事例紹介


  
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部屋を丸々改装
 
  (床編)
  
いきなり材料の説明ではなくて、元の床写真が撮れてなかったんです〜 

もちろん、このボンドは使用しました。 
ちょうど3kgぐらいですか。 
部屋の広さは約8帖プラスアルファで、必要なフローリングは5梱包。 
4梱包プラス2〜3枚あればってところですから、多少余る計算です。 

床のやり替えは、色褪せてすり減ったカーペットをめくる事からスタートです。 

カーペット仕上げって事は、下地がベニヤ貼りって事です。 
ところで、これを一般的な直貼り仕様のフローリング仕上げにすると、問題点が考えられますよね?  
ちなみに、ここは2階の部屋です。  

そうです、階下への騒音です。 
マンション等では、ラバー等が裏面に貼られた遮音タイプの使用が必須です。 
そこで、カーペット無しの状態で上下の部屋に分かれて実験開始。 
スリッパを履いて飛び跳ねたり、かなづちで床を叩いたり。 
しかし、コンクリートの分厚い床スラブで完全に上下階が遮断されており、どこで音がしているのって感じです。 
床スラブを貫通する排水管や電気配線等が、全くない事も有利に働いているのでしょう。 
階下は、普段あまり利用しない部屋で、改装するこの部屋も大人が週末にだけ使用します。 
それなら、普通ので充分でしょう! 

そんな理屈で、1梱包(1坪分)4980円程度で済みそうとなれば、とっても安上がり〜! 
 

床鳴りの原因で〜す  
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床の老化は、カーペットの日焼けや消耗だけではありません。  
知らず知らずの内に床がたわみやすくなったりしています。 
その一つの現れが床鳴りです。  
床板を止めている釘が緩んで、ギシギシと音が出ます。 

そこで、カーペットをめくったタイミングでしっかりとチェックです。 
足で踏みながら音の発生源を探すと‥‥‥ 
釘の頭が少し浮き上がって、その周りに粉が溜っています。 
すぐそばを押さえると、確かにその部分で、ベニヤが上下しながら音を出しています。 
試しに釘を引き抜くと3センチ程の細い丸釘でした。 
これでは、長い年月で緩んでくるのも致し方ないところです。 
 

ビスで補強!
  
浮いた釘の部分に37ミリのコーススレッドビスを打つと、床鳴りは全くしなくなりました。 

そうやって、残り全体をチェックすると、床鳴りはなくても緩んだようなところは沢山あります。 
その為、全てのベニヤ取付部をビスで補強する事にしました。 
 

釘と釘の間に追加   
釘と釘の中間にネジを追加しています。 

全体の補強をすませてから、さらにチェック! 

たわみも少なく、がっしりしていると感じる程で、根太まわりの不具合も無いようです。 

それでは、いよいよフローリング貼りです。 

フローリングは、ディックホームセンターで買いました! 
1梱包6枚入りのB級品で3980円とお買得〜! 

B級品というのは、傷の塗装痕が有ったり、突き板の木目が少し荒れていたりしているものです。 
そのままでは、はっきりとわかりますが、ワックスをかけるとほとんど気付かなくなります。 
DIYの材料としては、有り難い物です。 
せいぜい頑張って、色々と調達して欲しい物です! 
 

これで貼ります  
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使用する道具は、かなづち2本と釘締め。 

壁際などの狭い部分への釘打ちでは、かなづちの2丁掛けが便利です。 
それと、たまに空振りをして床を叩くって場合でも安心! 
使い方は、まず、軽く釘を仮打ちします。  
釘の角度も決まり安定しておれば、次は本締です。  
予めかなづちの1本を釘の頭に当てがっておき、そのかなづちをもう1本で叩きます。  
最後のとどめは、同様に釘締めを当てがってかなづちで叩きます。 

この他には、切断に使用する丸ノコとアングルガイド程度です。 
もちろんコンベックス(巻き尺)等もいりますが。 

そして、重要な材料として、木工ボンドと併せてフロアー釘を使用します。 
このフロアー釘は、スクリュー釘にさらにぬけ止めの加工がされています。 
普通のタイプよりは、価格がわずかに高くなりますが、床鳴りにはさらに有利になります。 
 

釘打ちのアップ  

 ここにこの様に釘を打ちます! 

その、ここってとこが大事です〜! 
実の凸部分は、層が薄くて釘が効きません! 
また、凸部分の破損が生じて、次に貼る凹との噛み合わせに苦労したり、目地に隙間が生まれたりします。 
その場所は、凸の付け根の材の基部って事です。 
そして、写真では少し寝過ぎて見えますが、60度ぐらいでしょうか? 
別に釘で実を押込むわけではなくて、むしろしっかりと下地に圧着させる事の方が大事ですから、角度は出来るだけ立てるわけです。

  
こだわりの部分  

(釘締めは、1枚分をまとめて最後に)

  
釘打ちの間隔は約20センチにしています。  
説明書きでは、根太ピッチの約30センチとされています。 
つまり、説明が遅れましたが、説明書は、捨て貼り工法では無いって事ね!  
その為、ボンドを併用した上で、強力タイプの釘で本数も増やしているわけです。  
そして、下地にも手を加えましたね! 

