事例紹介 |
住まいの手入れの中では、ちょっとした家電品や設備の修理も出来ると家計は大助かり。 そこで、緊急時や危険のない物、それに、万一、トドメをさす事となっても納得出来るような物であれば、遊び心と勉強を兼ねてやってみますか〜? 誰でも、物を分解するのは好きでしょ! それに、処分するにしても細かくしてると便利だし〜 壊れたって時でも、大体はちょっとした事が原因です。 良く有るのは、電源が入らなかったり、使用中にプツプツ途切れたりというような不具合。 掃除機とか扇風機とかコタツやヒーターとかトースター、ドライヤーなどでは、いずれ発生する物。 こんな電気のトラブルならサーキットテスター(電圧、電流、導通計のマルチテスター)があれば便利というか、直せます。 掃除機なら、ホース部での配線の切断、吸い込みヘッドやスイッチ部分等とホースとの接続部で切れやすい。 扇風機などのように、あちこち動かす物では、電源コードの本体付け根や差込ソケットの首の部分で切れやすい。 コタツも電源コードが足で蹴られて切れやすいですが、ヒーター、トースター、ドライヤー等も合わせて、発熱する物では、温度ヒューズが切れて電源が入らなくなる場合があります。 温度ヒューズというのは、電流に限らず周囲の過熱によって溶断し、電気を流さなくするものです。 ですから、万一の火災を防ぐ為に、それぞれの機器の条件に応じて設定温度を決めて、電源回路に取り付けられています。 最近では、ホームセンターでも缶ヒューズや板ヒューズと並んで販売されています。 ただし、同じ規格(電圧、電流、設定温度)の物に取り替えるとして、注意点があります。 それは、原因を見つけて直す事です。 高い温度のものに取り替えればいいだろうという考えは、大変危険ですから絶対禁止です。 一般のヒューズであれば、回路のショートが原因であるように、温度ヒューズなら雰囲気温度の過熱が原因です。 誤った使い方なら、それを改めれば再発しないわけですが、モーターの過熱などの機器の不具合の場合は、さらに技術が必要になります。 誤った使い方というのは、簡単には、連続使用時間を超えたとか、熱い上に熱い物を重ねた場合とか、例えば、オーブンの上にトースターを置いている場合や電気カーペットの上にコタツを置いているとか。 そして、良くあるのが、本体の冷却用の空気穴を塞いでいる場合です。 汚れ防止でお手製のカバーを被せたり、アルミホイルを被せたりってしていません? もちろん、手入れ不良で汚れやホコリで埋まっている場合もあてはまります。 いやいや、前置きが長くなりました。ここまでは余談! アチャ〜 でも、以上で、7〜8割方は直せちゃうと思うよ〜! では、今回の主役、温水洗浄便座について。 詳しい事は、内容で書くとして、余談で書いた電源関連の共通項的なトラブルではなく、その機器特有のトラブルについての事例です。 だから、壺にはまればドンピシャだし、まるで関係ね〜って事も。 という事で、参考程度に見てね〜 |
テーマ |
写真と内容 | |
温水洗浄便座の修理 |
写真中央下向きにストレーナー、そこからパイプでノズルへ ホースは、余分な水を逃がすドレーン |
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温水洗浄便座のトラブルって嫌ですよね〜! 何がって書くまでもないでしょうけど‥‥‥ そう考えると、1階、2階それぞれのトイレに設置してあると助かる。(どう助かるかは、想像してね) このトラブルは、使用していない状態の時に、パイロットランプの点滅って事で異常がわかりました。 自動車などでもそうですが、マイコンを使った電子機器では、ランプ点滅で不具合を知らせてくれるシステムがよくあります。(自己診断機能) それで、取扱説明書の「故障かな?って思ったら」などといった感じのページを見るわけ。 だから、保証期間が過ぎたからといって、こういった資料を捨ててはいけませ〜ん! とにかく、唯一の手がかりなんだから〜 「どのランプも点灯していない場合は、電源コードが抜けていませんか」 「○○のランプが点滅している時は、一度電源コードを抜いて、暫くしてからさし直してスイッチを入れてみてください」とか。 