事例紹介
 
 
  
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部屋を丸々改装 
(壁編)
 
部屋の壁は、入口のドアのある面を除いては、全てが銘木合板貼り。 

その結果、高級感はあるけど重い雰囲気が漂っています。 

特に、窓のないドアの隣の面は、見せ場であると同時に、部屋の雰囲気に大きな影響を与えています。
そこで、クロスがボロボロになったドアのある面に加えて、この窓のない面も改装する事にしました。
部屋のイメージチェンジという点で、大きな効果が期待出来ます。
 

これが壁材で〜す   
これが壁2面を貼り替える為に用意した材料。
オージョイフルで取り寄せてもらいました。

ロックウール系の壁材、ダイケンカベトーン85です。 
寸法は、12ミリ厚で幅約60センチ、高さは約257センチ有ります。 

梱包は4枚入りとなっている為、同じサイズのベニヤや石こうボードよりは、軽いといってもかなりの重さ。 
しかも、長さがおよそ2、6メートルですから、2階へ持って上がるには前後2人でないと無理! 
もちろん、4輪操舵でないとコーナーは曲がれません〜! 

梱包は、側面に薄ベニヤ、上下に発泡スチロールのガード付きですが、慎重に取扱います。 
これは、2階廊下にとりあえず置いたところ。 
保管時は、綺麗に重ねて平積みします。 
  

説明書はしっかり確認!
 
クリックでアップします
  
施工説明書は、1梱包に1枚添付されています。 

まず、ロックウール系ですから、粉じんの飛散に注意し作業します。 
切断等は、カッター等の手動工具を使用。 
必要に応じて、防塵マスク、保護手袋、眼鏡を使用。 
作業後の手洗い、うがいの励行。 
廃棄は、表皮は廃プラスチック、本体はガラスくず及び陶磁器くずとして処理します。 

施工には、木工ボンド(酢酸ビニルエマルジョン系)とタッカーを使用します。 

下地は、間柱に胴縁を約45センチピッチで水平に取付け。 
腰下はより丈夫にするため、約30センチ以下が推奨です。 

ボンドは、胴縁上に15センチ間隔以下で点状に塗ります。 
貼り重なる実部には、10センチ以下で同様に。 
目地部には、仮釘を使用。 
 

専用仮釘付きは親切   
梱包毎に専用仮釘が付属しています。 

押さえのプラスチックが大きくてしっかりしてます。 

ピンの長いのがいるな〜と思っていたので大助かり! 
上手に使えばこの先色々と役に立つ〜!
 
 

加工は簡単! 切断はホビーノコでしました。 

天井高さに合わせて長さを切り詰め。 
ベニヤをガイドにギコギコ〜ではなくサクサク、サクサク! 

何の苦労もいりませんね! 本当に簡単です。

断面はこんな感じ〜   
これが切取った端の断面です。 
一部分だけに、薄いベニヤがロックウール板の中に仕込まれています。 

そのベニヤのある面が下地に接する側で、ベニヤのはみだした部分が実です。 
 

タッカー打ちのアップです ベニヤの実の部分にタッカーを打ちます。 

下地は捨て貼り施工で作ったのではではなく‥‥‥ 

捨てちゃいました〜〜!

惜し気も無く上貼り!   
そうです、銘木合板を惜しげもなく下貼りに〜! 

胴縁ともしっかり付いて、厚みも充分あります。 
胴縁のピッチも銘木合板のおかげで狭くて良かった〜! 

グレード的にはダウンですが、イメージチェンジが目的ですから。 
おかげで、効果はバッチリ! 
貼れば劇的に変わっていきます〜! 
 

細かいカットも簡単! ボードの中程に穴を開けています。 

別にドリルで穴を開けてから〜なんて事は必要ありません。 
いきなりゴシゴシって感じ。

こういう事ね!   
穴を開けた理由は、コンセントプレートがあるからです。 
 
着々と進みます 壁材の下に薄いベニヤを敷いて位置決めをしています。 

後でベニヤを取り除く事で、壁材を床下地から浮かせます。 
仮釘は、他の梱包分も取出して贅沢に使用しています。

雰囲気ががらりと   
銘木合板はすっかり隠れてしまいました。 

明るくてフレッシュな感じ〜! 
 

出来ました〜!   
最後の1枚は、幅を切り詰めタッカー無しで。 

その分、仮釘でしっかりと固定します。 
 

隣の壁の下地です   
次は、入口ドア横の壁です。 

クロス貼りの薄いベニヤは、3ミリ程しか厚みが有りませんでした。 
その為、下地貼りとしては不十分です。 

捨て貼りベニヤを厚くすればいいのですが、それにはあまりにも頼りない下地。
骨組みからの補強が必要です。 
そして、骨組みから手を入れるなら、胴縁を新しい壁材用に合わせる事で捨て貼りは取り止め。 

現状は、約60センチピッチの間柱からふかして、90センチ角の格子状の胴縁が組まれているだけです。 

3×6ベニヤ1枚に、日の字の細い下地があるだけ! 
 

