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エアコン取付もDIY!
part2
作業開始! |
梱包から室内機と説明書を取り出します |
エアコンと聞けば、特殊と感じますが、ウインドエアコンなら何とかなりそうでしょう?
エアコンも建物から独立した家電品ですから、基本的にはコンセントにつなげばOKです。
違う事といえば、建物の壁を挟んで、ユニットが室内、室外に分かれている事。
しかも、それが冷凍サイクルって事でガス配管接続があります。
配管は銅管のフレア加工ですから、締め付けトルクに注意するって事です。
電気的な接続は、簡単に言えば、ビデオとテレビをつなげるような事。
ただし、それがピンジャックの信号ケーブルでなくて2芯の電力ケーブルであるという違い。
作業は、室内、室外のユニットの配置の具合によって、簡単にも大変にもなります。
簡単なレイアウトはエネルギー効率にも優れますので、取付けレイアウトの検討は重要です。
事例では、同じフロアの同一壁面に配置する、最も簡単なレイアウトです。
そこで、事前の付帯工事を除いた、標準的な条件での取付けにおける
重要なポイントを事前にあげると、
1)フレア接続のガス配管作業
2)単芯コードの正確な末端処理
3)壁穴加工
4)装置の水平管理と断熱処理
以上のどれもが大変重要です。
それとDIYでした場合の最も重要な事!!
エアコンは、取付け作業をへて製品としての機能が完結しますので、取付後の不具合について、製造責任を問うのは難しくなります。
まして、DIYの技術レベルでの取付けでしょう?
今からでも、業者さんにお願いは出来ますよ?
すべてのリスクを経験と自信がはねのけたら‥‥
それでは、梱包をほどいて内容物を確認し、説明書を読んで作業開始!
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壁穴あけ |
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まずは、壁穴!
室内機の位置で穴が決まるか、穴の位置で室内機の位置が決まるか?
それぐらい重要です!
必ず取付けブラケットをあてがい、配管用の壁穴位置を確認します。
この製品では、梱包の一部が型紙になっていましたので、それを使いました。
ホ−ルソーで65φの穴をあけます。
話が前後しますが、壁付コンセントがある場合には、壁内を配線が通っていますので注意します。
配線は、必ずしも真上に上がっているとは限りません。
照明器具等のスイッチがある場合でも同様です。
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外壁穴の位置決め |
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内側の穴が開いたら、次は外側です。
リーチの長い錐を使って、外側ボードにセンター穴を開けます。
内壁側中心より、わずか下(数ミリ)にずらすのがポイントです。
室外側からドリル穴を中心に、同様に穴をあけます。
この作業も、建物が鉄筋コンクリート造だったら大変です。
ダイヤモンドコアドリルがあれば○、サッシ枠アタッチメント使用は△(雨仕舞い、隙間風、耐風力、防犯等に不安)といったところですが、○といっても大変です。
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スリーブです |
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スリーブをはめて壁穴を養生します。
スリーブは配管キットに含まれています。
後で、周囲をシーリングする事で、壁内と外気は完全に絶縁されます。
これをきっちりしないと、見えない壁の中に結露水がしたたる事になります。
露は、本体だけでなく、冷たい低圧配管やドレーンホースにも付くからです。
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外壁です |
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化粧カバーは、後から取付けにくい部分を先に取付けて置きます。 |
室内機の取付け |
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「衝撃吸収ラバー」を取付けパネルに追加しました。
普通の防振ラバーの4倍の吸収力があるそうです。
写真では4ケ所(4個入り@298円)ですが、結局8ケ所で安定しました。
追加の4ヶ所は、手元にあった傷つけ予防のフェルトクッションですませました。
これで、効果は半減?
オプション工事298円+αナ〜リ!
