事例紹介

 

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 プチ塗装

フロントバンパーの左側面に出来た擦り傷
黒い下地が出ながらも、大きな凸凹はない


車の塗装の難しさは、誰もが承知しています。
また同時に、傷付いたボディーは、単に塗るだけでは元通りに回復しない事も。
だから、車の価値を下げたくないって事なら、ボディーショップへ依頼する事になるわけです。

それが、大きな傷や凹みなら、その出費にも覚悟が出来ていようというもの。
ところが、知らないうちに付いていたような軽微な傷や明らかに当て逃げで付けられた傷なんて場合は?
どうも惜しい気がしたり、納得がいかなかったり‥‥‥
しかも、最近、多くないですか〜?当て逃げ!
狭い駐車場が悪いのかもしれないけど、ドア開閉のエクボじゃなくて、大きな車の出入りでガガ〜ってヤツ!
例えば、白い車にヤラレタ〜!って、ペイント薄め液等の溶剤で拭き取ってみたら?
その前に、黒い車も当ってたのか〜!?
じゃなくて、自分の車の下地が出てきたってワケ!
こうなりゃ、万事休す!
いくらコンパウンドで磨いてみても、下地の部分はどうにもなりません〜!
これを直そうとすれば、同じ色の塗料を塗るしか方法はありません。
 
ただ、そういった傷には、幸いにして深い傷やササクレも無く、塗膜だけが擦り取られたような場合も結構あるもの。
プシュッとスプレーしたら綺麗になるのと違う〜?

ところが、これまでの方法は、タッチペンでの筆塗り補修。
ちょっと盛り上げるように塗るから、錆び止めって意味では充分に効果が有ります。
でも、大きな面積を塗るとなると、そのままでは筆の痕が結構嫌らしく目立ってしまいます。

そんな時に試してみたいのが、エアータッチ
 

 最新兵器?

使用には、お馴染のタッチペンを別途用意〜と言うか
お馴染のタッチペンに別途エアータッチを用意が正解


「愛車に1本!」って感じのお馴染みタッチペンは、いつでもどこでも、チョチョッと塗れる優れ物!

カー用品コーナーで、ズラッと並んでいる定番中の定番商品!
そんな身近でお手軽なタッチペン
使用上の注意点と言えば、使用前にカラカラと良く振って色をしっかりと混ぜる事ぐらい?
それと、使用法以前の問題として、案外多い、間違った色の使用!
メーカー名、車名は同じでも、年式で色が微妙に違っている場合もよく有る事。
しっかりと色コード(数字とアルファベットの組合せ)を確認して、同じ物を選びましょう!
ましてや、キャップのカラーサンプルで選んだりしないように〜!

そして、タッチペンのコーナーに最近並びだしたエアータッチ関連のアイテム。
まず必要なのは、メーンのエアータッチ
その他、替えノズルや拭き取り剤は、さしあたって必要ない物。
(別途、シリーズ商品について記載)

* 色コードは、一般的にエンジンルーム内のコーションプレートに表示されています。
 

 セッティング〜

まず、タッチペンをしっかりと振ってからエアータッチにセット
外したキャップは、滴をボトルに戻してからケースに立てる



1本でどれぐらい吹けるか?って疑問については、タッチペン、エアータッチ共に結構な容量が有る感じ。
基本的に、今回の事例の様な面積が狙いの商品ですが、これぐらいの補修なら4ヶ所5ヶ所って出来るはず。
その為、メーカーも取り換えノズルを別途販売し、1本で数度の機会に使用する事を考慮しているわけ。
但し、その際には、使用過程のタッチペンの品質が仕上りに影響してくる為、注意が必要です。

 
  
<エアータッチシリーズ商品>
☆エアータッチ ☆エアータッチ専用スペアキャップ(取替えノズルの事) ☆エアータッチ専用やり直しスプレー ☆エアータッチ専用仕上げスプレー

*商品解説など詳しくは、メーカーサイト(ソフト99)で
 
さあ、いよいよ塗装作業です〜!