見下ろすとこんな様子   
折角の間柱も縦桟としては、まったく活用されていません。 

そして、実際の縦桟は、胴縁と幅木の間を繋いでいるだけの宙ぶらりん状態です。 

しかも、この壁は隣の壁と直角には立てれてません〜! 
ふかした胴縁で直しているならまだしも、しっかり狂った角度のままで! 

まったく何を考えているやら‥‥‥ 
 

アレンジした後     

たまたま、間柱が60センチピッチぐらいなので、壁材とピッタリ! 

間柱部分に桟を追加しています。 
既存の下地組みと同じ出面になるように、しっかりとした材を入れてあります。 
白い色の木がそうで、壁材の継ぎ目でタッカーを打つ桟になります。 
既存縦桟は、中支えという事になります。 
 

準備完了!    
後は、貼るだけだよ〜!

天井の下地と同じ時の作業な為、余った断熱材をすべて押込んでいます。
余らせてもかさ張るし、 廊下との間仕切壁でも無いよりは有る方がいい!
この後、中支えの無い部分に縦桟を追加しています。 

これで、かなりしっかりした斜めの壁に生まれ変わりです。
  
 

ボンドをしっかり  
捨て貼り工法と違って、下地との接点が大変少ないので、大丈夫〜って感じ。

また、下地組みの平面が不正確だと、目地が開いたりする事になります。
捨て貼りであれば、ベニヤを貼りながら確認できますが、この場合も同様に、真っ直ぐな材を当てるなりして確認しておきます。

 
順調です〜  
ドアの上に少しの壁面が有りますが、ドア枠の右から貼り始め。

やはり、目に付く目地と半端をどこで処理するかという事と、作業性からの自然な選択です。
 
最後に忘れず ドア上の部分には、高さ調整で切った切れ端を使用します。
裏技です〜  
これは、ベニヤの切れ端です。

実は、壁材の裏面にボンドで貼って有ります。
理由は、コンセントやスイッチプレート取付部の補強です。
胴縁下地の場合は、捨て貼りが有りませんから。
こうしておけば、取付を挟み金具でもネジ止めでも、どちらでも丈夫に出来るわけです。
 
入隅の仕上げ  
壁材の貼り付けが終われば、残るは細部の仕上げです。

切端を隠す専用モールを用意していたんですが、ちょっと雰囲気が合わなかったので使っていません。
 
オイルステインです  
廻り縁を縦に貼るわけにもいかず、でも、コーキングだけで納めるには、少し幅が広くなりすぎるようです。
そこで、市販のウッドモールに着色して取り付ける事にします。
オイルステインの後ろに見えるのが、白木のモールです。
 
少し濃い目に  
オイルステインは、木地の状態によって吸い込みが大きく変化します。
その為、毛羽立っているとよく吸い込んで濃くなり、滑らかだとあまり色が付きません。
ところで、使用部分は銘木ウオールとの境目です。
銘木の濃い色に負けないように、紙やすりで表面を少し毛羽立てて塗る事にします。
 
ボンドと仮釘で 取付は、木工ボンドと仮釘で同様に。
はみ出したボンドは、乾くとテカルので、湿らしたウエスで綺麗に拭き取ります。
デザインの統一 ここは、柱型の出隅部分です。

入り隅とデザインを合わせて、部屋の統一感を出すために、同様の出隅材を追加しました。
ついでにしよう! 部屋に元から付いている造作材は、ラワンのオイルステイン仕上げ。

そこで、この機会に、あちこちと出来ているあて傷を目立たぬようにしましょう!
これは、ドア枠です。
刷毛で拾い塗り  
全部を塗り替えても良かったんですが、そこまですれば銘木ウオールが取り残されて浮いちゃいそう。

そんな、調子の良い理屈をこねて、チョイチョイと拾い塗り〜!
 
ウエスで拭けば すぐにさっと拭き取れば、自然自然!
 
完成

 
 

 
明るい色の壁が出来ました。

長方形の部屋で隣り合う2面の壁に窓が有ります。
その残された窓の無いL字形の壁が変わりました。
天井高さ一杯に重苦しくそびえた濃茶の壁。
それが、淡いベージュに変わったのですから大変化です。
部屋は広くなったように感じるし、明るく若々しく正にリフレッシュ!

出来上がった壁の前に、テレビセットが置かれました。(ゲーム専用!)
このテレビ台が木調で銘木ウオールとマッチしています。

いいものでも、何から何まで同じだったら鼻についたり、あきてきたりしますよね〜

それが、事の発端!
少ない手間と費用で、壁にコンビネーションの表情を与えることが出来ました。
今後、それぞれの個性を活かした部屋作りが、楽しく出来ると思います。
 

 
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