事例紹介
 

 
住まいのリフォームの中で花形といえば、屋根外壁と水まわり! 
しかし、その2つの意味は大きく異なります。 
屋根外壁のやり替えは、建物そのものの耐久性を改善する目的です。 
ところが、同時に見栄えも良くなるという効果があるので、やる気になるってものです。 
もし、それがなければ、そんな手入れに費用をかけてもらえるかどうか、とっても怪しいところです。 
それに引き換え、水まわりはどうでしょう? 
毎日の生活で、誰もが使用する部分が便利になったり綺麗になったり 
中でも、台所は奥さんの大切なお城?  
しっかりと考えて、更新してあげれば効果絶大、今後のDIY環境もより良くなるのは間違いなし! 
問題点と目的を明確にして、悔いの無いようにレッツチャレンジ!
 
 
 
  
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写真 内容


 キッチンセットの取替え
 
(パート1)
  
ことの発端は、流し台の排水がゴボゴボいうって事。

それで気が付いたんだけど、台所は、新築以来そのまま〜! 
使い慣れているからこれで不便は無いって‥‥‥ 
多分、愛着もあるんだろうけど、お年寄りってやっぱり保守的〜 
でも、この際おまかせ下さいって!? 
簡単に、しかもローコストでぐっと快適に〜! 

やったらきっとわかってもらえるハズ!? 

そういったわけで、しっかりと話し合った結果、レイアウトは今と同じが使い易くて良いって事に。 
将来に若い奥様が現れた時に、本格リフォームをするとしてのつなぎ的なもので充分‥‥‥ 
そもそも、排水の修理のつもりですから、よくぞここまで発展出来たものって、一応満足。 

えっ! 押し売りではないですよ〜 
いや〜 恥ずかしながら本家の話ですから〜 切腹! 
 

床はPタイル  
キッチンセットの足元は、Pタイル貼り。 
水はね対策としては、有効ではあるけど、とっても冷たい感じは否めない。 

クッションフロアが、まだまだ一般的でない頃の話。 
そう、パネルクイズ25の賞品が東リのクッションフロアで、何か凄い新しい時代を感じたっけ〜
 

これも寿命〜! 長年の間には、こんな風に下地に沿って割れも発生しています。 
もちろん、あちこちでギシギシと床鳴りがしているのは、言うまでもありません。 

これを機会に床もやり替えれば、快適性がぐ〜んとアップ間違いなし!

こんな事まで
 
これは釘の頭〜! 
下地がきしんで釘が浮き、ついには突き破ったってわけです。 
こんなのがあちこち、スリッパを履いてるから良かったんだろうけど‥‥‥
流し台はここをチェック!  
まずは、排水のチェックなんだけど、取替が決まったので、もう少し範囲を広げて 
キッチンセットの入替えに際してのチェック 

それは、排水まわり等が腐っていないか? 
それも、流し台だけならセットが替われば問題解消だけど。 
心配なのはその先〜 
もしかしたら、床や壁まで傷みが広がっているかも知れない? 
さらに、ひどい場合ならシロアリまで〜! 

そこで、しっかりと事前にチェックして、全体の計画を抜かりなく立てる必要があるのだ〜!
 

底板を剥がして  
ところで、キッチンの入替えは、短時間でやらないと生活に大きく影響するよね? 
外食出来るから嬉しいって喜ぶのは、子供だけ〜! 
お年寄りは、何かと口に合わないようで‥‥‥ 

だから、取外してから『ワ〜ッ!』って事では済まされない! 

覗いてみると、底板は凄く頑丈でピリとも傷んでない! 
でも、背板から水が伝って、床板が腐っている可能性は大いにある。 

そこで、暫くの辛抱って感じで、切っちゃいます! 
ちょこっとしたカットには、充電式カッターが便利だけど、結構辛そう? 
 

昔のは凄い厚味! 薄いベニヤかなって思っていたら、10ミリ程もあって超しっかりしている、まるで棚板〜 
これなら、ぬか漬けに一升瓶に何だって置ける! 

小さな内装ハガシ(右)では、まったく歯が立ちません〜!

ちょっと怪しい〜? 排水管まわりは、一見どうもないようだけど、壁際に水のシミ!

そして、配管の周りをガムテープ!で塞いでくれた親切な方は誰?

やっぱり! 試しに、ちょっとバールで叩いてみるとグサグサって感じ〜 (汗)
ボロボロですわ〜  
流し台の下ももちろん、Pタイルが貼ってあるとはいえ、完全な防水床になってるわけじゃない。
そして、毎日毎日、長年に渡る連続攻撃だからね〜 

ちょっと、予想より酷いってぐらい。 
でも、事前にやってるわけだから、精神的な余裕はバッチリ! 

どこまでなってるか、宝探しみたいな感じかな?
 

さらにその下は?  
水ハネの滴での腐朽がどこまで及んでいるか? 
根太もグスグス? 
もしかして、シロアリまで‥‥‥ 

コンクリートスラブ上とはいえ、絶対に無いとは言い切れない! 

さらに、小回りを効かせる為にジグソーで少しずつ 
見えない所で、何に当たるかわからないので慎重に〜 
床板の傷んで無い部分は、しっかりと抵抗があって、いい調子で押してると、余分に何を切ってもわからないから。
 

パイプに注意して ガガッときたと思ったら、水道管は鉄管! 

