洗面台まわり



 

廊下から眺めた洗面所の様子。
スペース的には、右手の浴室と左右対称に近いが間口が20センチ程狭く、柱型も大きく出っ張っている。
正面にカウンタータイプの洗面台が有るが、既にデザインをどうこう言える状態ではない。
デコラも角が磨り減り、キャビネットも使用限度を過ぎている。
さらに驚くべきは、配管を確認すると水漏れの痕があり、床の状態を確認しようとした時。
キャビネットの薄い底板1枚下は、床板を切開したままで放置されていたのだ!(写真は解体時)
しかし、この洗面台で何よりの問題点は正面に鏡が無い事。
そして、代わりに有るのは、古びたサッシ。
夏には強い西日、そして、冬には北風が容赦なく吹き付ける!
ここは、高性能なサッシに交換するとともに、壁面を設けてミラーキャビネットを採用したいところ。
窓以外の壁面は、腰上までタイル直貼り、その上部はプリント合板1枚張りの状態。
次に、床は、下地に直貼りされたPタイル
当初は、風呂上りや洗面の水滴には適していたのかもしれないが、いかにも冷たい印象。
人の体への優しさは感じられない。
そんな機能優先、丈夫なPタイルも下地の釘頭が突き出したり、ひび割れや磨耗で見る影も無い
その結果、RC造と言いながら、この床ばかりは歩けばブカブカたわんでいる。
まさか、シロアリとまではいかないと思うが、下地はすっかり傷んでいるようだ。
何らかの水の回りによるものか?
結局のところ、人為的な水滴には留意したが、湿気や結露という環境要因には無知だったのか?
築40年と言えばそれまでかもしれないが、しっかりと作ればまた違った結果もあっただろう!


<補足説明>
柱型 鉄筋コンクリート住宅(RC造)のラーメン構造(柱、梁で構造体を作る)で室内に出た柱の形状
デコラ メラミン化粧合板の商標でテーブルトップ等の家具にも使われた。最近のカウンターは、人造大理石が多用される。
Pタイル プラスティックタイルの略。薄くタイル状の塩ビ系フロア材は、硬く丈夫で耐水性にも優れる。
RC造 鉄筋補強コンクリート造の略
注)以上は私見につき、正しく知りたい場合にはご自身でお調べ下さい。

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