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水平に取付けます |
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室内機の取付け部に、補強の桟をつけます。
上下2段につけます。
写真は一段目しかついてません。
桟は、間柱と間柱をまたぐようにしっかりと、ネジ止めします。
室内機は水平でないと、排水がうまく出来なくなります。
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室内機の裏側です |
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室内機側配管を壁穴に応じた位置に曲げ直します。
次にドレーンホースと合わせて、断熱シートでくるんでテーピングします。
シートの合わせ目は上向きで、露をこぼさずに外へ出せるようにします。
電気コードは、2ミリの2芯線を2本接続します。
配線の長さは室外機まで届く長さです。
単芯のコードは被覆を剥く際に、ちょっとでも芯にキズを付けるとダメです。
差し込み時に折れたり、折れ筋が入り見えない所で、大変危険な状態になります。
配管を束ねた断熱シートの外側に、配線を添えてテーピングします。
これで室内機の準備はOKです。
壁穴にそれら束ねた物を通して、室内機を持ち上げます。
ブラケットに引っ掛けて出来上がりです。
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室外機の設置 |
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部屋の外に出て室外機の設置です。
室外機をブロックの上に据え置き、安定性やレイアウトに問題ない事を確認します。 |
配管作業です |
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巻いてある配管をレイアウトに合わせて、伸ばしたり曲げ直したりして整形します。
配管は、銅で出来ている為、無理をすると潰れます。
確かに柔らかいのですが、断面が丸いために力をかけても、あるところまではカチッとしています。
それで、さらに力を加えるとクニャッとやってしまう恐れが有ります。
そこで注意点として、曲げる際はひざ等に当てながら、少しづつしっかりとRをつける。
逆に伸ばす際は、平らな床等を利用して、全体に大きく伸ばす。
そして、フレアの付近では曲げないようにします。
そうやって、室内機と室外機の接続部との長さと角度を調整し、無理なく配管が出来るようにします。
いよいよ配管作業ですが、配管に付いている保護キャップは、接続の数秒前まで取外しません!
作業に際して、1ケ所づつ外します。
配管内への湿気、埃の侵入は、故障の最大要因となります。
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Wスパナで締め付け |
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室内機に配管を接続します。
いきなりナットを締めにいくのではなく、まず、配管のフレア部を相手側に真直ぐと密着させます。
そのままの状態でナットをかぶせ、手で締るところまでしっかりと締めます。
太い方が低圧配管で、細い方が高圧配管です。
片手で締めてはいけません!
写真は撮影用です。
両手を使って、ホールド側は絶対に動かさない様にしないといけません。
そして、ナットの側を規定トルクで締めます。
正しくは、スパナ式のトルクレンチを使用します。
適当にと、甘くみては絶対ダメです!
室内機が終わると、同様に室外機側を接続します。
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電源部の様子 |
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室内機と室外機間を2芯コードで接続します。 |
ガスパージ作業です |
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配管の終わった室外機です。
左の細い方が高圧側、右の太い側が低圧側です。
正面に見えている六角の袋ナットの中に、閉め切りバルブが有ります。
右の低圧側に下向きでサービスバルブがあります。
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エア抜きです |
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高圧側の袋キャップを外して、六角レンチでバルブを90度開け、6秒待って(説明書どおり)元通り閉めます。
配管が3〜4メートルならこのとおりでしょう?
これによって、内部に充填されているガスが冷凍サイクルを一巡します。
その結果、ガスが一巡する事で低圧側に空気は圧縮されます。
そこで、その空気をサービスバルブ(虫バルブ)を押して抜きます。
シュ−と抜けていく勢いが徐々に弱まり、音が消える少し前で止めます。
これでエア抜きが出来ました。
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エア抜き後は全開 |
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低圧側、高圧側両方ともバルブを全開させます。
作業が終わると、袋キャップを忘れずに取付けます。
配管接続部に石鹸水をつけて、ガス洩れがないかしっかりと確認します。
ここで手を抜くと、暫くは良くてもワンシーズンでパーって事になります。 |
仕上げです |
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試運転をして問題がなければ仕上げです。
壁穴を配管パテでしっかりシーリング。
それが出来れば、化粧カバーを取付けて完成です。 |
ここにもプラスアルファ |
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室外機の足には、ラバーを敷いています。
これは、制振効果と防湿を狙ってます。
オプション工事340円ナ〜リ!
オプション工事は、得意の自己満足です。
最近の製品は、コンパクトで静か!
ちゃんと取り付ければ、ガタガタ、ビリビリなんてありません!
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完成! |
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室外機もスッキリと設置出来ました。
深い庇とブルーバードの大きな傘で、雨も大丈夫!
すぐ隣はデッキのラティスですけど、室外機カバーなんて付けません〜!
このままの方が綺麗!
しかも、放熱を妨げて効率ダウンの何がいいの?
室内機は、ちょっと端です〜
でも、3畳強に6〜9畳用です。
冷風が直接当たらないように、隅に付けてるわけです。
ふくろう君も風邪をひかずにお昼寝できるネ!
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