これは、何かの拍子でマイコンがバカになったからオールクリアしてみてって事ですね。 確かに、これで直る場合もよくあるけど、再発をする場合もよくある。 「それでもだめなら、サービスセンターへ 0120‥‥‥」 「△△のランプが点滅している時は、サービスセンターへ 0120‥‥‥」 「□□のランプが点滅している時は、サービスセンターへ 0120‥‥‥」 まったく、有難い情報です。ランプが点滅している時は、異常ってわかるだけでも偉い! 異常ってわかれば、ここからはマイワールドって事! 今回、具体的には、水が出ない〜!(ナショのクリーンシャワレ) それで、水温ランプが点滅で、「初期給水をして下さい」って指示。 なるほど、止水栓の開け方が少なくて、パッキンの劣化で流れが止まったかな? それとも、ストレーナーにゴミが溜まったか? ホースは綺麗に巻いてあるので折れはしないし〜 それぞれを便座を外さずに、装着状態で点検したけど問題なし。 再度、状態を確認すると、ノズルから出ないけど、どこからかチョロチョロ流れ出ている。 な〜るほど、ノズルが固着していて水圧で伸ばせずに脇から逃げている?ってな感じかな? それではと、ノズルを引き出すと、何の引っ掛かりもなくスイスイと出したり戻したり出来る〜 で、スイッチを入れると、やっぱり、元と同じでチョロチョロ逃げてる感じのまま。 ならば、中かよって取り外して、いよいよ分解修理です〜 (取り付け、取り外しは、こちらの事例を参照して下さい) |
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これが犯人! |
左の丸い筒状のものが給水管で左端にストレーナーがあります 配線の端子を抜いてネジを1本緩めたところの写真です |
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水路を点検すると、どうやら調圧しているようなバルブを発見! こいつを周波数制御でドレーン制御(水の逃がし加減を調整)する事で、水圧を調整しているんでしょう。 確認の為、ホースを接続し、電源を入れてテストすると、やはり白いシリコンチューブのようなドレーンから逃げてしまっている。 って事は、マイコンのトランジスターがパーになったか、こいつ(ソレノイド)がパーになったか? でも、こいつがパーなら運が良ければ機械的なパーかも? 作動部にゴミ噛みとか、弁の消耗とか‥‥‥ならば直せる! 最悪、こいつを殺して、違う方法で適当な水圧に固定するって事で、さらに面白くなるかも? てな具合で、頂いたも同然って気分〜とか喜んでる暇は、実はないのです。 これ以上の考察をするより、外した方が早い〜! で慎重に取り外し。 大体の場合、こういうのを外すとスプリングと小さなバルブ関連が飛び出してバラける。 下手をすれば、復元出来なくなるので注意注意! すると、案の定ゴミ噛みでした〜 でも、ストレーナーも有るのに?って思いません? それが、事実の面白い所! ストレーナーの細かな網にこそ原因があったのです。 その網の表面に結晶したカルシウムの小さな塊が、ポロッと流れて下流にあるバルブ面に引っ掛かったってわけ。 そのカルシウムの塊は、網目状の形をしていました。 しかし、下流側で成長したようですから、防ぎようのない水質の問題ですね〜 ってところ。 でも、事が事だけに、どうなん?ってギャラリーが結果を急がれ、30分で直せなかったらホームセンターで買ってくると言ってしまったもんですから、余計にバタバタと狭いところで。 買ってきても、取り付け含めると全体で1時間ぐらいは、辛抱してもらわないといけないところ、30分ぐらい徳しましたか〜? それにしても、買っても3〜4万円で中々の機能が付いてる時代に、お騒がせってところです。 |
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