DIYで作るバイクガレージ

 
バイクを安心して保管出来るガレージが欲しい!
そこで、昼も夜もバイクの手入れをする〜!
ライダーなら誰もが欲しい、バイクガレージ〜♪
安くて丈夫で、使い勝手の良いガレージ。そんなのどこにあるの?

イナバ、ヨド、TY‥‥‥、物置メーカーの既製品で適当なのがあれば〜
鉄板1枚のペラペラ、基礎も頼りないし、発展性も期待出来ず、でも、でも、値段だけは超一流!
それでも、適当なサイズや仕様の物が有れば、一考の価値あり。
しかし、実際のところ、妥協、妥協の産物となるのは目に見えている〜
仮に、床の寸法で適当なものがあったとしても、高さはどう?
折角のスペースを使用するわけだから、内部空間を有効活用して色んな収納とかも出来ないと‥‥‥
床有りタイプなら、サイドスタンドを使用する際に問題〜ってわけで、コンパネ敷きますか〜?
何となく、イメージ悪いし、そもそも床が重量に耐えられる?
かといって、床無しタイプなら、別途コンクリート打ちが必要だし、扉がシャッター式になってしまう。
シャッターは、上げ下げが面倒だし、古くなると音もうるさくて近所迷惑になるかも?

あ〜、何十万円も出すのに中途半端!第一、バイク用なんて、まだまだ今後に期待って段階!
どこにでも、パッと建てれて邪魔となれば移設して‥‥‥
そもそも、仮設が取り得の代物だから、過度に期待する方が間違っているのだ〜!!

もし、そんな現実に気付いてしまったなら‥‥‥レッツ DIY!ってわけですね〜♪
 



例えば〜
間口3.6m奥行き2.5m高さ約2.7m、開口幅は、2.2mのプランについて。
建物の基本構造は、パネル工法による軽量かつ頑丈なモノコック構造で枠組み壁式(2×4)工法をベースにしたもの。
フレームは、ディメンションランバー(いわゆるツーバイ材)で、面材は、珪酸カルシウム板。(当然、木質系パネル類も可)
予めシーラー塗装まで施した壁パネルを製作し、現場の基礎上に一気に組み立てる作戦。
これは、まさしく、既製物置やガレージの木造版っていえる工法で、言わばDIYキットハウス!
床組みがなくて、プラットフォーム工法(壁起こし)が使えないガレージには、ピッタリ!
壁パネルは、3×6サイズ(尺)だから、その気になれば部屋内でコツコツ作って準備も出来る〜
大掛かりな道具が不要で、少人数でも無理なく建てれるプランですから、夢を描くのは案外簡単かも?
それでは、段階を追って要点を解説します。
 
基礎は、ブロック積みによる連続基礎。
頑丈な建物を支えるには、地面を充分に掘削し鉄筋を配した丈夫なベースコンクリートを打つ事です。
そして、ブロックとそのベースを強固に一体化させるのがポイント。
基本は、しっかりと練ったモルタルをブロックに充分馴染ませる事。
さらに、幅の広いベースコンクリートを活かし、ブロック底部を斜めに塗り上げます。
ブロックの目地は、しっかりと接着させる為に、突合せではなく目地幅を確実に取ります。
何よりも大切な事は、作業の速さではなく、目地の1ヶ所毎を確実に接合させる事でしょう。
こうやって出来る基礎は、ブロックとはいえ強固で簡単には壊れません。


モルタルの作り方   コンクリートの作り方

出来上がったブロック基礎に土台を固定するアンカーボルトを設置。
ボルトの固定には、モルタルではなくコンクリートを充填し、強度を上げています。
また、接合部やアンカー部以外の空洞部にもモルタルを充填する事で、ベースとの一体化やブロック自体の強度アップになります。
建物は、既製品の物置同様にパネル化しておけば組立てが早く、作業が簡単に捗る。
その為には、構造を検討し、図面とともに部品化する事が必要です。
その結果、正確かつ頑丈なパネルが安定して作れるわけです。
ここで、重要な点は、単純に単品のパネルを作れば良いという考えでは、不十分という事。
パネルを規格化する中においても、建物として組付後の荷重や力の向きに応じたパネルの構造にしておく必要があります。
その事は、材の組合わせ方だけではなく、ネジの打ち方や本数にも大いに関連します。
また、建築時のネジ打ちの支障とならない配置で、ネジを打つ事も考慮しなければならない点です。
 
