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RX7の下回り修理 RX7がアッパーカットでダウン?
夜道で道端の石に乗り上げてしまいました。 
リップスポイラーが吹っ飛び、アンダーカバーも木っ端微塵で冷却水も空っぽに‥‥。 
かろうじて牽引で戻ってきました。 
一応、パーツの破片は拾ってきたとの事で、その辺りは冷静で、とても大切な事です。 
破片についているファスナー、グロメット、ビス、ボルト、スピードナット等は、部品として手配するのは大変なんです。 
もちろん、他車に危害を加えないためもあります。
思ったよりひどい下側 ジャッキアップして点検すると、エアコンコンデンサーとラジエーターが、突き上げられて御覧のとおり‥‥絶句! 
その奥は、スタビライザーとクロスメンバーが守ってくれて助かりました。 
ロアアームやタイロッド(ステアリングギアボックスの両端)に打痕が無いのも幸い。 
(車体下部を前から後ろ方向に撮影) 
それに比べて        

 ボンネットを開けてみると、まるで何も無かったかの様で、下側の出来事など何も見えませ〜ん。 
普通の車であれば、ラジエーターだけでなく、オイルパンを破損し、オイルポンプ或いは、クランク廻りにダメージが及んだかもしれません。 
Fミッドシップのロータリーエンジンならではの状況です。

上から下への宝探し? エアダクト、エアクリーナーを取り外してやっと電動ファンが見えました。 
写真右側のラジエーター風の物は、インタークーラーです。
普段見えないのが残念!  
 さらに、バッテリー、インタークーラー、吸気管を取り外すとラジエーター廻りが見えてきました。 
ファンシュラウド(電動ファンなのでカバー兼取付けブラケット)も割れてまーす。 
(写真下側がフロント方向)
オールアルミもこうなると コンデンサーが下側に重なってあるため、ラジエーターは、ウオーターホース、電動ファンを取り外し、エンジンルーム側に取出します。 
ラジエーターの状態は、ロア−タンクぺしゃんこ、コアぐちゃー、アッパータンクくにゃ−、全体ぐにゃり‥‥さすがに交換です〜! 

 

エアコンコンデンサーも  コンデンサーの取り外し作業は、配管の取り外しを含めて、最後まで残しておきます。 
最終的に、真空引きで空気、湿気は除去しますが、ゴミが取れる保証はありません。 
配管内に微塵や湿気を出来る限り入れないようにした方がより安全です。
養生します エア配管の開口部に袋でカバーをします。 
ターボの中にビスどころか、ねずみだって入るのです。 
ラジエーター、コンデンサーを手配し、その間に足廻り他の点検に移ります。
右フロント部内側です  ホイールハウス内のスプラッシュシールドを取り外し、オイルクーラー、エプロン等にダメージがないか点検。 
オイルクーラーに若干のぐらつきを発見し、ラバーマウントの為とも思えるが、念のため取付部を確認する事に。 
(右ホイールハウス内をフロント方向に撮影)
はめ込みの外れ発見! 下側取付部の1ケ所は異常なく、残る上側取付部を点検します。 
リトラクタブルライトモーターを手動で回し、ライトベゼルを外して確認すると、前後各1ケ所の内、前側の1つが外れていました。 
(右側ヘッドライトとバンパーの隙間を真上から下向きに撮影) 
*左側にもオイルクーラーが有ります。
これが正解 元通りに組付けたところです。 
どうも、下側をヒットした時に、コンデンサーかラジエーターによって、オイルホースが瞬間的に後ろへ引かれた為と思われます。 
細部まで点検する必要性を再認識した次第。 
売出し品のラックです いよいよ下回り、スタビライザーをヒットしているため、ブラケット及びバーを点検します。 
(車体下部を左前部から後ろ方向へ撮影)
よく頑張ったスタビ!  スタビライザーブラケットが後ろ左方向に変形しています。これは、左側の写真。
普通は交換してね! 左右のブラケットを取り外して、平面上に置いたところ。 
左ブラケット(写真右側)は、変形して反っています。
修整しました  修整後に同様に置いてみたところ。 
ほぼ左右対称に戻りました。 
リップ状の部分は、ラジエーターサポート部です。
こんな取り付けです 修整前では、このように実際の取付け方向で置けませんでした。 
丸い穴にラジエーターのロア−タンク凸部が差し込まれ、リップ部で支えます。
メンバーとアームの点検  次は、ホイールベースとハンドル位置、ト−インに僅かな狂いがあるため、その要因を探します。 
サスペンションロアアーム(アルミの部分)を取付けてあるクロスメンバーが、左側フレーム取付け部で、2ミリ後方へずれている事がわかりました。 
写真で左側がフロントです。 
(真下から上向きに撮影)
凄いものが動きますね!  同じくメンバーのリア側取付部。 
やはり2ミリ後方へずれていました。 
写真で左側がフロントです。
簡単には動きません! クロスメンバー取付けボルトを緩め、ハンドウインチで位置を修正します。 
とても手の力等では動きませんので。 
張力をかけた状態で締め直します。
 つづく 位置を修正した後の写真です。
クロスメンバーが前(写真左側)に移動し、今回ついたナットの痕が左に見えるようになりました。 

この続きは、手配した部品が届いてのお楽しみ。
 

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