ノーマルステップでもシフトペダルは、短いリンクを介しています。
メカニック向けと思われる簡潔な説明書、物が物だけに当たり前のレベルでしょう。
右側ノーマルステップを取り外します。 この状態でサイレンサーとブレーキマスターシリンダーは、宙づりとなります。
プッシュロッドは、シリンダー内でスナップリングの抜け止めが効いている為、ダストブーツをめくっただけでは取れません。
スナップリングは、外向きの張力で効いているタイプですから、つまむ事が出来れば、小さなラジオペンチでも外せます。(ホームセンターで2〜300円ぐらい)
この時、ダストブーツ内にブレーキフルードの洩れがないか、同時に点検出来ます。 ダストブーツを取り外した時に、フルードが滴下するようでしたら、シリンダーのピストンカップの消耗とシリンダー壁の磨耗も考えられます。
スナップリングをシリンダーの溝に、全周しっかりはめこみ、プッシュロッドを取付けます。
スナップリングは、出来れば新品交換したいところですが、今回は、再使用しました。 もちろん、脱着時に変形(張力でたわむ範囲を越えさせた場合)した物は、必ず交換して下さい。
右サイドカバー下部のフレーム内側ブラケットに、ねじ込んであります。
ここで、プッシュロッドの長さを調整します。 ペダルの取付け高さ(上下位置)は、初期設定 から変更出来ない事になっておりますので、プッシュロッド長で変わるのは、ピストンのニュートラル位置と言う事です。 ピストン位置は、以上の作業で、ノーマル状態からほとんど動いていないはずですから、プッシュロッドががたつかない程度になるまで伸ばし、ナットを締めます。 ペダルの効き加減と戻り具合を確認します。
プッシュロッドとピストンの遊び(クリアランス)は、調整不要でしたが、念のためキャリパーの引きずり(正確には、キャリパーピストンの戻り不良によるパッド引きずり)が無い事を確認します。
ノーマルサイレンサーでは問題ないですが、この場合は、サイレンサーハンガーを別途用意する必要があります。 (次ページで紹介します)
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