キット化されたパネルは、保管もし易く、運搬も楽ちん。
配置図面を見ながら、番号どおりのパネルを順番に組立てるから間違いません。
結果として、現場での作業は、テキパキと捗ります。
皆で力を合わせて、一気にそして、楽しくワイワイ!
仮止めすれば、笑って一服って、余裕の段取りです〜♪
ビクともしないっていっても、誰だ、コーラを置いてるのは〜(笑)
仮止めでどんどん組立てながら、一方では、その後のネジを打ち足します。
組立てを急ぐなら、後からでも打てるネジは最低限度にして〜
一日で屋根まで出来れば、養生する手間が省けるからネ!

屋根は、2×6の垂木受けに2×4の垂木で転び止め付き。
垂木は、予め欠きこんでそこに45角の母屋を組付けています。
屋根材は、ポリカーボネートのスモーク色。
将来的には、シングル葺き等にも対応出来る発展性があります。
さらに、金属屋根で垂木、母屋に加えて方杖や火打ちを追加すれば、積雪地でも対応出来るでしょう。
パネルは、最大でも1.8m×0.9m。
高所のパネルは、さらに小さいから作業も安全に出来ます。
作業性の良いパネルながら、要所に僅かな長尺材を組合せる事により、大開口や大スパンも自在に作り出せますから。
建物が一段落したら、次は、床の仕上げ。
適当な段階で済ませておかないと、仮使いで物が溢れたら作業が大変な事に〜だからそうなる前に!
床が、土のままでは使い勝手が悪いし、コンクリートを打てば基礎の強度も断然アップします。
土間コンクリートは、このサイズとなれば生コンを手配出来るボリュームとなります。

しかし、前面道路が極狭く、一輪車で受けるにも行程が長い。
段取りが慌しくなるので、仮受場を設けて〜と考えていると〜
今後も使う予定があるとの事で、ミキサーを購入されました〜!
これなら、皆でワイワイ、マイペースでやれるね!
バラスを転圧後にワイヤーメッシュで強度アップ。
ミキサーで練る人、運ぶ人、均す人。
気が付けば、それぞれ、こだわりながらやっている〜
見事なチームワークと職人魂で、良い出来上がりは間違いなし!
ワイヤーメッシュは、踏んづけて底に沈まないように注意します。

ガレージ内は、炎天下ではないので乾きもましだし、雨の心配もないから余裕の作業が出来ます。
急がず焦らず、そして材料をケチらず!
コンクリートは、しっかりと厚みを確保しながら丁寧に打設します。
オレンジのリングは、バイクをロックする為のアンカー金具。
当日、用意されていたのは流石ですね〜♪
水勾配は、1/100と緩やかで、バイクの保管も整備も安心!
それでも、この奥行きで高低差は、2.5センチ有ります。
但し、それにともなって均し作業は熟練が必要なのかも?
もし、水洗い時の水切れが心配なら、出入り口付近だけでもきつくすればましにはなります。
ドアは軽くて丈夫な吊り戸式。
ステンレスレールをオーバーハングさせる事で、ほぼ全開放が可能になりました。
ドア構造は、パーテーション用亜鉛メッキ角スタッドのフレームにガルバリウム鋼板貼り。
これも壁パネル同様のフレーム一体構造で超頑丈!
軽くて静かでス〜イスイ。
外壁の仕上げは、お好みのペイントを塗れば出来上がりです。
立地が郊外とかであれば、板張り仕上げもいいですね〜!
 
出来上がりは、どこかで見た事があるようなデザインになりました。
でも、大きな違いは、内部空間の活用をはじめとする自由な発展性!
既製品と違って、基本的に頑丈な木造だから、目的に応じてどのようにも対応していけるのが利点です。
もちろん、設計時点から思うがままの自分流スタイルを作りだせるんだけどね!
最後に、あえて書くなら、移設だって可能だぞ〜!!

 

ページトップへ ホーム
Copyright  2001-2008 Makoto Nagai. All rights reserved.