事例紹介
 
  
テーマ
写真と説明

 せせらぎ作り

 (パート1)

人工のせせらぎと言えば、こんなイメージですが〜

(せせらぎ公園)

そして、お決まりは池に流れ込むってスタイル!

(せせらぎ公園)

この例は、明石市大久保町の下水処理施設に作られたせせらぎです。
高度処理水を循環させて、メダカやエビ、カワニナの棲む水辺が出来ました。
せせらぎの始まりは、大きな壁泉状の石組みから滝のように湧き出す水。
豊富な水量で数十メートル程サラサラと流れ、途中には土の岸辺もあります。
流れは、緩急をつけながら、最後は、大きな鯉が悠々と泳ぐ池に流れ込みます。
 
こんな流れを作りた〜い!とは、これまで思いませんでした〜!?
だって、こんなの狭い庭には、無理って決まっているんだもん!!

ところが、「季節の便りでホタルがいなくなった」と書いたところ‥‥‥
ホタル飼ったらいいじゃん♪って考えたりする人が出てくるわけ(汗)
ところが、無理難題を言われると、つい、頭が可能性を探し出す〜
で、だったら、岩魚でも飼っちまおうかい?って切り返したってもんだ!
まあ、こんなやり取りがあったかどうか?ある日、突然にスタート!
とりあえず、現状でもビオトープじゃないけど、小さな池はあります。
そして、岩魚ではないけど、タカハヤなら実績ありますから〜
 せせらぎなんて、小さい事を考えずに、いっそ渓流って‥‥‥

ハハハッ、大それた冗談です〜!でも、‥‥‥
 
 現在の様子

芝庭の縁取りには、綺麗なお花畑があります。
ところが、これは、最近になって出来たもの
庭木の成長につれ、日当たりが悪くなって
芝生が衰退してきた結果なのです〜
それで、調度この部分が使えそう!
でも、実は、その理由が‥‥‥
 
 作業開始! そうと決まると、早い早い!
お花畑も花の時期が終わりに近いとあって、あっと言う間に撤去です〜
ちょっと可哀想だけど、他に沢山植わっているし、どんどん増えていくから。

では、作業の段取りを考えてみると〜
まず、せせらぎ全体の構造とレイアウトを考えてみる。
次に、地面を掘って、コンクリートで水路の基盤を作る。
さらに、基盤に縁石をモルタルで据えて自然な趣を演出する。
最後に、砂利や砂を敷き、水辺の植物を植栽し生き物に優しい環境にする。
とまあ、こんな段取りでせせらぎ、否、渓流?みたいな、そしてビオトープを

小さな庭の小さな水辺に、あっと驚くアクアの世界を作ってしまうのだ〜!!

  
 ボーダーやり替え
花を撤去すると、元有ったレンガ敷きのボーダーが現れてきました。
すっかり花の根元に埋もれていました。しかも、芝生の面より随分低くなって。
芝庭は、目土入れで段々と高くなるし、植栽は枯れ葉等で土を産みだします。
当初は、人工的に作られた〜しかも自分の手で‥‥‥その変化を実感する時です。
このレンガのボーダーは、芝庭と植栽との区切りの意味で埋めて有ります。
こうすると、芝生が植栽内に進出し難いし、芝刈りにも支障がありません
芝刈り機は、何の障害も無くレンガを乗り越え、端一杯まで綺麗に刈取れます。
 
新しく作るせせらぎの水辺は、自然な植栽によってビオトープ的にしたいと思う。
そこで、やはり芝庭とは、ボーダーで区切りを付ける事にしました。
池まで続く円弧状に並んだ元のレンガを再利用します。
こんな時に、砂ぎめは助かる〜!こういった程度の構築物に、セメントは不要!
今回のレイアウト変更でも大助かり!
途中からラインを膨らませて、せせらぎ作りのスペースを設けます
古いレンガを掘り出しては、手鍬で掘った溝状の穴に据えていきます。
鍬って言えば、園芸用具のようですが、こういった土木でも軽作業なら大活躍!
ショベルやツルハシでやったなら、掘り過ぎて据えるのも埋め戻すのも大変!
小さな力で簡単で綺麗に掘って行けるから、まったくのフリーハンドでの作業。
最低限度のダメージで、庭のレイアウト替えは進んで行きます。

レベルも寸法も何も測っておりません!もちろん図面も無し!
自分の目と手が頼りの突貫工事です〜けど!

