浴室天井まわり |
浴室の天井まわりは、モルタル下地にリシン吹付け。 長年の使用によって、黒カビがびっしりと生えており、既に元の色はわからない状態。 どうやら、元は白に近いタイルと同系色だった様子。 改装に際しては、いずれにしても事前のカビ取り作業は避けられない! 柱とブロック壁の境界には、当然ながら上から下までクラックが生じている。 この部分は、構造上クラックが避けられないので、コンクリート補修用のコーキング充填で留めておく。 そんな構造上の違いだけでなく、柱の部分と壁の部分では、カビの生え方にも差がある。 RC造とCB造では、単に強度、比重の差だけでなく、比熱の差も大きい事がわかる。 環境内に置かれた場合、比熱の差によって結露に差が生まれ、カビや汚れの差にまで至るという事。 もちろん、外壁、天井、内壁、床、すべてに断熱材という物は、一切使われていない。 天井勾配は窓側が高くなり、その部分に自然換気ガラリがある。 天井は、木摺りにラスフェルト、ラス網、モルタル、リシン仕上げとなる構造。 (実際の下地は、木摺りよりはかなり隙間が広く、軽量化?と放熱良く?出来ている) *写真中で、換気ガラリは室内側 |
<補足説明> | |
リシン吹付け | 白セメントに細かい大理石等を混ぜて吹付けた壁仕上げ |
クラック | ひび割れの事(例、細かいもの=ヘアークラック) |
RC造 | 鉄筋補強コンクリート造の略 |
CB造 | コンクリートブロック組積み造の略 |
換気ガラリ | 雨水の浸入を防ぐ為に格子をルーバー状にした換気カバー |
木摺り | 木摺り板(薄いバラ板)を少し隙間を取り平行に打付けた下地(=ラス下地) |
ラスフェルト | アスファルトを含浸させた黒い防水紙(防水性:<アスフェルト<ルーフィング) |
ラス網 | 防水紙の上に取付ける網、モルタル塗付時の食付きや乾燥後のひび割れを抑える |
注)以上は私見につき、正しく知りたい場合にはご自身でお調べ下さい。 |
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