事例紹介

 

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チューブレスタイヤの交換

新旧タイヤの状態 
タイヤ交換は、タイヤ購入時にショップで同時にしてもらうのがお薦めって常々言ってます。 
ところが、今回の事例です。 
また何で〜 ? 

通販で買っちゃったらしいです。 
さすがに、持ち込みは気が引けるそうです。 
そりゃそうだ!? 
そもそもショップのサービスは、商品を売る為の手段としてあるわけですから。 

右側が使用後、真ん中の溝は新品から1mm減の2mmで、まだまだいける。 
ところがサイドは、2mm減でスリップサインが出てる〜! 

これで約3000km使用で、長持ちしてる方だって!
どんな走りしてんねん!? 

直進オンリーの方、まだ使えまっせ〜! 

タイヤはダンロップのGPR70 SP。
前後セットで3万円コース!

確かに、安いところを探すのも無理はありません。 
 


スタンドで上げる前に緩めます

前後スタンドでアップします
   
タイヤを外すには、スタンドでアップしますが、その前に各取付部を緩めておきます。 

片方のキャリパー取付部を外します

ディスクプレートごと外します
タイヤをセット状態で取外します。 
その時に、取出しの邪魔をするキャリパーを外します。 
場合によっては、フェンダーとかも。 

この時、ついでにディスクパッドの残量をチェックしておきましょう。


タイヤレバーで押さえます

ビードが落ちたところ
いよいよ、タイヤの交換です。 

その前に、毛布や段ボールを重ねて敷いたりして、作業場を作ります。 

タイヤ交換のスタートは、ビードを落とす事から始まります。 
チューブレスタイヤは、タイヤとホイールがチューブの役目も兼ねています。
その為、その接点であるタイヤのビード部とホイールのリム部は、強固に密着しているからです。

まず、タイヤの虫バルブを外して、空気圧を完全に抜きます。 

次に、タイヤレバーでぐるり一周、しっかりと写真左の様に押さえていきます。 
ぐるり一周終わると、少し緩くなりますので、続いて2本を差し込み同様にぐるりと。 
いよいよ緩くなると、レバーが床に当たりますので、写真右の様にタイヤを立てて、グイーッと、とどめを〜! 

ポコンと外れて、プカプカ動くようになったらOK! 
反対側のビードも同様に落とします。 
 

 ビードの落とし方(その2) これは、スクーターの例ですが、タイヤレバーで落とせない時に、バイス(万力)で強引に! 
タイヤを再使用する場合には、お薦めできませんが。

タイヤレバーの作業範囲をテープで保護 
 

1本で持ち上げ、2本目で加勢 
 
両方のビードが落ちたら、いよいよタイヤの取外しです。 
これからの作業は、ホイールの見える部分にキズを付けますので、ビニールテープでガードします。 
プロテクターも売られてますけど‥‥

タイヤレバーでビードを持ち上げ、リムの外に引き上げます。


2本で持ち上げれば手が入ります 
 

手前が出来たら、奥側を同様に 
 
レバー2本で起こせば、手が入ります。 
グイッと引っ張れば、ポロンッと外れます。 
手前のビードが取り出せたら、同様に奥側をレバーで引き出しますが、この続きは、タイヤを立ててします。

タイヤを立てて次ぎのビードを外します 
 

今度はレバー2本でするより叩いた方が簡単 
 
タイヤを立てたら、ラバーハンマーでタイヤを叩いて外すと簡単。 
ころんとホイールが倒れますので、ちゃんとクッションの上でやります。

無事にタイヤが外れました 
 

新品タイヤの取付は、奥側から 
 
タイヤが外れました、ここまでで作業の半分。 

ここからは、新品の取付です。 
取外しの逆って書いたら、1行で終わりますが、あんまりなので、3行ぐらいにします。(ええ加減な〜!) 

