浴室窓辺 |
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窓の取替えは、ネジを外せば取れるように見えるが、周囲の壁の解体無くして外せない。 しかし、窓は住宅部品の中でも居住性を大きく左右する重要な機能部品! その手間を惜しんでやり残すわけにはいかない。 そして、浴室リフォームは、まず最初に窓の取替えからスタートした。*その作業の概要(補足)は下記に添付。 新しい窓は、半外付けタイプで持ち出しが大きいだけに断熱性の面では不利になる。 しかし、半外付けは、サイディング等の外装の有無に関わらず、取付けや周囲の納まりがやり易いというメリットがあると思っている。 納まりがやり易いというのは、多分に窓枠という製品のお陰でもあるが、一見、出窓状の綺麗な納まり。 尚、断熱という点で盲点になりがちな窓枠、サッシ枠とコンクリートの小さな隙間は発泡ウレタンを充填。 出入り口ドアは、折り戸ではなく開閉が自然な3枚引き戸を使用。 下枠と床面とは3センチ程の高低差しかない。 しかし、敷居に対してほぼ外付けといえる程に持ち出しが大きく、それに加えて、下枠の水受け及び排水性能、さらにドアとドア、ドアと枠周りの水密性が良い為に水漏れは起きない。 排水グレーティング付のバリアフリータイプが多い中で、希少なこれも優れもの。 ちなみに敷居は、御影石の一本物で継続使用。防水層から手入れをし直している。 浴槽については、写真でも縁の形状がよくわかるが、システムバスでは当り前のこういったものが単品バスではこれまた希少。 もう少し種類を増やしてもらいたいと言うよりも、システムバスの適応力を強化拡充という方向か? 風呂蓋は、メーカーオプション品は価格が高くて収納にも不便な為、市販品がベター! 中でも、アイリスオーヤマのこのタイプは抗菌加工に加えて、シャッタータイプ的に切詰め加工が簡単に出来る優れもの。 床タイル目地は、INAXのスーパークリーンを使用。これまた抗菌! 色に濃淡が見えるのは、乾いた状態でタイルの近似色であるベージュ色が濡れると濃くなる為。 それによって、床面の乾き具合が良くわかるという二次的なメリットが得られた。 一方、グレーティングや浴槽まわりはPOSシール(変成シリコン)となる為、水濡れによって素材の差が生じてしまう事になる。 しかし、この点は、各素材の保護や特性に適応する為にやむを得ない部分。 床の構成は、スラブ、防水アスファルト、保護モルタル、軽量コンクリート、均しモルタル、防水モルタル、貼付けモルタル、タイルの順。 防水層が2層になっているが、軽量コンクリート層のボリュームが大きく、且つ吸水し易い事から防水モルタル層を設けている。 壁タイルは、専用エポキシ接着剤による重ね貼り。 縦目地はスーパークリーン、上部はPOSで水切りとの間を完全にシール。 壁材は、タイル面は直貼りでシリコン系接着剤とノープラグビスを併用、モルタル面は、胴縁下地としている。 設備面は、給水栓に定量止水タイプを取付け便宜を図っている。 ただ、取付位置はカタログのように給湯専用というわけではなく従来の洗い場兼用位置に。 その理由は、お湯はりの際に身を乗り出さなくて良いという事にあるが、おかげでスパウトが届くか水を出すまで気懸りな事に。(別売りでロングスパウトがあると思うが) シャワー栓については、当初、大きなハンドルの物をと思ったが、実物を操作してみるとこのタイプの方が操作感が良かった。 その他備品は、全て吸盤による仮付けで使用開始。 もし、使い勝手が確認できれば、恒久的な物を含め適材適所で再度吟味し直して確実に取付ける予定。
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<補足説明> | |
半外付け | 壁に対する取付け位置の出入りの事(他に、内付け、外付け) サイディング等の外装で窓枠が埋没しないように、外部への持出しが大きい |
納まり | 折り合いや建て付け、見栄えといった仕上がり全般の様子 |
排水グレーティング | 蓋付の排水溝の事。本来は細かい格子状の溝蓋の事(建築土木関連) |
システムバス | 建物内に組立てるパネル状に製品化された浴室ユニット |
POSシール | 変成シリコンシーラントの事で、空中湿度により硬化し表面に塗装が可能 |
軽量コンクリート | 砂利の替わりに軽量骨材を用いたり、モルタルを発泡させたもの(軽量気泡) |
ノープラグビス | コンクリートに開けた下穴に直接ねじ込んで固定出来るビス |
定量止水混合栓 | 湯温調整に加えて、ハンドルでセットした水量に達すると自動的に止まる水栓 |
スパウト | 水栓の注ぎ口 |
注)以上は私見につき、正しく知りたい場合にはご自身でお調べ下さい。 |
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