釘の本数が1、5倍となると、その分手間も増えます。 
その代わり、本数が多いから多少の失敗が許される〜? 
ところが、逆に正確に打たないと駄目なんです〜! 

それは、釘打ちの精度は、実の噛み合いに影響が大きいからです。 
釘の本数を増やすという事は、何も無くても噛み合いの抵抗がそれだけ比例して大きくなるという事です。 
そこに、実をつぶしたり釘が出しゃばったりしているって事では、なおさら難しくなるわけです。 

ボンドもタップリと塗っているんですが、そこがDIY的なこだわりの部分! 
しかも、釘を打っていく中で、軽く入ったな〜?って感じた場合には、隣に1本追加しています。 
これは、根太に当たったかそうでないかというのではなく、同じベニヤだけの部分での話です。 
ベニヤには、均質なようでラミナの疎密が有るからです。 
 

壁際の釘打ち   
1列目には、噛み合わせる相手が有りませんので、釘打ちで押さえます。 

壁材との隙間は、3〜5ミリ取るように説明書きにあります。 
しかし、下地と合わせて約25ミリもの厚味になる事と、木造と違って転ばし根太の剛性が高い事。 
また、北向きで直射日光が差し込む部屋でもありません。 
そこで、2ミリにしました。 

わずか1ミリの事、どうせ幅木に隠れるのにたいそうな〜! 

ところが、3ミリも隙間を取って、さらに有効なところに釘を打つとなると、釘頭をシステム幅木では隠しきれなくなっちゃうんです〜 

壁際が真直ぐとおっているのを確認後に、薄いベニヤを挟んでクリアランスを確保しながら貼っていきます。 
ベニヤは、貼り終われば取外します。 
  

幅木で隠れます このように幅木を付けると、ちゃ〜んと隠れます。
ボンドはこんな感じ?   
端の半端を貼るところです。 

ボンドは、全てこんな感じで塗っています。  
塗る量が多いといいに決まっていますが、ボンドに浮いてしまって押さえ不足にならないように注意が必要です。 
だからといって、拡げて延ばしてしまうのは、下地との密着不良を生じる為、さらに良くありません。 
そこで、貼ろうとするボードの上に乗って、しっかりと体重をかけて釘を打ちます。 
点付けというのは、厚味がある為、そういった点からよくなされているわけです。 
ただ、点点点と、多数の箇所に等量を絞り出すのは、線状に一定で絞り出すより捗らないんです。 
それで、こんな感じでやっているわけです。 
 

最後の締め方   
最後の半端のはめ込みは、叩き締めが出来ません。 
その為、バール等を使用してこじて押込みます。 

その際の注意点としては、まず、半端の寸法の採り方です。 
斜めの状態から、実をはめ込みながら押さえていくわけです。 
寸法があまりにもきっちりだと、壁を傷付けながら頑張った挙げ句に、途中で進まなくなってしまうって事も。  
ここは、思い切って隙間寸法を取りましょう!  
きっちりはまって3〜4ミリの隙間、5ミリでも何とかなる〜 
大きく隙間を取れば、バールを靴べらのようにしてはめる事も出来ます。 
 

1列目が出来ました〜!   
1列目が出来ると物凄い充実感があるはず! 

これだけの幅ですから、どことなく完成時の雰囲気が見えてくるからです。 
この先は、同じ事の繰り返し、ちょっと手が掛かるのは最後の1列ぐらいですか? 
要するに出来たも同然って事! 

ここで手を止めるのも、一気にやっちゃうのも思うがまま! 
とにかく、大した道具も材料も拡げていませんから‥‥‥  
やっぱりDIYはいいわ〜!!  
 

目地をずらして貼りま 
  
1列目が出来ると、いよいよ実を打ち込みながらの2列目スタートです。  

このフローリング材は、乱尺タイプと違う為に、そのまま同じ調子で貼ると直線的に目地が揃ってしまいます。  
目地が揃うと見た目が悪くなりますので、半枚分ずらして次の列を貼ります。 
2列目の1枚目を半分の長さにカットし、後ろ半分を貼り始めに使います。 
残った前半分は、最後の半端のところで使うわけです。 
  
