事例紹介
 
 
  
テーマ
写真 内容
部屋を丸々改装 
(天井編パート1)
 
天井は周囲も目透かしで、廻り縁はありません。 

壁際の枠と継ぎ目の中桟にベニヤを貼り、その仕上げにクロスが貼られています。 

目透かしの部分は、桟木に溝切りをし立体感を出しています。 
クロスも折り返してあるため、一見、ぶ厚い天井材が貼られているように見えます。
 

撤去に使う道具です バールと金槌、そして右のタガネは解体用で左は内装用バール。 

内装仕上げ材のめくり程度だったら、小さいけれど内装用バールが大活躍です。 
 

天井材を剥がします
 
  
目地の部分から内装バールで下地ベニヤを剥がします。 
バールを差し込む位置は、ちょうどベニヤの厚みの部分です。 

 

ベニヤ1枚だけ?   
ベニヤは、小釘でとまっているだけです。 
その為、ちょっと手がかりが出来るとベリベリッと剥がせれます。 

ベニヤの厚みは3〜4ミリで、多少のゆがみもある為、この際、貼り替える事にします。 

天井裏は60センチ程の空間で、グラスウールの断熱材はありません。 

その代わりに、この空気容量と自然換気孔でコンクリートの焼けからの熱気に対応しています。 
また、屋上スラブ(コンクリート床)の打設時に木毛セメント板が型枠でそのまま打ち込まれてあります。 
 

この木は何? 剥がしているとちょっとおかしな感じ〜? 

何で小口が見えるのん?

どこまでついてくる〜?   
あれ〜? 

この後、落ちてきたのは言うまでもありません! 

とんだ置き土産でした〜! 

1枚目を剥がしました 一挙に廃屋のようになっちゃいました! 

でも、今までも板子1枚(いたごいぢめえ)だったわけですね〜!

吊り天井の構造です   
吊り天井を見上げたところです。 

まず1番高い所に天井の下地を吊り下げる為の構造材として、2列の吊り梁があります。 

その梁を取り付ける為に、コンクリート梁にコンクリート釘で吊り梁受けが取付けられています。 
でも、写真右側は板切れを水平使いで、左側は割り木を縦使い。 
吊り梁は、垂木の2本掛け? 
でも、右は2本を横並べで左は2段積み? 
しかも、2本はそれぞれがつなぎ止められているわけではない。 
吊り梁と受けは掛かりが浅く、しかも斜釘1本打ち。 
そして、吊り木は1ケ所1本で片方の吊り梁に釘1本打ち、しかも必ずしも垂直に吊られているわけではない。 
 
沢山の下地材があるようですが、コンクリートの躯体に比べるとおそまつ君? 

まあ、ベニヤ1枚吊るだけですから‥‥‥ ? 

見えない部分は、こんなもんでしょう! 
とは決して言いません!! 

それと、改装に伴って重量増になる為、下地は補強しないといけません。 
ベニヤの変更、断熱材追加、仕上げ材変更と相当な重量増は確実です。 
 

天井面の基準です   
透かし目地が削り込まれている桟木です。 
目地の底で見える部分は、オイルステインが塗られています。 
ここにベニヤが貼られていました。 

この木の面が、天井の水平面の基準になります。 
その為、下地に手を加えるにしても、むやみやたらと取外すのは、賢明ではありません。 
これを利用しながら補強したり、新しい割り付けの下地を作れば、作業が簡単に出来るわけです。 

写真の場所は、吊り木を1本追加してダブルにし、ねじれ難くしています。 
 

補強が必要です   
吊り梁と吊り梁受けの掛かり代が浅いのがよくわかります。 

これについては、受けを厚いものに替え、アンカーボルト締めをします。 
さらに、受けと梁をつなぐ支持材を追加し、接続部も強固にします。 

梁は、2本を要所要所でネジ止めで一体化させて強度を高めます。 
もし、それでも弱ければ追加する事にします。 
 

これも吊り木   
壁際では、吊り木で直接的に下地枠を吊っています。 

皮付きの3角形‥‥‥‥薪じゃないんだから 

型枠材の再利用って事で、環境に優しい工事だったと考えましょうか?

