野菜作りの第一歩は、土作り |
この際、菜園を作ってしまおう! |
貸し農園を借りたり庭に広いスペースが有れば、色んな種類の野菜やスイカの様に場所を取るものさえ楽しむことが出来ます。 でも、普通ではそんなわけにはいかないでしょう? 例え郊外のマイホームであっても、家族の車が増えれば同じ事。 車2台分のカーポートを取れば、そんなに余裕は残りません。 だけど、残留農薬、ましてやポストハーベストの問題などを知れば知るほど、家庭菜園は気になる存在に違い有りません。 出来れば、自分や家族の口に入るものは、安全なもので有って欲しい! そのニーズが、生産者の顔が見える販売や自然派ショップを身近なものにしてきました。 そして、その究極にあるのが自家製野菜! もし、庭に花壇程度のスペースが有れば、早速菜園を作ってみましょう! プランターなどと組み合わせれば、結構楽しめる菜園ライフが始めれますよ! でも、虫が嫌〜って農薬だらけじゃ、本末転倒です〜! |
では、菜園をどう作ります〜? | |
菜園花壇 |
まず場所ですが、建物の南側が良いのは当たり前ですが、中心や東寄りはアプローチやガーデンスペースとして余地がないかもしれません。 でも、西寄りのお勝手付近等で日中の半分ぐらい陽が当たれば良いんですけど‥‥‥ ある程度の広さが有れば、畑にならって畝立てをして作って下さい。 畝と畝の間の谷は、水はけだけでなく風通しを良くし、作業通路として、また、潅水路としてたっぷり水を与える事にも使えます。 では、せいぜい1坪、さらに畳1枚程のスペースだとしたら‥‥‥ 本当に花壇サイズです。 こうなると、畝では作付けできる部分が僅かしか残りません。 そこで、花壇と同じように枠で土留めをして作付け出来る面積を有効利用しましょう。 花壇と異なる点は、より深く耕しより高く盛る事です。 枠もレンガや枕木等ではなく、取り外し式の板等がベターです。 面積も有効に使え、また、天地返し等の作業も取り外せば楽に行えます。 それは、作後の手入れとして、花壇よりもダイナミックに耕す事が、野菜作りにとって大切だからです。 杭を打ち込み2×6材をねじ止めすれば出来上がり! 2段に貼ればダイコンでも充分の深さに仕上がります。 しかも、それが隅から隅までですから! 美観もツーバイ材ならそんなに悪くないのでは? さらに楽しいのは、自由な形に作れる事。 また、東に向けて傾斜をつけて傾斜花壇にしてみたりと、枠が有るからアイデア次第。 西側にスクリーンを作れば、ツル物を育てながら強い西日除けや目隠しにも ある程度高くすれば、花壇といっても充分な土の量が有りますから、色んな種類が立派に作れます。 例えば東の手前から、縁にダイコンやニンジン、はみ出してもいいならサツマイモも、次にナスやピーマン等の丈の有る物、一番奥は支柱を使ってミニトマトやスクリーンでツル物といった具合。 |
プランター |
菜園花壇を作れた場合でも、プランターは場所もとらず動かす事も出来て重宝します。 両方を併せて、それぞれの良いところを利用する事が、多くの種類を楽に楽しむための近道です。 プランターでも菜園プランターとかジャンボプランター等と深くて大きいタイプが適しています。 また、ポリトロといって発泡スチロールのトロ箱も底に排水穴を開ければ使用できます。 それでも、プランターの土の量は多くはありませんので、数多く植え付けない事が大切です。 また、本数を減らす事でミニトマトなども作れますが、菜園が有れば、その方が管理も楽にずっと沢山収穫出来ます。 やはり適しているのは小さな物! そこで、菜園で作るよりも‥‥作れば逆に他の作物との兼ね合いが難しくなるような物‥‥‥ 例えば、苗床としての利用もそのひとつです。 カバーをしたり場所を動かしたり、間違って掘り返してしまう事もありません。 また、サラダ菜等の小さな青菜は充分育ちますし、勝手口の近くに置ければ、毎日の食卓に簡単に使えて便利。 それと、パセリ、ハーブといった物では、年中使えたり落ちばいで増えますから菜園の中に有ると他の手入れがし難くなります。 他に、ネギ、ワケギ、ラディッシュなどが適しています。 |
菜園で大切なのは、植付け前の土作り | |
土作り (土壌改良、客土) |
庭の土って深く掘ってみた事あります〜? 移植ゴテっていうんじゃなくて、足で蹴飛ばすショベルなんかで‥‥‥? ズブズブッと蹴る毎に入っていき、頭が隠れるぐらいならスタートとしては、相当いい感じ〜! でも、それは、予め家や庭を作るときに注文していないと、例えば植木に良い土を入れておいてとか‥‥‥ 普通は、1蹴り2蹴りはいいけどその先がガチーン! 火花が出そうな事もあるのではないでしょうか? 造成された土地では、建物の配置が決まっているわけではありません。 その為、全体にガッチリと固まる礫や粘土混じりの土で押し固めてあるわけです。 そして、建築後の余地に、後で化粧土がしかれるんですね! それが5センチとか多くても10センチとか‥‥‥ では、そこからのスタートです。 手ごわい地盤を掘るには、やはり雨の後が一番です。 何度か雨が繰り返した頃を見計らって、ツルハシ、備中(三本鍬)でドッコイショ! そんなの無いって〜! ではショベルと備中は、この先も使えますから用意してくださいね〜 本当に菜園を始める気であるならば!? 