この際、交換したいところだけど、壁までは予定していないので次の機会にって。

大体読めました〜!   
排水管は、真直ぐに下りずにスラブ上を這ってから外へ出ている。 

これじゃあ、汚れが付着して、流れが悪くなりやすいよね〜! 

キッチンセット以外には、若干の荒材合板塩ビ管程度。
そして、これを機会に床の仕上げをやり替える事。
 

キッチンセット到着  
キッチンセットは、オージョイフルで手配してもらいました〜
クリナップの標準品ってグレード。
それでもしっかりと重たい方らしく、配達の人が、この分は2人で運ぶ事になっているって!

実は、もう少しグレードが良いのが希望だったんだけど、サイズや形状を指定していくと選択の余地なし!
W1800のジャンボシングルシンクっていったら、他に無いじゃん!
各メーカーさん、でかい台所は、必ずシステムキッチンてかよ!?
おかげで寸法を合わせていくと、流し台調理台コンロ台×2って組合せになってしまった〜

そんなセットが、軽トラにちょうど満載って図 。
でも、引き取りに行ったわけではなくて、直送のトラックからテールツーテールで積み換えたところ。 
こうしておけば、邪魔にならず安全に保管出来ます。 
キャスター付パレットってわけね!
 

キッチンセット取外し さあ作業開始〜!
とにかく、キッチンセットの撤去から

昔の流しは、ステンレスもベニヤも分厚くて、重たい重たい! 

撤去や搬出の費用の意味も納得出来るって感じでしょ? 

ところで、取外した流し台の背中に注目すると〜 

一応、壁との間はキッチンテープが貼られていたけど

いよいよ本番だ〜  
キッチンセットを取除くと、いざ本番! 
作業は、これで思う存分にやり放題〜 

でも、その前にまずは大掃除から

タイルをスチームクリーナーで綺麗にしたり
ちょっとアップに耐えられない床の現場も、業務用の掃除機で何もかもまとめて吸ってしまえば、ご機嫌〜!
  

排水管の移動から
 
 
マンションの様なコンクリート住宅の床下
 

排水管の曲がりには、掃除口が設けられている。 
でもこの上に隠れた曲がりが有ったなんて、まるで騙しじゃない?

今回は、位置をしっかりと割り出し、これをシンク下まで延長して、真直ぐそのまま下へ排水するようにする。 

白い被覆は、後付けされた電気温水器からの配管。
 

床をコア抜き      
穴を開け直してって言えるのも道具が有るから 
ダイヤモンドコア抜きで65ミリ径の穴を開けます。 

排水を改善するといっても、実は簡単な作業ではない。
しかも、ラーメン構造とはいえ、床スラブは15センチ厚。 
築40年の壮年期って言えるコンクリートは、現場打ちとはいえメッチャ硬い〜! 
骨材は、マジ砂利でワイヤーメッシュじゃなくて異形鉄筋の猛獣小屋状態〜!! 

そんな床板にしかも、上向きで穴を開けます〜 
室内側からやれば、位置もズレないし楽だけど、部屋中真っ白になってしまうので、犠牲になります〜 
重たいドリルを押し付けながら延々と、埃の中〜! 

とはいえ、最後の2〜3センチは、上から下向きにハツリ飛ばして少しでもコアを節約したのだ〜 
 

鉄筋に命中〜!   見事に鉄筋に当たってしまったので、13ミリまでOKの説明書を信じて嫌々ながらコアで切断。
右の穴が新作  
流し台の位置は同じなのに、排水穴はこんなに離れている? 
しかも、新築以来、今までに取替えたりしていないのに 

な〜ぜ〜? 

さらに言うなら、当時、左シンクが右シンクに変更されたわけでもなく元から左シンク。 
しかも、左から右へ流し、調理、レンジとレイアウトが造り込まれているのは水道やガス配管でわかる。 
そもそも、給水管が2本立ち上がる位置がシンク中心ってわかるのに、敢えてずらしたとしか思えない?
 

延長して VU50の部分から延長し、チーズに掃除口を付けてそのまま50で立ち上げ。

右の小さい穴が、元の40が通っていたもの

床板はここまで取替え 大引には、クレオソートが塗ってあって助かった!? 

けど、まるで枕木! 

最近の環境問題にシビアな住宅では考えられないね〜

根太を配置 パイプを避けながら根太を仮配置してみる。 

全体が決まれば、木レンガ用ボンドでスラブに接着します。

パイプを避けて これは、ガス管 、丁寧に壁の中に入ってます。 

流し台から調理台、そしてレンジ台のところまでやり替えているってわけ

ここまで  
そして、ついには端を曲がって隣壁の下まで〜! 

何故〜!? 

実は、床のレベルが元々狂っていたから! 
その為、こちらばかり水が流れてきていたんです。
きっちりレベルを調整しておきます。
 

下準備完了 床板には余っていたパネコートを使用した。
もちろん、F○○ってのとは無縁!

Pタイルと面一に仕上げて、周囲をしっかりとコーキング処理。
Pタイルの部分も床鳴りを修理後、割れや剥がれをコーキングで修理しています。
これなら、水をまいても溜まるぐらい〜

パイプの上にボンドを置いてるのは、とりあえずの臭気止めです。

さあ、この続きは、ビシッと床を仕上げて、バ〜ンとキッチンを置きましょう!

ビックリする程、変わっちゃうぞ〜!!

 
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