事例紹介
 
  
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 サイレンサーの交換
    
カペラワゴンのメーンサイレンサーを取替えようとして、お手上げですか〜? 

「スナップオンがクルクル回るから、どうしようもない〜! 

誰がやっても無理!〜!」 
 
言われてしまいました〜! 
でも、絶対出来るって事はないんで、ここは静かに 
「そうなん〜」って‥‥‥ 
 
ガレージに向かうと、既にリジットラックにのったカペラがお待ちでした。 
でも、ちょっと低い〜 
サービスクリッパ(寝板)で潜り込めば、作業空間が残りません。 
その為、大きな段ボールを敷いてモゾモゾと潜入開始〜 
 

お〜い、ところでどこなん〜! 

サイレンサーのフロントを見上げながら前に進むと、明らかにCRCが流れたと思われるシミを発見! 

ここですか?

超やりにくそう〜! 
 

うっ!見えない〜     
ちょうど、リアサスのクロスメンバーの上! 
しかも絶妙な位置にスタビライザーまで!
ストレートレンチでも傾いてしまいますし、メガネを裏返しても無理です。 
このままでは、前側からユニバーサルレンチをかけるのがやっとって状態です。 

しかし、この錆び具合といい、レイアウトといい、スナップオンというよりも、レンチは、まともにかからないんじゃない? 
それにしても、えらいところにジョイントがきたもんだ〜!? 

生産ラインでは、配管組付け後にメンバーと足廻りをリフトしてバリバリなんだろうな〜 
 

作業性確保  

 

このままでは、どうする事も出来ないので、まず接続部の位置をずらす事にします。 

触媒との接続部を取外して、サイレンサーとエキパイを後ろにずらしてみます。 
しかし、思った程には動いてくれません。 
でも、現状は、しっかりと確認出来ました。 

これでも、どうにかストレートレンチがかかる程度です。 
普通なら、6角ソケットにユニバーサルハンドルで緩められるかな〜って感じ? 
でも、その次元はとっくに通り過ぎているのは直ぐにわかりました〜 
ナットの角は取れて‥‥元々がフランジナットなのかな〜 
それで、余計に富士山のようになめてしまってます。 

とにかく、ナットを廻す道具で外すのは無理そうです。 
と言うわけでさらに広いスペースを作らないと〜 
サイレンサーを後ろに引き出せない原因は、クロスメンバーをまたぐ部分が接触しています。 
 

これで出来るゾ〜  

 
そこでエキパイをジャッキで持ち上げ、もう少し後ろへ引き出せるようにしました。 
これで何とか作業が出来そうです。

ところで、用意されたパーツにフランジガスケットが2枚ありました。
と言う事は、まず触媒の部分を外して作業性を良くして下さいヨ!って意味だったのでは?
そうすれば、なめずに緩めれたかもしれない?
今となっては、わかりませんが‥‥‥

それでどうするん?
 
正攻法で!?  

 

  
結論は、味も素っ気もなし〜! 
ナットを切断したってわけです。 
フランジ部のキズは、ヤスリで錆を落としてチャレンジしてくれた痕。 
元は、もっと錆びまみれでコロッケか天ぷら状態だったようです。 

で、ヘルパーは、っていうとフランジを傷付けないように2段カット! 
フランジナットの皿の際で切断し、残った皿をチョンと飛ばしてます。 
 
 

こんな調子です   
何で切ったかは、ヤスリでも弓ノコでもなくて、ディスクグラインダーでウィ〜ンと。 
でも、決して楽ではないんですよ〜! 
潜り込むのがやっとのところで、グラインダーを立てて。 
手前のスタビライザーは、邪魔をするし、肝心な部分はブラインド気味。 
グラインダーの頭は、フランジにつかえてしまうし、振られるとパイプも同時にお役ご免〜!! 

慎重に慎重に〜 
何せ、上向きの切断作業って最悪ですから。 
当然、ゴ−グル等の重装備で万全に! 
と言いながら、左手でグラインダーのお尻を掴んで右手でカメラ! 
ちゃんと火花も写りました〜!! 

注)絶対に真似をしないで下さいね〜 

*写真では、レイアウトがわかるようにしていますが、実作業では、切り粉がタイヤホイールに当たらないように濡れウエスで保護しました。 
 

これが成果です〜! ナットもとんだ災難ってところ?
何かと便利です   
調色されたボディーカラーは、その都度買わないと仕方ないです。 
でも、耐熱塗料やジンキー(錆び止め)、シャーシブラック、それに、ブラック艶消しやサフェーサー等は、常備しておくと何かと便利。 

ちょっと気になる部分に気付きながらも、手元に無ければ‥‥‥ 
作業の途中で手を止めて、服を着替えたり‥‥‥ 
買いに行こうにも車がジャッキアップされてて、足がなかったり〜 
 

ついでにする作業   
遮熱板もフロアもエキパイも、潜ったついでにシュ〜っと 

こういった事も言わせてもらえば、DIYならではでしょ! 
 

この違い〜! とっても小さいサイレンサーですが、騒音規制適合品。 

一見、違うやろ?って思うぐらいに形が異なっているけど、肝心な部分のレイアウトはピッタシ! 

果たして、どんな風に付くのやら? 
 

galando〜! やっぱり、床下はすっからかん! 
排気干渉式と吸音式の違いで、この違いです〜! 

もしかして、スカチューン? 
見た目が、ちょっとばかし心配に〜

本来、これが裏技!?   
これは、ナットブレーカーとかナットスプリッターと呼ばれる工具です。 
ホームセンター等で2000円程で売られています。 

使い方は、簡単。 
錆び付いて緩まないナットに写真左の丸い輪の部分をはめ、黒い刃の部分でグイグイとナットを押し割るわけです。 
ただし、かなりパワーを入れて締め込むので、それだけカッチリとセット出来ないと使えません。 

使用出来るサイズは、呼び径で10ミリぐらいまでのが普通です。 
スパナサイズで言えば、14ミリ。 
焼きが入ってるナットは、駄目って事ですが、マフラーでの焼きは大丈夫だよね! 

今回は、ナット、フランジ共に荒れており、しっかりとホールド出来なかった為に使用しませんでした。 
でも、もう少し作業条件が良ければ、充分に役立ちますので、工具箱に入れておいても損はないかも? 
でも、最初の如何に緩めるかって部分が大切なのは、言うまでもありません。 
 

 完成   
後ろから見ると、全く綺麗なレイアウト! 
すっきりコンパクトなテール周りになりました。 
エンジンをかけると 思った以上に静かで、ポロポロした感じがない。 
これならノーマルと音質が違う程度で問題なし! 
 
これで、暫くはアテンザに目移りしなくて済むのかな〜? 
でも、インナーサイレンサーは外すなよ〜!!

最後にカペラの名誉の為に書き添えると、床周りの錆は、凍結防止剤によるものです。 
まるで、海岸部で使用されているかのように錆だらけ! 
郊外の傾斜地など、そのような環境で使用の際には、まめに足周りや下周りを水洗いした方が良さそうです。 
 

 
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