野鳥を庭に招くなら、これからの季節(秋〜冬)が一番です! |
庭木の足下にあるマンリョウの群落
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野鳥を庭に招こうとして、最も大事な事はやはり身の安全の確保でしょう。 安全といっても、ネコに飛びかかられる、犬に追われるといった本当の危険だけではありません。 人の気配や騒音、光の反射等、特に急な動きは、小鳥にとっては、安心出来ない事でしょう。 狭い空間では、危険に対してより迅速に反応する必要があるわけで、緊張を強いられている状態なんです。 自然でない物が急な変化を雰囲気に及ぼす事が、特に問題なわけです。 庭といっても、独立した庭でもない限りは、アプローチや勝手口等と接しているはずです。 また、大抵の場合、道路にも面しているはずです。 そういった条件は、簡単には変えれませんので、その中でどこまで配慮出来るかが大切なんです。 では、どのように配慮すればいいのでしょう?
安心感を確保するって事は、まずは現状の確認からって‥‥‥
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庭に招く為に効果的な事 |
ポイントと注意点 |
安全な環境を用意する |
それでは、前文を例に考えてみましょう。 スズメは、人の生活する場所を利用して生活出来る鳥です。 でも、警戒心が弱いってわけではないようです。 むしろ、人間関連の取扱い(人、犬、ネコ、車等)に経験と自信があるんでしょう。 今でも、上手に距離を取りながら家や庭を利用しているわけです。 勝手口を開けると竿の上から飛んで逃げた鳥、ジョウビタキでしょうか?それともモズ? もし、勝手口の近くに実のなる木があるとしたら、ジョウビタキに限らず、既に野鳥が訪れているのに違い有りません! また、仮にモズであったとしても、我が家を餌探しのルートに入れている事に変わり有りません。 では、このように既に訪れてくれている野鳥に対して、どうやってお近づきになれるでしょうか? 庭に出ないようにする、勝手口から出入りしない、確かにそれが出来るに越した事は有りません。 でも、それでは、あまりに日常生活にとって犠牲が大きすぎます。 その部分は、事前に窓から様子をみるとか、静かな動きを心掛けてあげるとかで良いと思います。 一言で言えば、驚かさないって事でしょう。 間髪入れずに飛び立つのと、辺りを確認してから飛び立つのとでは、野鳥の受けるストレスに差が出ると思いませんか? 簡単な事ですが、家族皆が心掛けてこその思いやりです。 ところで、この状態では、野鳥にとって有り難い事ですが、その姿を少し楽しませて頂くって意味では、不足がありますよね? でも、この思いやりが、より積極的に招こうとする上においても、最も基本となる大切な事です。 このような思いやりの中で、もし、野鳥の為に安心出来るスペースを用意出来るとしたら? それは、きっと最高のプレゼントとなるに違いありません! |
実のなる木を庭に植える |
柿の木は、野鳥の好む果樹として、正にスーパースターですが、完熟すると落果してしまいます。 でも、野鳥を庭に招くには、むしろ野山や付近の柿の実が無くなってからが最適なんです。 話が難しくなりましたね〜? という事は、我が家の柿の木だけ、遅くまで実が残っていれば〜? それは、無理ですよね! でも、スペースに余裕が有れば、桃栗3年柿8年ですから苗木を植えておきましょう! いわゆる果物のなる果樹(みかん、柿、りんご等)っていうのは、野鳥を招くっていう以上の目的が有りますので、それはそれで楽しんで下さい。 では、本題に入りましょう!
でも、多くの方は、既に有る庭の中でどうしようかとお考えでしょうね!?
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高木を植える |
ここで言う高木は、10メートル以上も有る成木ではなく、庭にあっての高木ってことです。 そこで、せいぜい5〜6メートルまでのサイズの話しです。 住宅地であれば、街路樹や電柱、電線、アンテナなど高い位置で、止まり木の役目となる物が有ります。
でも、もしシンボルツリーでもと考えが有り、コニファーではなく広葉樹を植えたとしたら?
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目隠しとなる木を植える |
家族で安心な環境を作ろうとする中で、出入りの多い通路等を目隠しするのも一考です。 本当の目隠しとしては、常緑樹の生垣や竹垣等が利用出来ます。 成長の早いアベリアやプリペット、実のなる木で一挙両得のマサキやタチバナモドキ。 他にも色んな種類が有ります。 また、仮に、1本の常緑樹であっても、効果的な緩衝材とする事も出来ます。 枝先の詰まった良く茂る種類を選びましょう。 |
茂みとなる潅木を植える |
ツツジやジンチョウゲ、ユキヤナギ、ハギ等は、小枝が詰まった茂みを作ります。 この茂みは、ネコやイヌでも入りにくい安全なバリアの役目をします。 また、薄暗いところを好むウグイス等の通り道や餌場となる等、より多くのタイプの野鳥を招く事が出来るようになります。 また、広葉樹の生垣や、単木でもツバキ、キンモクセイ、モチ等を刈り込んで仕立てていると、同様の効果が有ります。 |
餌台を設ける |
今までの部分は、野鳥にとって極自然な範囲の方法です。 自然に対しては、まず害とはならない行為のはずです。 でも、さらに積極的かつ継続的に野鳥を庭に招きたい! その方法として、餌台の設置が有ります。 餌台は、野鳥に対して安全に餌を提供する為の工作物です。
そのような苦労の結果、餌台に慣れたスズメやヒヨドリが集まりだし、それに安心して色んな野鳥が訪れ、色んな餌を食べてくれるようになります。
最後に、繰返しますが、餌台は不自然な物です。
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水場を設ける |
住宅地では、水場もそんなに多くはないはずです。 おそらく、多少離れた池や川、或は、大きな公園に作られたせせらぎ等を 水飲み場として利用しているのではないでしょうか? もし、綺麗な水がお気に入りの餌場に常に用意されていたら、水を飲んだり水浴びをする姿もきっと楽しめると思います。 浅くて大きめの安定した容器で用意しましょう! |
野鳥について知ってみよう! |
公園で野鳥が好む実のなる木、庭に呼べる野鳥の種類、いろんな事が為になります。 インターネット、図書館、自然観察センター等も利用しましょう。 最近では、一般図書も増えている様です。 参考までに我が家を訪ねてくれる野鳥を紹介しましょう。 スズメ、ヒヨドリ、ムクドリ、キジバト、モズ、ツグミ、メジロ、ウグイス、コカワラヒワ、ジョウビタキ、ルリビタキ、シジュウカラ、エナガ、ヤマガラ、コゲラ、アオジ、セグロセキレイ、ハシボソガラス
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一軒よりはご近所ぐるみで! |
もし同じ価値観で、野鳥に接してくれるお友達がご近所にいたら? 一緒になってやってみましょう? やりがい楽しみも2倍3倍に膨らみます。 お互いに訪問しあって、お披露目会なんて素敵でしょう!? もちろん、野鳥にとって、安心して餌を取れる環境が、点より面と広がっていくのはとても良い事です。
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2003.03.15 |
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