再生工程
  

後でわかった事だが、作業前の写真が1枚も無かった〜!
まあ、いつもながらの蜘蛛の巣状の破損って事で〜
折角のカーボン生地もFRP扱いに格下げか〜?
フロントフェンダー・フロントカウル

あと必要なんは、フェンダーとフロントカウルにチェーンカバーぐらいかな〜?

こちらが、そんな細かい物は、まだ頭の隅にも無い状態の時に、先先と段取りが進められている。
さすがは、プロデューサー!まるで水面を走るかのようにプロジェクトは進行中〜!!
それに引き換え、こちらはというと〜〜 一つ一つの課題が飛び石?ではなく、まるでハスの葉のように‥‥‥(汗)

この箱に入れとくから‥‥、チェーンカバーは、また何とかするわ〜

「了解〜!また後で見とくわ〜そこに置いといて〜」
その後、見ることもなく、そのままガレージファクトリーのラックに上げられてお蔵入り〜?
な〜んて、気楽に放っておけないのが塗装作業!
まとめて準備して、エイヤ〜で、やってしまわないと段取りが悪くて話になりません〜
そこで、小さなパーツに至るまでのパーツを全て揃えて修理し、下地処理、塗装作業とするわけ。

ダンボール箱の中を覗くと、エアキャップに丁寧に包まれたフロントフェンダーが有ります。
「おや〜珍しく、このままいけるんと違う?!」
それを取り出すと、下に有るもう一つの包みも厳重に梱包されている〜!
「よっしゃ〜OK!」

一応、見といてな?』 叫び声が聞こえたのか、遠くからの返答が‥‥‥

「‥‥‥!やっぱりかよ〜!卵の殻やん〜〜」
「あっ、こっちは大丈夫か、な〜〜?あかん!1ヶ所欠損しとるわ〜〜」

そやろ〜そんな程度のええのん、買うた憶えないから!』

ふぅ〜 ハスの葉が増えながら、向こう岸がどんどん遠ざかっていく〜〜〜(涙)
やれやれ、所詮は、何から何までジャンク品〜!の再生プロジェクトの耐久レース!?
‥‥‥それが、REBORN の真実の姿〜??
 
<作業ハイライト>
FRPパーツが破損すると欠落が無くても、蜘蛛の巣状の細かなヒビが多数生じる。
それは、ゆで卵の殻を割ったような感じで、小さな断片に分離してしまっている。
修理の方法としては、破損部を削り取った後に、新たに樹脂で補強する。
削り取った部分にポリエステル樹脂を塗布すると、白く毛羽立っていた部分がツルッと馴染む。
硬化後に、ヤスリ⇒サンドペーパー各種⇒コンパウンド各種の順に磨くと元通りになる〜?
カーボンミラーの修理事例を参照
上の写真で青白く透けている部分は、カーボン生地まで破損が及び切除している部分です。
この他にも生地が破損した部分が有り、カーボン生地での仕上げは早々に断念!
破損部の補修には、ポリエステル樹脂を塗布すれども仕上げにはパテを使用する方法。
FRP製品と同様の取扱いで、塗装仕上げとすれば手間が減るのか増えるのか?
ただ、全体のカラーリングプランの中では、塗装仕上げの方が自由度が増すはず〜

オリジナルの仕様に拘らず、実質的な機能の再生を目指す‥‥‥しかも、ガレージファクトリーの能力で!
 ‥‥‥それが REBORN のルール!
この部分は、写真右下が左フロントフォーク取付け側で、R状の端面はフロントフォークに沿うようになっている
このクラックは、先端をぶつけた力で、フェンダーが、左フォークに押付けられて出来た二次的なもの
その為、生地に及ぶ大きな割れは無く、砕けた樹脂の表面的な削除を実施(写真は実施後)
削った樹脂面に塗るポリエステル樹脂は、パテと違ってタラタラと流れ易い為、適当にマスキングを実施
半硬化状態の樹脂が柔らかい段階で、マスキングを剥がすと共に、はみ出した樹脂も剥がしておく
これは、フロントフォークへの取付部の補修の様子で、左写真は切削中、右は補強後の裏側
ボルト穴周囲も砕けているが、その上部に生地まで避けた大きな割れが左右に伸びている
白い粉はリューターの削りカス、砕けた部分を全て取除くと残留した変形も復元するもの
割れが生地に及んでいる為、FRPによる補強を実施。黄色は透けて見えるポリパテ
ポリエステル樹脂の塗布後は、研磨後にポリパテで仕上げる
これは、左フォークに起因する割れで、生地の割れが無く表面のみの補修を実施した部分のアップ
樹脂だけで仕上がっている部分も有るのがわかるが、今回は塗装が前提でパテ処理を実施
この後は、全体を足付けしてからプラサフで下塗り、中塗り、上塗りと塗装作業に続く〜
これは、ラジエーター開口部下側に取付けるフロントカウル
左右のサイドカウル前部を繋ぎ合わせる役目もある為
左右に鍵状に出ている突起が取付けにおいて重要
写真は修理後の状態だけど、どこかわかる〜?
上の写真の向かって左上(実車では右側)のフックが付根から欠損、右写真は正常な反対側のフック
このカウルは、ABS樹脂製なのでABSの欠片を用いて造形で修復
まだ真っ黒な状態だけど、塗装後なら補修って気付かないかも?
特に、見てわからないようにまでは、仕上げてませんが‥‥‥
恐る恐る、グーッと力を入れて、強度も確認済み〜♪


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