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せせらぎ
バージョンUP!

(パート2)
何と冬を目前にして、大容量タンクの埋設という緊急プロジェクト決定〜♪

当然ながら、この先、キーポイントとなるのは大容量タンク!
大容量タンクの調達がプロジェクトの成否を決する。

もちろん、こういった目的のタンクなんて販売されているはずがない。
そこで、タンクをどのように製作するか?
丈夫で耐久性が有って、放熱性が良くて経済的で‥‥‥要求性能はかなり難易度が高い!
コンクリート製は、スペース的に無駄が大きい上にアクの問題もあるので、ひとまず保留。
次に、金属製では?
まずは、作業が簡単な既製品の流用を色々考えてみた。
生ビールのボンベ、潜水ボンベ、ガスボンベ、トラックのエアータンク、雨水タンク、ローリータンク‥‥etc
ネットでそういった物をリサイクル、中古等のキーワードで検索してみる。
しかし、どれも中途半端で強度面や加工性、そして容量といった条件が噛み合わない。
もちろん、中には手に入り難いものも有るし、値段が結構する物も多い。
中途半端でもそんなに高いなら、むしろ正面突破、それとも完全自作か〜!

次は、アルミタンク、ステンレスタンクで検索してみる。
ステンレスドラムとか、蓋付き汎用タンクとか、有る有る!
100Lどころか、それ以上も色々〜♪
しかし、大きな問題として、やっぱりそれなりの予算が必要って。
100Lクラスなら3〜4万円以上は、覚悟しないといけないようです〜(汗)
しかもその上で、完成品ではないわけで、まだ手間もリスクも残っていると。

ならば、やむなく、完全自作か〜?
それなら、材質はステンレス(SUS304)もしくは、アルミに絞って検討に入る事に。
まずは、素材の調達ってわけで、ネットでステンレスとアルミ板を検索。
自作となれば100Lクラスだから、1m×2mサイズ程度が必要になるわけ。
厚みは、ステンレスで1〜1.5ミリ、アルミなら2〜3ミリ程度は最低でも必要でしょう。
それで、結果はどう?
とんでもない事態が起こっていました〜!石油ショック!
ステンレス相場急騰につき見積もり要す!ってな具合で、メチャ高い〜!!
アルミはある程度覚悟していたけど、ステンレスまで‥‥‥ショック!
素材だけで、その他部品も含めれば2〜3万円以上になりそう?
ここで、ちょっと小休止!時には、冷却期間も必要です。

その効果か、ふと思い付いた事が厨房関連の中古品!
大きな寸胴ナベとかあるんじゃない?
早速、検索!有る有る有る〜!
(中略)
105Lタンク、直径、高さとも約50センチ余りのステンレス鍋をゲット!
厚みも素材(SUS品番)も不明というか、もうどうでも良かった〜!
その理由は、同様のと比べて圧倒的に安かったから〜♪
送料も含めて1万円でおつりが!
仮に板が薄かったとしても、大気中で水を100L貯めれる強度は有るわけ。

とにかく、何もない段階で悶々と悩むより、与えられた素材を料理する方が断然健康的!
って鍋で料理じゃなくて、鍋を料理です〜(笑)
 
ワォ〜!せせらぎに巨大鍋到着〜♪
でかい!でか過ぎる〜〜!
これがせせらぎに埋まる?
 

こんな感じ?
 
ちょっと鍋が汚れるのが嫌だけど、試しに穴の中に入れてみると、取っ手の部分を除いてはドンピシャ!
取っ手は、このまま生かしたいので、もう少し直径も深さも掘り足さないといけませんね。
ところで、手前にL字形に見えているパイプの途中にタンクが割って入るわけです。
 
 
これが部品
 
とっても有難い既製品タンクではなく、鍋をタンクにリフォームするには?
まず、蓋と本体とを密封し、その後、タンクへの水の出入り口を取付けなければいけません。
左写真で、並べてある配管部品のエルボ側がタンク上部側ってことになります。
配管の取付は、右端のエルボがせせらぎの循環パイプと接続されます。
そして、次のステンレスパイプを蓋を貫通させて取付ける予定。
タンク内部は、密封ですから、短いステンレスパイプだけでも作動上は問題ありません。
しかし、ここに自己満足の工夫を加えましょう!
それは、その次にあるバルブソケットと塩ビパイプがポイント!
詳しい事は、後ほど。

次に、右写真について、
タンクの蓋の上に置いてあるのは、ステンレス製密封容器です。
パッキン付きの蓋が、レバーハンドルでカチッと閉まる構造になっています。
これを蓋に取付けて、密封後のタンクにおけるサービスホール(点検口)にするつもり。
なぜ、サービスホールが必要か?
それは、掃除用って事だけではなく、先述の工夫に大いに関係するのです。
 
 
さあ、タンク製作だ!
 
