補足説明
ヒジツボ部の構造

割ピン等の抜け止めが取付けてあれば、ニッパ、ペンチ等で取り外します。 
扉が上から下向きに引っ掛けてあります。 
片方に上下2ケ所、左右で合計4ケ所の作業となります。

扉の取り外し方

扉を垂直に持ち上げ取り外します。 
この時、古いペンキや錆で簡単に抜けない場合があります。 
安全のため、必ず2人以上でやって頂きたいのですが、バールや材木でこじて外します。 
扉のヒジツボ側の立て框(縦枠)の下側にバールを斜に入れ、てこの要領でこじ上げます。 
他の人で、扉が急に抜け落ちない様に保持してもらいます。 
錆び付きがひどかったり、ヒジツボが歪んだりしてさらに手こずる際は、てこで力を加えながら、ヒジツボ部をハンマーで軽く叩いてショックを与えてみます。 
もし錆付きの場合で、浸透潤滑スプレーが有りましたら、スプレーのうえで扉を数度開閉し、以上の事をしてみて下さい。 

(どうしてもだめなら、ディスクグラインダーで切断となりますが、いきなりヒジツボを切断する場合は、扉の重量の事や作業性等、安全面に充分配慮して下さい。 
切り易いところで切って、再度仕上げ切りする等、何段階かに分けてでも、安全を優先して下さい。) 

 

ディスクグラインダー

扉を取り外した後に、ディスクグラインダーでヒジツボを切除します。1の位置と角度で切断すると、切り口もきれいで楽に切れます。 
2を狙うと門柱を削り込んだり、一定角度で切り続ける事が出来なかったりとお勧めできません。 
切り口には、錆び止めペイントを塗ります。 

(上記の事は、金切りのこでも出来ますが)

使用法
安全めがねを着用し、回転数が一定になってから少しずつ、切り込んでいきます。 
弾かれる様に感じたら切断砥石をチェックし、周囲が凸凹になっていたら早めに取替えます。 
説明書に基づき安全作業を実施して下さい。
門柱部分を上から見た図

コンクリートポーチの場合は、すぐにブレーカーで穴をあける事もできますが、図のように石貼りの場合も多いと思います。 
その際は、いきなり割ってしまわずに、再使用するために、図中で着色した部分は、割らずに剥がします。 
下地のコンクリートに、ブレーカーで説明書に基づき穴をあけます。 
穴にかからなかった部分も、再度、石を貼り戻せる様に少し掘り下げます。 
また、落とし棒の受け皿部は、ダイヤモンドカッターで、四角く切除します。 
振動ドリルで穴だけ開けるっていう方法もありますが。 

(上記の事は、たがねとハンマーでも出来ますが)

石の剥がし方

鉄平石は、出来れば再使用したいので、関係分を一枚づつ剥がします。 
たがねとハンマーで目地を叩いて剥がしますが、目地を削ると言うよりは、ドシッドシッと、石の周りの目地をたたいて、ヒビを走らせると言う感じで石を浮かせて下さい。 
図のたがねは少し寝過ぎです。 
石の厚みや目地深さでも変わりますが、イメージとしては、6〜70度ぐらいでしょうか。 

(DIYヘルパーは、チッパーと言う小さいブレーカーを使用します。)

ブレーカー


一般に柱は中空で軽量ですので、一度でモルタルを打ちます。 
バサモルタルを入れた後に、柱底に沈み止めとして栗石やコンクリ片等をかまします。 
柱に吊り金具を取付け、左右同じ高さに据え付けます。 
次にモルタルは、棒等でつついて隅々まで行き渡らせます。 
石の部分は、貼り代(石の最も厚い部分+α)を残した深さでモルタルを充填します。 
石の貼り直しは、門柱がしっかり固定されてから最後の作業です。 
柱を汚したモルタルは、固まってからでも簡単に取れますので、作業中に水洗いとか拭いたりとかは、しない方が捗ります。 
ただし、つや消し塗装やざらついた表面の柱の場合は、取れにくいので、埋まり代上部にラップ等を巻いて養生して下さい。 
モルタルに使用する砂の塩分は、アルミを腐食させますので、よく洗うか出来れば、川砂を使用します。 
また、セメントの添加材も塩素系ではなく、高分子系のものを選びます。 

ダイヤモンドカッター

バサモルタルについて

モルタルを練る際に、通常より水量を控えバサバサした状態(踏んでもめり込まないぐらい)とした物です。
 
 
 

    モルタルの作り方へ

使用法
ブレーカーは、無理に押しても疲れるばかりです。 
振られるのを抑えて、真直ぐ自重で沈み込ませていきます。 
寝かせ過ぎますと重みが加わりませんし、深く掘っていけなくなります。 
また、てこのようにこじると機械を傷めますので、掘るのと飛ばす(削る)のとの2種類の使用法で掘削します。 
安全めがね、安全靴を使用して下さい。 

ダイヤモンドカッターは、コンクリートや石等を切断できますので、ブレーカーではつる時に、余分にひびが走ったりしない様に、縁切りに使用します。 
ディスクグラインダー同様ですが、粉じんを吸わないように防じんマスクを着用します。 

どちらも説明書に基づき安全作業を実施して下さい。 
 
 

 

柱の建て方

門扉に吊り込み金具を取付けます。 
この時、左右扉とも同じ高さに揃えて取付けて下さい。 
門扉を仮に吊り込み、間口寸法を合わせ、柱の前後、左右の垂直を水平器で合わせます。 
左右扉の高さが揃って、吊り金具部がしっかりはまっておれば柱の上下は大丈夫です。 
その状態で、隙間にかまし物を入れ、支柱や添え木で固定します。 
水平器で確認しながら、ぐらつかない状態にもっていきます。 
夜間に強風が吹く場合も有りますので、しっかりと固定します。 
作業中に、柱元が動いた際は、再度モルタルをつき直しておきます。 
表に『工事中につき出入り禁止』の貼り紙をします。 
丸一日で扉を外せますが、支えの養生はそのまま残し、さらに1日養生します。 
養生を外しての扉の吊り込みは、3日目以降とします。 

ところで、工事中から出入りしなければならない場合もあります。 
柱と柱の間口寸法に切った木材を上下2ケ所挟んで取付け、その後に門扉を取り外します。 
もちろん、頭上、足下ともに要注意です。 
 

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親子式門扉

同じ間口で実用性に優れます。 
間口が120cmの時、普通でしたら60cmが2枚の両開きですが、親子にすると、常用の右側を80cmに普段使わない左を40cmにする事が出来ます。 
ただし、子扉の40cmサイズは、製品の種類が限定されます。 

 

片開き式門扉

片開き式で大きな扉にすると、開閉にそれだけ大きな奥行きが必要となるため、勝手口など一般的には、小さな間口で使用されます。 
また、大きなサイズでは、吊り元に大きな偏荷重が、加わりますので、簡素で軽量なデザインに限られてきます。 
 

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機能門柱に扉をセットした独立門扉

オープン外構でも、門扉機能(表札、ポスト、インターホン)をまとめる事で、来訪者にわかりやすいとともに、そこから先は入らぬようにと、明確な意思表示が出来ます。 
デザインは、自己完結していますので、生垣や植栽、その他オープンな外構と良く合います。 
正に、DIYにうってつけの門扉です。 
むしろ、重量感のある構造物と合わせにくくなりますので、ブロック塀をするなら低く、フェンスは、ラインを細くするのが適当です。

親子式でバランス良

門柱側にデザインの重心がありますので、子扉とする事でバランスが取れています。

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