再生工程
  

仰向けに寝かされたフレームは、まるで生き物みたいな有機的な形をしている
オールアルミ製でも、骨格としての重量は相当なもので、カウルとは大違い
慎重な取扱いに加えて、複雑な形状から手間も塗料もヘビー級〜!
中塗り黒

ZX9Rの再生で、同時に少しイメージチェンジも図って‥‥‥となると、ありきたりだけどフレームはブラックに〜
何も、オリジナルのシルバーが良くないわけではありません〜くれぐれも!
あくまでも、イメージチェンジが目的なわけです。
オリジナルでは、爽快な原色系カラーと明るいシルバーのフレームの組合せで、若さが弾けているみたい。
それに対して、ブラックにすると少しではなく、かなり落着いた大人の雰囲気に包まれる感じ。
まあ、サーキットの匂いと引き換えに、他のツーリングバイク等に混じっても違和感が無くなるのでは?

それで、選んだカラーは、ブラックパールマイカ。
ただし、名前程にはフレークを感じませんが‥‥‥ほとんどソリッドに近い〜
しかし、当り前と言えば当り前か〜? 缶スプレーのノズルで、どれだけ粗い粒子が吹けるって!
ブラックにする部分は、フレームとスイングアーム、シートレール、そして前後ホイールとフロントフェンダー。
ブラック塗装は、隠蔽性が強い為、グレーのサフェーサーのままで塗り重ねても大丈夫。
むしろ、下地の影響を受け難いというメリットよりも、下地をすぐに隠してしまうというデメリットが有るのでは〜?
だから、薄い色の場合と同様に手順を決めて、確実に塗膜を作っていくイメージで塗装する必要がある。

ところで、ブラック塗装の場合は、剥がれるとサフェーサー又はアルミ地の色が露出し、くっきりと目立ってしまう。
そこで、少しでも強靭な塗膜を作れるように‥‥‥それを意識するしないで、大きな違いがあるはず〜!
電着や粉体焼付けというような特別な事は出来ないけれど、やるべき事はわかっているつもり〜♪

その為には、手間と材料は惜しまず、出来上がりの満足だけを求めて〜 ‥‥‥それでこそ、 REBORN の値打ち!
 
塗料が付き難い部分、塗り難い部分を確実に塗る ラムエアダクトや配線用の貫通穴の中もしっかりと
作業途中で養生中のフレーム、シートレール(手前)、スイングアーム(左奥)
スイングアーム手前は、おまけのDトラッカーのカウル(2台分)
シートレールは、角パイプ内や狭い隙間もしっかりと ノーマルの塗装範囲に準じて、ほぼ全体を塗る
スイングアームは、チェーンスライド部も塗る フロントのハブ面はマスキングでカバーし塗らない
ハブ内やタイヤ内のリム部は、さすがにパス! 幅広なリアは、垂直面の中間付近が届き難い
ブラックは、下地色の隠蔽力が大きい為、シューっと一吹きでも真っ黒で、塗れたように見えてしまう。
上のホイールの写真は、上面から吹いただけの片面実施段階であって、まだ作業半分の状態。
この後に、裏返してから同様に吹く事で、塗料の届き難い中間部分の厚みが確保出来る。
以上を取敢えず2サイクル実施後、塗膜の状態を判断し、いよいよ最終工程へ〜!
 


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