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オイルフィルター交換
 
市販のオイルフィルターです。 
わずか440円! (特価?) 

安くて重要な消耗部品。

オイルフィルターは、カーボンや金属粉、酸化物等を機械的に濾過しているのですから、確実に劣化していきます。 

その為、エンジンオイルと同様に、定期交換を忘れずに実施する必要があります。 

目安としては、オイル交換を2回に1度です。 

もし、フィルター交換を疎かにして、目詰まりがひどくなった場合、油圧低下を防ぐためにフィルターをバイパスさせて、濾過していないオイルを各部に送る状態になります。 

これでは、最低限度の潤滑しか出来ません。 

コーヒーのドリップでフィルターを取り替えなかったら? 
取り敢えず、あふれてカップにコーヒーは入ったけど〜‥‥ 
と同じ事です。 
 

エンジンオイルです         
 オイルフィルターを交換する場合は、エンジンオイルと同時交換となります。 

使用するオイルは、SEグレード以上(SE,SF,SJ等)のもちろん、4サイクルエンジン用。 

粘度は、マルチグレード(オールシーズン用)の10W40で充分です。 

今回使用するオイルは、特にモーターサイクル対応ってなっている事で、選んであります。 
別に、4輪用でいいんですが、湿式クラッチやミッションギヤもエンジンオイルで潤滑する2輪に、よりマッチしているからです。 

価格的にも、4Lで5000円程度と、中クラスの手軽さが有ります。 

 

まずオイル交換 エンジンを暖機後にドレーンプラグを外して、オイルを抜き取ります。 

オイルの容量は、3L未満ですから、4L缶の廃物利用で充分使えます。

エンジン下部です エンジン下部がどうなっているかと説明しますと、左側でオイルが出ている所が、ドレーン。 

右側の丸く菊の紋章の様になっている部分が、オイルフィルターの取付部です。 

オイルフィルターを取り出す際は、その中心のボルトを緩めて外します。

これも安くて重要! ドレーンボルトのパッキンは、毎回交換がベターです。 

特に、締め過ぎでへたって反り返ったような物は、必ず取替えて下さい。

そうでないと、オイルもれで、ガレージを汚したり、ひどければ取替するしかありません。
折角オイル交換したのに、綺麗な受け皿を用意して、またまた抜き取るハメになります。 

締め加減は、パッキンが密着して抵抗を感じてからグーッと程度。(規定締付けトルク2kg・m) 

パッキンを潰し過ぎないように、でも緩んで外れたら、即オイル空っぽで走行不能です〜! 
 

オイルフィルター交換 ドレーンプラグの本締を確認してから、オイルフィルター交換作業に進みましょう。
後で、両方まとめて締めようって考えていると、うっかりと締め忘れるよ! 

オイルフィルターを外す際は、下側にやはり受け皿を用意します。
ドレーンから抜けない残オイルが、約200CC出ます。 

中心の取付けボルトを緩めると、カバーが供回りで緩んで、オイルがこんな風に漏れてきます。

取り外した状態 オイルフィルターが、カバーと一体で外れた様子です。 

カバーの合わせ部に付く大きなOリングが、エンジン側にくっついて残っている時には、切らないように慎重に外します。 

万一、傷つけたらもちろん交換です。

ワーッ!汚い 使用前、使用後のオイルフィルター単体。 

右側が、およそ6000km走行分です。 

せっかくですから、汚れ具合をチェックするようにしておいて下さい。

組付け順の確認  
一体で外れる部分(フィルターA'ssy)の図解です。

矢印は、下から上へと組み付順を示しています。 

1 ‥‥ バイパスバルブを内蔵した取付ボルト 

2 ‥‥ Oリング小(取付けボルト用) 
     Oリング大(カバー用) 

3 ‥‥ カバー(菊の紋章みたいな形) 

4 ‥‥ オイルフェンス(オイル溜、始動時のオイル切れを防ぐ) 

5 ‥‥ セットスプリング 

6 ‥‥ ワッシャー(スプリングシート) 

7 ‥‥ オイルフィルター単体 

1の点線内は、組み付けられた状態で一体となっています。 
4〜6は、間違えないようにして下さい。 
4は、オイルが溜まる方向で(フィルターが中にはめこまれるように)
  

一体で取付け 新品オイルフィルターの中心にあるシール部に、しっかりとエンジンオイルを塗った上で組付けます。
取付けボルトが、下から上向きに貫通した状態となります。 

それと、Oリングにもやはりオイルを忘れずに。 

締め加減は、ドレーンプラグと同程度です。

作業完了  
オイルフィルターを交換した事で、本当に綺麗なオイルが送られるって実感が湧きます。
  
オイルフィルター交換時で、オイル必要量2.7L。 

オイル柱入孔の中には、クラッチが直ぐに有りますので、ジョーゴが奥までさせません。 
一人で注油する場合は、オイルジョッキの使用が便利です。 

注油されたオイルの量は、エンジンを静かに始動して各部を潤滑させたのち、暫く静置し、点検窓で確認します。 
車体を垂直にして、上下ライン内にあればOK。 

それと、注油孔のキャップにもパッキンが有りますので、うっかりと落として、そのままって事がない様に注意して下さい。 
 

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