事例紹介

2006.3に配線図追加とともに、本文中も一部加筆。


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写真 内容


ヘッドライトの配線強化


配線を強化しなくても、バルブ交換だけで使用できる高効率タイプが、大変安く買える様になってきました。

もちろん、それはそれでお手軽でいいんですけど、ちょっと手を加えて、配線を強化すると圧倒的に明るくなります。
市販品でブースタ−ってセットされた物も有ります。

写真は配線強化に必要なパーツです。 
左はリレー、真ん中はヒューズホルダー、右は太い配線です。

リレーとヒューズは、30A用で、計算上では360Wまでのランプに対応出来ます。
高効率タイプでもノーマルと同じ60/55Wですから、超余裕となりますね。
配線もそれに見合うように2SqのW線で、プラス、マイナス両方とも増設します。

以上のパーツを使って、配線強化は、ロー、ハイそれぞれを全く同じ構成で行います。
と言う事は、リレーが2個必要って事で‥‥、たぶんバルブ代より高くなると思います〜!?
 
配線強化は、高速道路建設と同じ事です。
増設する配線をフレームに添わせて、これは、ハイ、ロー、2回路の+−電源回路です。
 


 2sqのW線を2つ折にして配線すると4車線の高速道路が簡単に作れます。
 


 タンクの下も気を付けて、基本的には、ワイヤーハーネスに添わせていきます。
 


 ヘッドライトまでの長さを余裕を持たせて引いておきます。
 

バッテリー接続部が特殊です〜! バッテリーは、高性能コンパクトタイプで、写真左上の白いオイルタンクのU字型の奥に有ります。(やばい!レプリカは軽量化が徹底してある)

中央のカプラがバッテリーとの接続端子です。 
ヒューズ付きタイプで、ひょっとすると、この部分でいきなりボトルネックになるかも〜?

って事で、この事例は『究極』ってタイトルが付いておりません。
ごく普通レベルって事です‥‥念のため。
 
加工後のカプラです 仕方なく、元のプラス線とマイナス線から、それぞれ、新たに2回路分を分岐し、4極カプラにまとめています。
苦肉の作ですが、配線が短いのが救いです。
赤い方がプラス用。
黒い方(W線を割いて使ったので赤い皮が付いてます)はマイナス用。

プラス電源はもちろん、アースもバッテリーまで配線で持ってきます。

これが、一般タイプのバッテリーでしたら、ターミナルから直接、回路を取り出せます。
 
リレーの仮付け  
リレーは、スペース的に、シングルシートカウルの膨らみ部分にしか取付け出来ません。
 
スイッチング(信号)回路も新設します。
リレーからW線を電源回路に添わせて、これは細い線でOK! 0.75SqのW線を使っています。色が赤黒しかなくて、黒はちょっと?なんですけど、作業が便利なんで。
 

ハンドルまわりは、既存のワイヤーハーネスやワイヤー類の取り回しをもとに、操作に影響なく、しかも干渉しないように注意します。 
左右一杯に動かして、余裕やこすれ加減を確認します。
 

6車線道路になりました 。この線はロー、ハイのノーマル配線に接続し、リレーへの信号としてノーマル電源を使います。
 
 

接続の無い中間部分は、電源回路と合わせて仕上げていきます 。 
要所をタイラップで固定していきます 。
  

 

配線を接続後、作動確認をします。  
リレーには、ローとハイ用の識別のためL、Hとマーキングしています。

電源回路には、それぞれに10Aのヒューズを取付けます。

しっかり確認しながら、各配線を接続します。
接続には、全て圧着端子を使用します。
今回は、一部にアルミギボシ端子を使いましたが、全てをカプラ式にした場合は、圧着部をハンダ付け出来ます。
さらに強力にする場合は、全接続を端子を使用せず、ハンダ付けで行います。

接続の最後は、バッテリー接続です。

それでは、、ロー、ハイ点灯を確認してから、いよいよ仕上げにかかります。
 
配線をまとめて仕上げていきます。   
ワイヤーハーネスの必要箇所に、プロテクターを取付け、タイラップで固定していきます。

写真の既存ハーネスの方が、位置的にシートカウルと危険な為、この機会にプロテクターを取付け。
その結果、ちょっと足りなくなって、主役はタイガースカラーに!
まあ、位置的には、ほとんど必要無い場所で、ちょっと余らしても仕方ないから付けたってのが正解。
 
タイラップは必要最低限度で!  
配線の取り回しは、長さに無理のないように、そして、突起物等との接触がないように。
とにかく、ボリュームアップしますので、ショートに注意です。

タイラップの付け過ぎは、後々のメンテナンスの支障になります!
しかし、大袋がお買得で、沢山有るとついつい張込んでしまいます。
いつか、1本足りなくて、泣きを見る事に〜
 
ここがポイント!

左がライトバルブ部でリレーからの太い線が差し込まれている。
右は、ノーマルの差込ソケットでスイッチング用の細い線(通常)が差し込まれている。

この新設配線は、独立した端子だから差し替えも可能です。
 
ヘッドライト側の接続部です。
他の部分に比べて、ちょっとまとまりがないようですが、個別の端子で接続しています。

元のヘッドライトソケットからリレーのスイッチング回路を取り出し、出力回路はバルブに接続します。

こうするのは、万一、回路がトラブルを起こした時に対処し易いからです。
とにかく新設の配線を全部抜いて、元のソケットをヘッドライトバルブにさせば、即ノーマル状態に戻ります。
と言う訳で、他の接続部は、リレーを含めて端子を使わず、ハンダ付け直結でも大丈夫!
さらに効率を上げれます。

さらなるメリット!?
裏返せば、差し間違いも起こり易いってこと〜(汗)
このリレー回路が頭に入っておれば、スイッチ、リレー、フィラメントの組合せをこの部分だけで、自由に変更出来るという利点が有ります。

仮にロー側のリレーが故障した場合は、ハイ側のスイッチング線をソケットのロー側に差替え、バルブ側も同様にハイ側をローに差替えれば、ハイ側のリレーをロー側として使用出来るようになります。
また、ロー側のスイッチが故障した時には、ロー側のスイッチング線をソケット部でハイ側に差替えるだけで、ハイ側スイッチでロービーム走行が出来ます。
 

配線強化の概要
(ロービームのみの場合)
注)ノーマル配線図は、簡素化して表現しています

 
別の事例から写真を引用して比較します。

ノーマルハロゲン 
 

高効率タイプ 
 

高効率バルブ+配線強化
 

完成  


      ストロボ撮影 

別の事例とは、撮影条件が異なりますけど、ストロボを発光してもしなくても、輝き具合は同じ〜。
 
 
 


      ノンストロボ撮影 

本当に、とにかく明るい! 
光の束の厚みが違うって言うか、エネルギーの弾け方が違うと言うか?

やれやれ、パーツ代の元は取れた様です。

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