事例紹介

 

テーマ
写真 内容
不動ディオの復活オペ!   
不動ディオの復活手術です。 
どのくらいの間、乗ってもらってないのかな〜? 

まずは、綺麗な部分を選んで記念撮影!? 

どうやら、単にキャブが詰まった程度ではありません。 
何てったって、後ろのタイヤを引きずりながらでないと、押し回しも出来ないんですから! 

これはかなりの筋金入りです〜 

それでは、復活までのスッタモンダを写真が撮れている部分を中心に、御紹介しましょう。 
 

リヤブレーキはロック(固着)しています〜      
リヤブレーキのレバーは、僅かに動きますが、ワイヤーはどうやら動いていない様子。 

調べてみると、リヤブレーキドラムのレバー部のブーツ際で、かなり錆び付いています。 

そこで、ワイヤーを外して、CRCをインジェクタ−で注入し、あれこれやってみる事、数日。 
でも、結局ワイヤーは交換する事に‥‥ 

ハハハハッ、後でわかった事ですが、1000円しません! 
しかも、店頭在庫まで有りました! 
(サイクルワールド明石店) 
今後、ワイヤー類は即、注文します〜! 
 

キックレバーも固着!    
カウル、メットインを外して作業開始〜! 

ドライブベルトのカバーを外したところです。 
真っ赤に錆びているのは、遠心クラッチ部です。 

キックレバーは、下に下がったままでロック状態になっているのがわかりますか? 
それでも、エンジンと直結しているわけでは有りませんので、イコール、エンジンロックとは限りません。 
 

必然的に丸裸です 
取り外したパーツは、組付け時にわかりやすい様にグループ単位で分けて置きます。
とにかく洗浄!   
まず、パーツクリーナーで徹底洗浄します。

とにかく、スクーターは、2ストオイルタンク付近から垂れたオイルに土や埃、果てはペットの毛に至るまでへばりついて、ギタギタゴチゴチに汚れているのが普通です。
でもこのディオは、まだましな方。

キャブレターの外観も、やっとわかる状態になりましたので、一気にOH! 

この程度のオペになると、キャブレターOHといっても、作業の極一部です。
 

遠心クラッチの点検   ドライブベルトを点検し、遠心クラッチも分解して点検します。
さあ組付け! キックギヤを清掃し、モリブデングリスをしっかり塗って組付け。 
セルモーターのメタル部も固着していましたので、同じく実施。 
ケースの合わせ目は、パッキン紙を切って作るか、液状シールを塗布します。
キックレバーはここが定位置!    
セルモーターをこじらない様に、注意してメタル部をはめ合わせながら組付けます。 

次は、この辺りで燃料タンクの洗浄をしておきましょうか。 
ぼちぼち、エンジン始動の段取りです。 
 

マフラーもふん詰まり〜!

切開手術したサイレンサーを仮付けして

  
スパークプラグを外して、シリンダー内にCRCを吹いて静かにキックレバーを動かします。 
次は、オイルを入れて‥‥ 
バッテリーは、普通のMFタイプで2980円ぐらいで売ってますので迷わず交換します。 

セルを回して、圧縮を確認します。 
パスパスパスッ! 
結構イケルじゃん! 
スラッジでボロボロのプラグを取り敢えず、清掃調整して取付。 

プルプルブルン ストトトトトトプスン!? 
プルプルブルン ブ−ブ−ブ−ボーーープスン!!?? 

エンジンがかかるけれど、続かない! 
吹かしても同じ〜! 

まずは、フロートチャンバーの燃料チェック。 
次に、マフラーの排気具合〜〜?! 
何も出てない〜!! 

早速、テールパイプを覗いてみると?
奥の方が乾いた泥でつまっている! 
ハチが竹と間違えて、巣を作っていたのか〜  やれやれ 

番線で突いて奥まで抜けました。 

疑いもせず‥‥ 
プルプルブルンストトトトトトプスン! 
‥‥‥? 
甘かった〜!2スト車の場合は、カーボンやオイルスラッジで詰まっている場合が多いんです。 
マフラーを外してみると‥‥‥
EXパイプは、小指が入るかどうか!
7〜8割がたカーボンで塞がっています。
でも、これでエンストまではしません。

それでもカーボンを削れる範囲削って、洗浄ガソリンで内部も時間をかけて溶かします。 
テールパイプからもガソリンを入れて‥‥ 
しかし、詰まりは直りません! 

残るは、切開手術! 
テールカバーを切り取って、テールパイプとセパレータ−も取り除いて、やっと見つけました。 
中間パイプが錆び詰まり! 
写真の左下の粉が、サイレンサー内右に見えるパイプを完全に塞いでいたんです。

これは、乗ってる時から相当キテタはずやで〜! 

早速、取付けて始動! 
プルプルパラパラパッパッパッ‥‥‥ 
  
マフラーいくらで売ってたんかな〜? 
いやいや、ここまできて考えない事にします。 

ゴールはすぐそこ! 
 

鉄板を切って   
マフラーのテールカバーを作り直します。 

普通、ホームセンターで売られている鉄板は、細工のし易い0.5mm厚程度までの板金用の薄板です。 
これでは、溶接時に穴が開いてしまって、作業が難しくなります。 

そこで、名案! 
薄手のバーベキュー用鉄板を利用しました! 
 

全周を電気溶接します 2mmの細い溶接棒で、カバーの全周を溶接します。 

テールパイプは、温室フレーム用の亜鉛鋼管をカットして溶接します。

耐熱塗装で仕上げ! ディスクグラインダーで表面を整え、耐熱塗料で仕上げます。

こうしてみると新品みたいでしょう? 

ちょっと扁平ですけど‥‥‥ 

最後に、キャブレタ−を調整して出来上がり!

 バイクは、

   生き物です!

後日アップグレードしました!

    
これは、ちょいとボロイけど、通勤に使用するならもってこい!

機能的には何の問題もなく、駅まで乗って行くなら、余分な気遣いなくベストでしょう。 

物は大切に!いいえバイクは生き物です!

こういうのをバイク屋さんにお願いすると、 
『新しいのを買った方がいいですよ!?』 
って言われるかもしれません。 

確かに、年式も古くてしかも外装まで傷んでいたりすると、修理代に数万円も負担してくれるのか? って、普通は考えます。 
また、実際にやりだしてから、どんどん悪い部分が見つかるかも知れません。 
要するに、直したとして同程度、或いはそれ以上の物が、○○円ぐらいで売られている‥‥‥ 
そうです! 
常識的に天が決まってくる中で → 当たり前の工賃計算がしにくい → 割があわない!? 

でも、買えば中古車でも6〜7万円からするでしょう? 

DIYならば、かなりの部品を取替えたとしても充分に割が合うはずです。

捨てるのは簡単です。
でも、ある期間にせよ人生を共にした愛着があるならば、最後のチャンスは与えてあげて下さい。
 

DIY事例紹介トップ  バイク事例集

Copyright  2001-2008  Makoto Nagai. All rights reserved.