写真は、2列目の最後の半端のカットを面倒臭がったわけではありません〜? 
こんな感じで目地がずれていくって事が、よくわかるようにしているわけです。 
 

拍子木で大胆に叩く   
叩き込みに使う拍子木は、薄くて硬い木が最適です。 

真四角の拍子木だったら、実の先端と拍子木の重心の高さのズレが大きくあります。 
その為、強く叩いたつもりでも、拍子木がけつまずいたような感じで力が伝わりません。 
ごちっ、こて〜んといった感じ? 
それが写真のならガツ〜ン!ですから 

そして、出来れば長い物もあれば、全体を一気に押し込めます。 
短い物は、小口には便利ですけど、長い側面をはめる時にシーソーのようになることがあります。 
こっちを叩けば、あっちが外れるといった風に。 
そんな時には、1メートル程の長いので全体を同時にガツ〜ンです。 
力は、分散しますからそれだけ強く叩いても実を傷めません。 

一発でKO間違いなしです〜! 
  

大分進んでます     
出来上がった床に、インパクトドライバーが転がっています。 

養生までしなくても大丈夫と思いますけど、こういうのは、案外と踏んづけたりして泣きを見ますので、やめましょう! 
作業中も整理整頓して、こまめに掃除〜  
それが、結局、綺麗で早くて楽に出来ます。
 

あれっ! 
やっぱり、半端のカットをパスしてるじゃん!! 

ばれた〜!? 
これもリズム、流れってもんです〜
 
 

幅木を付けない部分は 床と壁の隙間は、内装用のコーキング材で仕上げます。  
わずかな手間が増えますが、マスキングテープで養生します。  

内装用は、硬化すると艶が無くなり、目立たなくなるので適しています。

スーとはがすと   
上の写真と比べてテカってないでしょう? 

テープは、コーキングが少し固まり出したら、忘れずに早めに剥がします。 
剥がし方は、テープを斜め横方向に引きます。  
こうすると、剥がし際が浮きにくくて、ボードと綺麗に馴染みます。 

スーと手早く剥がして、他を汚さないように直にごみ袋に片付けていきます。 
 

綺麗な仕上がり? たとえ、1ミリ、2ミリ、3ミリと隙間にバラツキが有ったとしても、広いところに合わせてこのように同じ幅にコーキングすればノープロブレムです。 

多少広めの目地でまずいと思っていても、コーキングが同じ幅で綺麗に仕上がるとそんなに目立ちません。

幅木の部分は 幅木は、システム幅木でハードボードで出来ています。 

木工ボンドと仮釘で取付けます。

 出来上がり!  
  
 
   
道具を片付け終わったら掃除機をかけて乾拭き。 
もし、傷とかを付けていたら、程度に応じて、かくれん棒のような補修材とか、オイルステイン、コーキング等の適当な物で修整しておきましょう。 

そして、フローリングワックスを塗って完成です。 
 

 
   
部屋を丸々リフレッシュ! 
  
 
  
    
床がフローリングに変わり木調となった代わりに、壁と天井が明るくなってバランスが取れています。 
明るい雰囲気の中にも、適度な木調で落着きがあります。 
早速、白い壁に好きなパネルを飾って楽しんでいます。 
どうやら、このパネルを飾る為のギャラリー作りが目的だったようですね! 
パネルを見ながら、ゲーム三昧って‥‥‥ 
30年ぶりのイメージチェンジは、大成功といったところでしょうか?  
それと最後に、改装となるとDIYといえども廃棄物が発生します。 
適切な処理はもちろん、発生そのものを少なくする方法も考えましょう。 
そして、使用する材料には、健康面だけでなく環境面にも配慮した物なら素晴らしい〜 
今回は、普通に選ぶとシックハウス対策品ばかりで、ノンホルムアルデヒドや吸ホルマリンって
時代は確実に進んでいるようです。

他に、天然素材やリサイクル、そして産業促進って観点も考えていきたいですね! 
 
 
 
その他
あまり物を置かない部屋(ゲームとパソコンだけ?)にする為、収納の作り付け等はしていません。
ただ、パソコン置き場とちょっとしたデスクワークが出来るように、腰窓を利用してカウンターボードを設けました。
カウンター下には、市販のキャスター付きキャビネットを自由にレイアウトする作戦です。
カウンターに使用したのは、集成材ボードです。
長さ3メートル以上のサイズは、アグロガーデンで販売されています。
寸法どおりにカットもお願いし買ってきました。
工作室のパネルソーは、何よりも正確で綺麗にカット出来ます。
でも、最後の小細工は自前です〜
窓台にのせる為に、窓枠分を切り落とします。
部屋の端から端までピッタリと付きました。
支えは、市販のクロームメッキパイプのテーブル足です。
高さに合わせて、高速切断機でカットして取り付けています。

これも、アグロガーデンで販売されています。
最後の最後の仕上げは、カーテンの取り付け。
床まであったカーテンをカウンターまでの長さに切り詰め直して再利用。
これは、オージョイフルのカーテン工房にお願いしました。
 
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