新品タイヤは、ビードに石鹸水を塗ってはめやすくします。


体重を使って、押さえます 
 

タイヤレバーはテープのところで 
 
タイヤの回転方向を間違えないようにセットします。 

まずは奥側からはめます。 
タイヤレバーを使う最後の部分がテープの所に来る様にします。 

奥側がはまると、次は手前です。 
手で入るところまでは、体重を使ってはめます。 
残りの最後の部分はレバーで入れますが、奥側の時よりキツイ〜! 
って感じられると思います。 

ここでポイントですが、テープの180度反対側(はめ始めの部分)のビードをホイールリムの深みに入れておく事です。 
ひざを使って押さえておくと巧く出来ます。 
とにかく、レバーで、てこの力って言っても、無茶はしないように! 
 

タイヤの組付けが出来た状態です。 
チューブレスでは、タイヤのビードとホイールリムが密着しないと空気が入りません!?

密着の最終段階です。 
写真上の扁平な部分が、最後にパーンと大きな音とともに、リムに張り付きます。

タイヤ組付けが出来て、いよいよ空気注入です。 
ここでショップとの差が発覚! 
ショップでは、窒素ガス100%で充填したけど、DIYでは、頑張っても約70%が限界! 

「それでも辛抱するか?」って問いに 
『それ、空気ちゃうん!?』 

さて、この状態は、まだ、ビードがホイールリムと密着していません。 
と言うことは、隙間からもれる量よりも、入れる量が勝たないとセット出来ない(膨らまない)って事です。 

手押しポンプでは、元気な学生さんでも無理でしょう!? 
エアコンプレッサーは、こんな時に値打ち有ります。

ここでポイントです〜! 
もれが激しい時は、さすがのコンプレッサーでもかないません。 
そこで、エアを入れながら、タイヤをバウンドさせて、瞬間的にビードが密着する様にします。 
そうすると、その瞬間に沢山充填され、どんどん密着が進むわけです。 
もちろん、てごわい場合も有りますよ〜! 
そんな場合は、位置を変えながら、ボヨンボヨン、ドリブルの様にやって下さい。 
ビードかリムを壊してない限りは、大丈夫です。
そのうち、膨らみます。
 

 ホイールバランス調整 DIYバランサー登場! 
リジッドラックとただのシャフトです。 

まず、元のウエイトを取外して、タイヤを回します。 
軽々といつまでも回っている〜って感じでOKです。 
最後の止りかけが、少しでも引っ掛かって止まるようであれば、ベアリングをチェックします。 
タイヤの振れは、目で見てフラフラしてる様ではダメ。 
リムもタイヤもピクリともぶれなくて正解です。
ちなみに、限度は、縦横ともに、およそリムで0.5mm、タイヤで1〜2mmと思って下さい。
以上、ここまでは事前段階です。 

それでは、本題。 
何度か静かに回転させて、止まった時の一番下の位置に、毎回、チョーク等でマーキングします。 
正規のバランサーよりは、若干精度が劣る(フリクションが大きいか)為、回数は多い方が‥‥
5〜6回はやりましょう。 

そのマークが、もし、てんでバラバラに散らばっておれば、そのままで大丈夫。 
ある程度の狭い範囲に集中しておれば、その中心の180度反対側にダミーウエイト(仮付け)を付けてみます。 
範囲が狭い程、重いウエイト(20〜30g)で試します。 
この後、同様に回してマーキングします。 
もし、ウエイトの部分がマークの範囲の中心であれば、5g減らして再度マーキング。(重くし過ぎたって事) 
マークの中心から離れておれば、ダミーウエイトをマークの中心の方に寄せ直して、再度試します。 

以上の繰り返しを5gづつ減らして試し、最終的にてんでバラバラに止まる様になればOKです。 

ちなみに、アンバランスの限度は通常の走行では、約10gですから、極端に神経質になる事はありません。
むしろ、最後でウエイトを取付ける時に、しっかりと外れないように注意して下さい。 
 

 完成   
リヤの交換も同様で出来ます。(省略) 
多少は、太さの違いとかで差は有りますが‥‥ 
そうそう、案外スクーターのも大変! 

タイヤは最も重要なパーツです。 
バランスや振れ等は、大変重要でありながら、微妙且つ、経験を要します。

タイヤ交換は、ショップでタイヤを買えば1本1000〜2000円でしてくれます。 
あくまでもそれがお薦めです!
 

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