仮に盛り土をするとしても、一度はスコップの頭が隠れる程度には掘り返しておきたいものです。 出てくる石や、粘土の塊、コンクリート等は取り除きます。 そして、一通り起こせたらいよいよ土壌改良です。 作物が生育しやすいように、土が締まりにくく、水はけ、通気性、そして水持ちの良い状態にするわけです。 その為の材料を色々と選んで混ぜ足して、同時に菜園に必要な量を準備します。 簡単に説明すると、粘土っぽい場合は、砂っぽい山土や川砂を多く入れます。 逆に、砂っぽい場合は、黒土や腐葉土等を多めに。 もちろん、どちらの場合も堆肥や腐葉土など、出来れば完熟した物を沢山入れます。 バーミキュライト、パーライト等も大袋の安価な物が手に入れば、沢山利用したいものです。 では、元の土の状態の見分け方は? 見た目だけではなく、土を水によく溶かしてみて濁りが長時間取れない場合は、粘土っぽい、逆は砂っぽい。 さらにわかりやすい方法は、市販の花の土を植木鉢に入れ、水を上に溜まるまでたっぷり注ぎます。 この後、水が引くまでの時間を比較します。 同じ状態までしようとすれば、相当な量の資材がいるかもしれません。 でも、元の状態を調べておいて、改良後の効果の程を見てみるのは気持ちのいいものです。(自己満足!) サンプルを作って、そこから全体の必要量を計算する人は、相当な科学者、否、完璧主義者です。 この作業を出来るだけ早い時期に行い、土全体をよく馴染ませておきます。 |
畝たて (深耕、天地返し、排水) |
土壌改良後に暫くの期間馴染ませた菜園に、作付けの2週間程前に、有機石灰等の園芸用石灰を混ぜておきます。 深さにもよりますが、1坪であれば500gから1kg程度です。 また石灰の種類によっても差がありますので、説明書をよく見てください。 まき方は、塊にならないように全体にまんべんなくふってから上下の土を攪拌します。 土が深い場合は、一度にまかずに半分の量を全体にまいて攪拌し、それを2度繰り返した方が塊が出来ません。 科学的にされる場合は、土の酸性度をリトマス試験紙で調べて下さい。 蒸留水に土を溶かした溶液に、青い試験紙を浸し赤くなり具合を調べます。 サンプルから全体の石灰必要量もわかるはずです。 多くの野菜は中性付近が生育に適しています。 特殊な物として、酸性に弱いのがホウレンソウ、レタス、酸性に強いのが、ジャガイモ、サツマイモです。 石灰をまいてから1週間程経ってから、元肥を入れます。 まきかたは、石灰と同様全体に使用量をまいてから、上下に充分攪拌します(全層施肥がお薦めです)。 有機質なら発酵済みの鶏糞や牛糞、もちろん魚糞、豚糞、馬糞でもOK! ○糞でもいいですよ〜!? さらに、骨粉、草木灰などを説明書をみてくれぐれも入れ過ぎには注意です。 ○糞ならどれか1種類程度で、もし何種類も入れるならその分それぞれを少なくして。 油粕の粉は、分解が早いので追肥で使えます。 化成肥料は、緩効性の元肥用を使用します。 以上の元肥は、とにかく入れ過ぎよりは少なめに〜! もし土がよく乾いていたら、少し水やりをして下さい。 これで、菜園の土作りは準備万端、後はバクテリア等に頑張ってもらうだけです! えっ!そんな無責任な事は、出来ないって〜! さすがは、科学者ですね! ミミズを捕まえてきて放しますか〜? とりあえず、畝でも立ててそっとしてやって下さいまし〜 畝をつくる場合は、一方から鍬で谷(溝)を作りながら、その土を横に(畝になる所)積み上げて行きます。 2列なら左右交互に土を振り分けます。 この時、谷の深さが周りの庭より低くならないように注意が必要です。 畝の幅は、作物にもよりますが谷から手が真ん中まで届かないと、後で手入れがしづらくなります。 元肥も入れてさらに1週間程馴染ませたら、いよいよ作付けです! |
どんな野菜を作ればいいの? |
作るの簡単、でも重宝する種類は? 説明へ |
野菜作りの簡単な注意点は? 説明へ |
収穫を家族の楽しみに〜! |
野菜作りは、努力の成果がはっきりと収穫にあらわれます。 その為、小さな子供でも楽しくお手伝いが出来るわけです。 お母さんと小さな子供は草取り、お父さんは土寄せと役割分担、家族一緒になって作業出来ます。 休日の過ごし方でこんなに素敵な事はありません。 夏休みの課題だって、テーマに悩まず自然と取り組める事でしょう。 朝顔の実がなりました‥‥を超えて、食べたらとってもおいしかった‥‥なんて! 準備や手入れの積み重ねで、成果が得られる事を小さい頃から自然と身に付けていけるわけです。 もちろん、ときには失敗も起きます。 でも、その時に、なぜそうなったのかを皆で書物等を研究すれば、まさに生きた学習です。 さあ、まずは家族みんなで、何を食べたいか(作ってみたい)リクエストを聞いて、そこからスタートです! うまく意見を取りまとめ出来るでしょうか‥‥これは民主主義のお勉強? しっかりと予習をし、無理な物があればどう無理なのか、でもそれを乗り越えてでも作るの? 家族みんなで、プロジェクト Y(野菜)のスタートです!! |
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2003.06.23 |