事例紹介

 

テーマ
写真 内容
バックステップに交換
右ステップ
ノーマルの右ステップ部(ブレーキ側) 
 ゼファーのステップ廻りは、鋳造パーツですっきりと機能的に作り込まれており、敢えてバックステップに取り替えるケースは、少ないと思います。 
左ステップ
ノーマルの左ステップ部(シフト側)
   

 ノーマルステップでもシフトペダルは、短いリンクを介しています。 

部品構成 構成パーツ 構成パーツを並べてみたところ 
欠品の有無を添付資料と確認します。
仮組 仮組 仮組してみたところ 
加工ミスや他車種用の混入等が有れば、この段階でわかります。
取扱説明書 取説 半分がパーツリスト、残りが各部の要点説明図。 

メカニック向けと思われる簡潔な説明書、物が物だけに当たり前のレベルでしょう。

右側からスタート ステップ取り外し 作業は、右側が断然手間取ります。 

右側ノーマルステップを取り外します。 
この状態でサイレンサーとブレーキマスターシリンダーは、宙づりとなります。

  ペダル取り外し ブレーキペダルを外します。 
ブレーキペダルは、ピボット部アルミフレームの内側に取付部が有ります。 
  Pロッド取り外し ブレーキマスターシリンダープッシュロッドとペダルの接続部を外します。 
接続部の割ピンは、ニッパを使ってテコの要領で引抜きます。 
これで、ブレーキペダルを外せます。
  スナップリング取り外し マスターシリンダーのプッシュロッドもバックステップ専用品に付け替えるため、ノーマル品を取り外します。 

プッシュロッドは、シリンダー内でスナップリングの抜け止めが効いている為、ダストブーツをめくっただけでは取れません。 

スナップリングは、外向きの張力で効いているタイプですから、つまむ事が出来れば、小さなラジオペンチでも外せます。(ホームセンターで2〜300円ぐらい) 

この時、ダストブーツ内にブレーキフルードの洩れがないか、同時に点検出来ます。 
ダストブーツを取り外した時に、フルードが滴下するようでしたら、シリンダーのピストンカップの消耗とシリンダー壁の磨耗も考えられます。

スナップリングプライヤー ラジオペンチで出来ない場合は、スナップリングプライヤを使用します。 
ヘッドの組み換えで、内外両方の張力に対応出来るプライヤが便利です。(ホームセンターで2〜3000円ぐらい)
Pロッド取付け 新しいプッシュロッドのシリンダー側先端に、薄くモリブデングリスを塗布し、ピストンの凹部にあてがって、引っ掛かり無く首振り出来るか、確認しておきます。
シリンダー部 プッシュロッド側からシリンダー内を覗いた写真です。 

スナップリングをシリンダーの溝に、全周しっかりはめこみ、プッシュロッドを取付けます。 

スナップリングは、出来れば新品交換したいところですが、今回は、再使用しました。 
もちろん、脱着時に変形(張力でたわむ範囲を越えさせた場合)した物は、必ず交換して下さい。

ブーツ付け替え 残念ながらダストブーツも再使用で、傷つけない様に取り外し、シリコングリスを塗布して、シリンダーへ取付けます。
Pロッド取付後 プッシュロッドをシリンダーに取り付けたところ。 
ナットは、プッシュロッドの長さを調整するための物ですが、ペダル組付け後に調整します。
ストップランプスイッチ ストップランプスイッチを車体から取り外します。 

右サイドカバー下部のフレーム内側ブラケットに、ねじ込んであります。

ペダル組付け いよいよペダル、ステップの取付けとなります。 
ペダルとステップのシャフトが接する部分には、モリブデングリスをしっかり塗布します。
スイッチ取付け 組み付けたステップ廻りに、取り外したスイッチを取付けます。 
この時、別途M12ミリ、ピッチ1.25ミリのナットが2個必要です。 
プッシュロッドは、ペダル側に多目にねじこみ(短くしておく)ます。
組付け後 すべてを組み付けたペダル廻りを、フレームに取付けます。 

ここで、プッシュロッドの長さを調整します。 
ペダルの取付け高さ(上下位置)は、初期設定 から変更出来ない事になっておりますので、プッシュロッド長で変わるのは、ピストンのニュートラル位置と言う事です。 
ピストン位置は、以上の作業で、ノーマル状態からほとんど動いていないはずですから、プッシュロッドががたつかない程度になるまで伸ばし、ナットを締めます。 
ペダルの効き加減と戻り具合を確認します。 

プッシュロッドとピストンの遊び(クリアランス)は、調整不要でしたが、念のためキャリパーの引きずり(正確には、キャリパーピストンの戻り不良によるパッド引きずり)が無い事を確認します。 

 

サイレンサーハンガー部 組付け後の右側ペダルまわりです。 

ノーマルサイレンサーでは問題ないですが、この場合は、サイレンサーハンガーを別途用意する必要があります。 
(次ページで紹介します)

右側組付け完了 取付後の状態
右側組付け後
  
 この続きは、次ページに続きます。
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