 
まずは、蓋に取付けるサービスホールの加工から
蓋側の加工は、丸い穴を開ける事ですが、持ち手の凹みがちょうど良いサイズでした。
そこで、凹みに沿ってディスクグラインダーで切取り、縁を綺麗に仕上げます。
これには大助かり!もし、ホールソーやニブラーで穴を開けるのだったら大変です。
ちなみに、肉厚をノギスで測ると、わずか0、8ミリ!
ステンレスでなければペラペラってところでしょう。

次に密封ボトル側の加工は、必要な長さに切断する事です。
ある程度の長さにしておけば、タンクを埋めた状態でも、サービスホールは地表面に出せますから。
そして、最後にステンレスパイプ取付け部の穴を2ヶ所開けておきます。
これは、25ミリのホールソーで穴を開け、ヤスリで仕上げました。
これの肉厚は、さらに薄くて0、5ミリでした〜!
 
これで事前作業は完了!
あとは、これらを組立てる作業のみ。
1.本体と蓋を完全一体化し密封タンクボディーを作る。
2.タンク上部(元の蓋部分)にサービスホール部分を同様に取付ける。
3.同上部分に配管接続用のステンレスパイプを同様に取付ける。


以上でスペシャルな埋設タンクが出来上がる予定。
それで、どうやって完全一体化させるか?っていう実作業の問題。
そこんところが肝心!それがないと絵に描いたタンク〜

では、どうやれば?
このタンクにかかる水圧は、高低差30センチ程を揚水するポンプ圧程度。
要するに、極低圧!
だから、合わせ目をシリコンシーラントでシールしておけば何とかなりそう。
蓋の合わせ目は、蓋の裏側で本体との間を斜めに塗れば、しっかりと接着出来そうな形状です。
パイプ取り付けも、きっちりと穴さえ開けれれば、内外両面で塗れるから大丈夫でしょう。
内側は、金属用エポキシボンドで強度を持たせ、外側はシールで防水性って感じ。
敢えて言うなら、サービスホール取付けがちょっと〜?
でも、これも内外両面塗れるけど、先々で蓋を開閉したりと力が加わるから。
別に無しでも機能はするんだけど‥‥‥
もし、取付け強度を上げるとすれば、ボトルを輪切りにしたのでは弱くなるでしょう。
だから、そうではなくて、ボトルの底に穴を開ける事で穴の周囲に少し底の面を残します。
そして、その残った面を利用して、タンク上部に数箇所ネジ締めすればボンドもシールも負担が減るハズ。

まあ、後になって、こんなタンクを埋めようって人もいないだろうけど
狭い場所でもせせらぎ!って意味では有効と思うよ〜
 

(参考)実際には、溶接で組立て
ステンレスの薄肉溶接は、かなり特殊な作業(TIG溶接)なので、HPコンセプト(夢を現実に‥‥)とズレが
どこでも誰でも出来るってわけではないので、参考程度に(自分も出来ません〜アハハッ)
 
TIG溶接作業は、T.W.J.

いよいよ組立て
 
鍋と本体との密封は、溶接が一番安全でしょう。
完成後は、土中に埋設ですから、パッキン等であればメンテナンス面で支障があります。
また、水圧や温度変化でのタンクの膨張収縮、さらに樹木等の根の成長による圧力といった事を考慮すれば、丈夫に越した事はありません。
と言う訳で、完全一体オールステンレスタンクの製作で〜す!

鍋に蓋を被せた状態で逆さに置きます。
まずは、点付けで仮付け。
熱によるひずみを避ける為、手前を付けたら反対側って具合に何ヶ所も。
鍋と蓋の肉厚は0、8ミリだからひずみも出易いけど、それ以前に溶接が超難しいハズ〜!
 

本付け作業中
水も漏らさない完全一体化って事で、全周をピンホールも残さず溶接中です。
本体、蓋ともに外周は、ロール加工(曲げ)で2重になっている為、強度面はバッチリあります。
でも、1枚の肉厚は0、8ミリしかないわけで、強いからといって溶接がし易いわけではありません。
鍋の蓋と本体の間には、無水鍋ってわけではないから、ギャップは広い部分では、3ミリ程もあります。
 0、8ミリ厚しかない母材でギャップが3ミリ!0ミリが常識って中で、有り得ない作業を〜 撮影中!(笑)
 

サービスホール取付け

肉厚0、5ミリを肉厚0、8ミリに溶接〜まさに神業!
マシンには、自信があったけど、最小0、6までだったかな〜?
0、8側にアークを飛ばして、0、5側にプール(溶融池)を寄せるらしい(絶句)
 普通なら、一瞬で穴だらけにしてしまう超難易度の高い溶接を途切れ目なく全周に施す。
 

ステンレス配管取付け
ステンレス配管は肉厚も充分だけど、力が加わるのでしっかり頑丈に
サービスホールの取付け部が見えるけど、最初、点付けで仮付けしようとした時の事
ぶっつけ本番だった為、一瞬で2ヶ所に穴が開いた〜!それを溶接で埋めた痕が見えるでしょ?
 

出来上がり〜
ステンレス板の切れ端で配管取付部分を適当に補強しています。
 サービスホールには、穴あきプレートを4ヶ所十字の位置に取付けました。
将来、蓋の金具(クロムメッキ)が腐蝕した場合でも、ステンレス針金で蓋を押さえれる。
 

完成
素晴らしい出来
逆さにして蓋と本体溶接部を撮影。完全一体の溶接部分のアップです。
これなら水圧どころか、タガネで叩こうが壊せる相手ではありません!
 
これで出来たも同然!スペシャルな技術に感謝です〜!
 


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