やりながらの、心の動きや偶然の出来事をプラスにしていこうって楽しい世界〜
 
足りないレンガを家中からかき集め、何とかゴールイン出来ました〜!
砂ぎめどころか土に埋め込んだだけ!でも、余分に掘ってないから大丈夫!!
この段階では、目地がわなわな動いて、まるで失敗ドミノ倒し状態って感じ。
スペース的には、レンガサイズから見て、幅が60センチの長さ2〜3メートル?
本当に狭いスペースですが、小さな池とのバランスを考えると充分でしょ!?
 
池の前のレンガ敷きテラスに、高さもピッタリと合体!
これで、芝庭とキッチリと縁も切れて、見た目にもカッチリしていてグッド!
芝庭の雰囲気が全体として洋風ですから、これでさらに統一が取れるハズ〜
小さな池までのアプローチ復活って事で、芝生の傷みも防げるから便利だし。
 
 こんなイメージで
ここが、せせらぎの始まり部分です。水色の矢印のように流れます〜
始まりから2つ目の矢印が、リビングルームの方に向いて、部屋から流れを見れる寸法!

でも、どうやって水が湧いてくるの?って疑問ですよね〜
その答えは、緑の矢印!実は、小さな池と接続してあるパイプの端!
20ミリの塩ビパイプが小さな池の水中へ繋がっています。
もちろん、現状は、両端ともにキャップがしてあります。
そもそも、小さな池を作った時に、循環フィルターの事とか水辺の拡張の事を考慮していたというわけです。
だから、何となくイメージも出来ているし、とっかかりも早かったって事ですね!
それで、このパイプを継ぎ足して、始まり地点まで水を送るつもり。
 
これは、せせらぎの後半部分です。
大きく湾曲しながら何度も向きを変える流れは、スペースをフル活用です。
伸ばせば倍になる?って感じで、時間も水量も稼げるようにしています。
そして、お決まりの最後の池なんですが、小さな池の手前に前池を作る事に。
前池は、せせらぎ水系の水量を確保するのが大きな狙いです。
池として、ある程度深くする事で、水量の確保と水温の安定が図れます。
小さな池と併せた全体として、浅い部分の水量よりも深い部分の水量がより多くなります。
その結果として、夏場の水系全体の温度が低く抑えられると考えています。
また、前池に限らず、せせらぎの後半部分は、流れを緩やかにするとともに水深も深くして、同様の効果をさらに高めるようにします。

また、前池は、万一の流水停止時の避難場所として機能出来ます。
その事は、拡張する部分だけでも独立して存在し得るってところまでになってるわけです。
だから、前池から水を循環させて流れを作っても良いぐらい?
ただ、それでは、全体として単純で面白くありませんよね〜
小さな池を絡めたい!というか、水系の水量が多いほど水質も水温も安定するし、小さな池の循環フィルターで全水系の浄化も可能。
その為、流れは小さな池から水を引き、最終の前池と小さな池との連結は、するんだけど、ちょっとだけ〜?
で、何が言いたい?
水は通じるけど、小さな池から大きな金魚が乱入しないような作り!
拡張する水系は、せせらぎ的ビオトープ、小さな生き物を沢山育んで欲しい!!

そこで、実際には、小さな池の縁石のピンコロは取り外さずに、目地を切り下げて水路にするつもり。
そして、前池には、小さな池とのデザインの調和を考えてピンコロの縁石を使います。
そんな、イメージを確認しさらに高める為に、土の状態だけど石を据えてみました。
なかなか良い感じが出てますよね〜?

早く水を流したいって、ワクワクしてきますよ〜まだまだ、ガキですね〜♪
 
 レベルを確認
それで、やっちゃいました〜 まじで泥遊び〜!!

なんですが、一応、構造の確認って事ですから‥‥‥
流れにとって、レベルは一番大切ですよね?
どうやって流れるかって事とどのくらいの水量か?
大きなバケツで水を上流から流してみました。
予定通り、後半で水量は確保出来ています。
前池には、まだまだ水が貯めれますね。

今のところ順調に作業は、流れていますよ〜♪

パート2へ続く 
 
DIY事例紹介トップ  ホーム(家)事例集
 

Copyright  2001-2008  Makoto Nagai. All rights reserved.