まず、補修部分の近くにランプやタイヤ、ガラス、モール等のボディー色以外の物が有る場合には、マスキングで養生します。
次に、溶剤で拭いたり、コンパウンドで磨いたりした状態の補修部分は、周りを含めて広めに脱脂します。

そして、エアータッチにタッチペンのボトルを取付けるだけ!

それでは、いよいよ吹き付けです。
ただ、どれぐらいの勢いと広がりが有るのか、また、霧の粒子の状態はどうなのか?
どれも最初は、見当が付きません!
そこで、もったいないですが、試し吹きで確認します。
この時、大切な事は、びびらずに(躊躇せず)しっかりとノブを押して勢い良く吹かす事。
その結果、広がり加減が正しく把握出来るわけです。
そして、さらに大事な事は、勢い良く吹く事で綺麗に細かく霧化するだけでなく、ノズルに滴が残りにくくなる事。
ノズルに滴が残っていると、次に吹いた時に大きな粒が飛び散る事となって、綺麗な塗装は望めません。

簡単に言うなら、デジタル的にスプレーをONOFFさせるイメージが綺麗に噴霧させる第一歩?
では、吹き始めと吹き終わりの処理や強弱はどうやって付ける?
それは、面に対して横向きに逃がすという事と面に対する遠近で行うという事です。
横向きで吹き始めて正面に向け、終わりはまた横に逃がす。(水平方向に塗る場合)

使用後は、タッチペンを取り外した部分から溶剤を吸わせてノズル洗浄を行いました。

これで、次回も綺麗な噴霧で再使用が出来るハズ〜
しかも、違う色の車に使っても問題ないし〜
 
以上は、基本的に共通な技であって、何より綺麗な噴霧が面に当たる事を考えなければならないと言う事でしょう。
それが、エアタッチの場合、小さな面積で出来ると言う事が値打ち!
逆に、エアスプレーガンなら大きな範囲に綺麗に吹ける代わりに補修面積が大きくなるし、マスキングも大掛かりになる。
スプレー缶なら、その中間って事になりますか?
 
今回は、新品のタッチペンにセットしましたが、使用過程の残量が少なくなったタッチペンでは粘度の問題が生じます。
余程、新品に近い状態(経過時間、内容量共に)以外は、筆塗り用として使うのが無難でしょう!
 
 完成


下地調整無しだから段差が残るのは仕方ない部分〜でも、
目立った黒い傷がすっかり消え、知らないと気付かないかも


使用後の感想は、狭い範囲にかなり濃く吹ける点!

バンパー下地の真っ黒な色がすっかり隠れています。
一度目、10センチぐらいの距離から思い切って吹いてみました。
結構な圧力で霧状に飛び出し、傷の黒い色をほぼ隠しました。
二度目、15センチぐらいに少し遠ざけて吹き、ふんわりと上から被っていきます。
これで、完全に色が隠れると同時にボカシも出来上がり。(ランプはマスキング実施)

そして、しっかりと硬化後にラッカークリアをスプレーしておけばグ〜!
ウレタンクリアは、1缶使い切りだからもったいないでしょう?

最後に、1週間程経ってから細かいコンパウンドで磨けば、ザラツキもましになるはず。 
以上がエアタッチを使ったプチ塗装の全容です。
手軽なエアタッチと言えども、綺麗な仕上りを求めれば、それなりに塗装のイロハや経験も必要でしょう。
しかし、タッチペンの筆塗りであっても、上手下手は出来るわけで、エアタッチが難しいというものではありません。
とにかく、仮に失敗しても、溶剤で拭き取れば元通りと言う事で、悪くなる事は無いんだからやってみる価値あり!!
もし、写真のように簡単に綺麗に吹けたら?
ちょっとパテしてたら、完璧に出来てたんと違う?!
そんな欲も出てくるんじゃないでしょうか?
そして、そして‥‥‥
もし、ちょっとした凹みやササクレが有る場合なら?
通常の塗装作業に倣って、サンドペーパーで研磨したりパテ補修を加えて下地作りをすれば、後は同じ。
でも、仕上りは、本格的な補修に匹敵するかもよ〜??

ステッカーやテープで隠している部分をやってみたいと思ったなら?
剥がした後に残るノリは、しっかりと溶剤等で取除いて下さいね〜♪
 
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