でも、取付の上も下も釘の1本打ち〜 
もし、これが斜めの状態から垂直に動くと、その分だけ天井が下がります。 
でも、何せ軽いベニヤ1枚でしたから‥‥‥ 
やはり、アンカーボルト締めで受け材を取付け、そこから複数の吊り木を降ろすようにします。 
  
建物は、本当に要塞のように凄いんですよ〜 
コンクリートの強度も今が最大って感じで〜 

ところで、補強後の写真はすっかり忘れていました〜!! 
 

新しい下地ベニヤです   
仕上げ材に合わせて5ミリ厚のベニヤを貼っていきます。 
(その仕上げ材は、もう少し後で登場します) 
取付は、小釘ではなく37ミリのコーススレッドビス。 
クロス仕上げのように神経を使う事はないですが、継ぎ目の段差は出来るかぎり小さくします。 
ネジの頭は、ねじ切らないように注意しながら沈み込ませます。 

あと少しのところで一休み? 

ここで、断熱材を入れるわけです。 
 

近代装備?   
補強された天井は、超頑丈! 

2メートル程の足場板を桟に渡しながら、あっちへこっちへ。 
グラスウール断熱材を全面に隙間なく敷き詰めています。 
アルミフィルムを屋根側にして、赤外線を反射します。 

作業時には、ナイロンヤッケ、ゴーグル、マスクは必需品です。 

1日の終わりの作業ですれば、すぐに風呂でガラス繊維と汗を洗い流す事が出来ます。 
また、空中を浮遊する繊維も次の作業までに床に落ちますので、作業前に掃除機をかければOK! 
 

新調ベニヤ下地 出入り口にした部分は、グラスウールが落ちないようにタッカーでとめておいてベニヤを貼ります。 

隙間なくしっかりと貼り合わされ、段差やネジの頭も出ておりません。

これが仕上げ材   
作業性の良い軽量なロックウール系 

ダイケン「ダイロートン本実」 

オージョイフルで取り寄せてもらいました。 

1枚9ミリ厚で303ミリ×606ミリ 
1梱包18枚入り1坪分で約12キログラム
8畳間であれば、ボンドも合わせて約50キログラムの重量増となります。
 

まず何よりの取扱い注意点!
それは、持ち帰りの時から始まります。梱包は、段ボールでしっかりしていますが、角打ちは厳禁です!
 
また、水濡れも厳禁! 
 

取扱い注意  
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使用前にまず確認!  

切断は、細かい歯のホビーノコが最適! 

電動式は、粉じんを舞い上げるので使えません! 
必要に応じて、防塵マスク、保護手袋、保護メガネを着用し、作業後はうがいと手洗いの実施。
 

廃棄時は、ガラスくず及び陶磁器くずの扱いです。 
 

施工上の注意  
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実加工の為、周囲は薄くちょっとした事で欠けます。 
その為、梱包からの取出しにも充分に注意します。 

また、表面は粗面で柔らかく傷や汚れに注意します。

施工法(全体  
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捨て貼り工法で施工します。 

下地は、石こうボードの場合は9.5ミリ厚以上、ベニヤなら4ミリ以上の物を使用します。 

下地は隙間なく、また、下地の目地と仕上げの目地が重ならないように割り付けます。 
 

施工法(1枚)  
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貼り付けには、木工ボンド(酢酸ビニル)とタッカーの併用。 
タッカーの針は、12ミリ巾×13ミリ長。 

下地がベニヤで5ミリ厚であれば、手動ガンタッカーでは針が打ち込みきれない場合があります。 
そんな場合は、10ミリ長の針を使う代わりに本数を増やし、またボンドの使用量も多くする事で自己満足って事も。 
 

 いよいよ仕上げ!   
 
 
  
それでは、貼っていきますか〜? 

使う道具は、ガンタッカーと10ミリ針! 
ボンドは750ミリリットル容器と詰替え用の3キログラムパックです。 
他に仮釘と金槌。 

それと大小脚立と足場板。 
材料が軽いので、大きい脚立1つでも作業は出来ます。 

ここからは、同じ作業の繰り返し、やればやるだけ仕上がっていくという美味しい作業です。 
DIYにうってつけ〜〜! 
クロスを貼るよりペンキを塗るより簡単だってばあ〜〜!! 
 

 
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