板に割り当てます。
正面の幕板が一番長くなりますので、そのままの寸法で両端を45度の角度切りだけします。
床板は、両サイドの幕板厚み分(約8cm)を引いた寸法に18枚カットします。
根太を2.7mで5本作ります。
サイド幕板は、根太に正面幕板厚み(約4cm)を加えた長さで、一方のみ45度の角度切りでカットします。
束柱は、30cmの長さで1本あたり10本を切り出して、35本作ります。
転び止めを58cmの長さで1本あたり5本で8本作ります。
束柱と転び止めを作った余り(150cmと126cmと10cmの3本)で束柱の飼い物(隙間に挟む物)を作ります。
10cm長を20個作ります。
ここまでで残るのは、サイド幕板の余り(約26cm)2個と飼い物を作った余り(約86cm)1個となります。
そこから、さらにサイド幕板と根太間の飼い物を9cmの長さで8個作ります。
材料は、ほとんど余りません。
以上のとおり、丸鋸とガイドが有れば楽なのが、おわかり頂けると思います。
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タイル貼りについて
はじめに、土間下地に打ち水をし、湿らせます。
テラスの土間下地にモルタルを0.5〜1cm程度に薄く塗りながら、1枚づつ貼ります。
専用の圧着モルタルも有りますが、高価なため普通のモルタル(割合は、1対1)を使います。
ただし、薄く塗って接着させますので、大きな砂粒がない袋入りの砂を使用します。
基準線となる水糸を貼って、目地を役1cm幅で取ります。
タイルの蟻足(剥がれ止め)が、モルタルへ充分に喰い込む様に、ハンマーの柄でコツコツと叩いて微震動で沈ませます。
モルタルが固い時は、蟻足を水で濡らせばし易くなります。
作業スピードに応じた量を塗り広げないと、固くなりますので大変です。
目地は、すべてを貼り終わってから仕上げますので、気にせず貼っていきます。
タイルの表面は、出来るだけモルタルで汚さないように気を付けます。
2〜3日養生してから、モルタルで目地を仕上げます。
これも専用の目地モルタルが有りますが、やはり高価なために使用しません。
拭き取りにくい面も有りますが、普通のモルタルを使います。
やはり、砂粒はできる限り細かいものにします。
表面の汚れを気にせず、しっかりと目地に詰め込んで(流し込んで)いきます。
この時、ゴム製のこてを使用すると捗ります。
表面の汚れは、急ぐ事はないですが、作業を中断する時は、適宜濡れスポンジ等で拭き取ります。
丸一日養生すれば、きれいな水とスポンジで仕上げ拭きをします。
タイル貼り作業は、直射日光や風が当たらない方がやり易いので、出来ればその様な日を選びます。
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空練りについて
セメントと砂(1対2〜3の割合)を混ぜ合わせた後の、水を入れて練る部分を省略した物です。
水の変わりに、地面や空気中の湿気で硬化させます。
液状化していませんので、束石を据えても沈みません。
また、硬化が非常に遅いため、無理なく作業を進められます。
接着力は、期待出来ませんので、他に舗石の下地に使用しても土壌改良+アルファ程度と考えます。
他に、物置き収納庫の土台ブロックの据え置き等に使用します。
この場合では、沈まない程度の固さのモルタルになる様に砂を湿らして練り、確実な硬化をさせます。
モルタルの作り方へ
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バサモルタルについて
モルタルを練る際に、通常より水量を控えバサバサした状態(踏んでもめり込まないぐらい)とします。
木ごてやスリ板で叩く様に敷き均し、しっかり地盤と馴染ませます。
勾配の上手から土間厚み分を一度で仕上げ、わずか勾配をつけます。
これを繰り返しながら下手まで打ち上げます。
モルタルが流れませんので、枠を設ける必要がなく隅々まできれいに均せます。
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手摺について
デザイン的には、左右非対称でL型配置にすると、良く見えますし強度も出ます。
2×4サイズ(約38ミリ×約89ミリ)材を柱と手摺板にします。
L字型にする場合は、隅柱に4×4材を使用します。
デッキ側面には、サイド幕板と根太間に柱が、ピッタリはまります。
床板は、柱分を切り込みます。
ビスは、根太側からと幕板側からの両面からとめます。
正面部も、床板を切り込みます。
柱は、転び止めと正面幕板間にピッタリはまります。
側面同様に両面からビス止めします。
最後に、床板から柱にビスを斜に止めます。
隅柱は、正面、側面の両面からビス止めします。
柱上部に手摺板をビス止めします。
隅部は、45度の角度切りで合わせ、手摺同志も水平方向にビス止めします。
パネルは、ラティスの場合は、格子板の交点毎にタッカ−等で固定してある物であれば、寸法に合わせて切断してもばらけずに出来ます。
枠材も同様にカットし組み立て後、手摺、柱にビス止めします。
階段は、痛み易い部分ですが、安全上最も重要な物となります。
出来る限り、手摺際に設け、構造も側板に踏み板を欠き込まして強度をもたせます。
側板下部は、地面と直接触れないようにブロックや平板を敷きます。
側板は、床板や手摺の柱にビス止めします。
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パーゴラについて
パーゴラは、デッキと違ってメンテナンスが大変です。
メンテナンスフリーのアルミ製をお勧めします。
デザインで選ぶと、Sアルミのパルゴが、自然で骨太な感じでデッキともマッチします。
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