事例紹介
 
 
 
犬小屋?に変化

 
犬小屋のシンボルとして脇にそびえるブルーバード。
犬小屋建築?において、デザインの中心として大きな役割を果たしていた。
軒を遥かに超えて背景を制し、あたかも林間に建つかの雰囲気を醸し出し‥‥‥

ブルーバードが無ければこのデザインになっていたかどうか?
否、建っていたかどうかもわからない!

そんな大切なブルーバードが、度重なる台風でやられてしまった〜
強風に加えてとんでもない大雨!
まるで液状化のようになった地面では、支え切れないもの。
さらに、中に塩害台風まであり、葉も真っ赤。
枝を透かしたりロープで養生したりして備えてはいたけど‥‥‥
16、18、21号と立て続けに接近!
50センチ以上も又状に打ち込んでいた杭が、夜の内に引き倒される事もあった。
そんな経過で根が切れたり浮かび上がったり、小さな風でも大きく揺れる危険な状態になってしまった。
それは、360度の方向から支えてやらないと持たない状況。

ところが、さらに23号が接近する事となった。
樹高7メートルにもなる木を中途半端な方法では支えれません。
しかも、繰り返す大雨で地盤も緩んでいる。
お隣の敷地からロープを張る事も出来ず、仮に一時凌ぎ出来たとしても、その後の問題もあります。
悔しい思いを噛みしめながら、安全の為に苦渋の決断!
植樹後でさえ25年になろうとするシンボルを台風前に伐採する事にした。
台風で倒れてからすれば根を起こしやすいって、意見してくれる方もいましたが〜
確かに‥‥‥?
 


長さ約1メートルの樹脂製杭。
穴に標識(トラ)ロープを通せるようになったタイプです。
先が鈍いので、カケヤで打ち込むのも大変そう?

1メートルの単管とで又状に打ち込んだ杭
番線は杭が起こされた時のワイヤーの滑り止め。
この後、2本まとめてワイヤー側へ引き倒され芝庭に大穴が出来た!

台風に備え、基礎工事の時に切った根をロープで補っていたんです。
今年の台風までは、それすらしなくても大丈夫だったのに‥‥‥
21号の後の様子、16号の塩害で真っ赤に〜


台風接近中!
このままでは、直撃コース〜!!
930とかで来るんだから、迷いは吹っ切れました〜!
とうとう決行の時、既に時折強い風が吹いています。
これで、転落したら新聞ざた間違いなし!
高枝切りのノコで、下枝から順番に切って身軽な状態に。
 

最後は、この程度の枝を残して倒れた時のクッション代わりにします。

ここからは、チェーンソーの出番!
多少の重みがかかっても、噛まずに挽いてくれるのが頼もしいかぎり。
ちょっと非力でも、庭ですから電動タイプが静かだし手軽で便利かな?

屋根の上に軟着陸させた後、庭へドサッと。
高木の枝(幹だけど)ってのは、とにかく下に降ろすとほんとに大きい物です。


とうとう煙突みたいになってしまった〜


さらに少しづつ切り下げていきます。


ここで、一旦ストップ。
これぐらいの手がかりを残していないとテコで掘り起こせませんからね。
この状態で23号をやり過ごす事にします。

台風一過で作業再開!
根が緩んだといっても、大きな頭が揺れての事。
この程度の幹をテコにしてでは、ビクともしません!
大きな根を掘り出して切って切って切るしかないでしょ。

デッキの下も掘り出して切ります。
残った根も出来るかぎり取除きます。
デッキは根太がしっかりしているので宙吊りでも問題はないけど、整地後には忘れず据え直しです。

深さ50センチ直径1メートル50程の大穴が出来ました〜!
後は簡単?
実はここからでも、大変な作業です。
真下にある根を何本もノコで切っていかないと動きません。
それが、わずか親指程の太さのものでも。
エイヤッでは、中々ブチッとはいきませんね。

整地後に室外機やデッキを据え直し、雨落ちのレンガ敷きを延長した。
 
台風後にいろんな山へ行くが、植林部で大規模な倒木が沢山発生している。
さらに驚くのが、樹齢2〜300年はあろうかと思う天然杉や松が、尾根もろとも倒されていたりする事。
記録的な雨量の蓄積に加えて猛烈な風となれば、大木も支え切れないだろう。
確かに、近年にないやられ方をしたんだなと納得するしかない。

後日、伐採後の整地をしてみると思った程スペースが残らなかった。
娑羅の株立ちにしようか〜?なんて考えてもいたけど、代替案は取り止めに〜
デッキを延長する程でもないので、足元はこのままに決定。
 

 
  
テーマ
写真 内容
屋根改装   
で、問題になるのが意味がなくなってしまった屋根の切り欠き〜!  

こういった時に、すぐさま対応していけるのはDIYならではですよ〜!
しかも出来る事ならより良く!
 

えっ! 大体想像がつくって〜!? 

そ、そのとおりです〜〜 
 

明り取りに決定

青色は保護フィルムの色
 
屋根の切り欠き部分は、ちょうど出窓の真上。
その為、透明パネルを取り付ければ明り取りとして活きてきます。
デザイン上も出窓をオシャレに引き立てるハズ〜!

2ミリ厚のポリカーボネート板が手元にあったので、裁断しあてがってみた。
縦横が45×80と大きめだけど、周囲のフレームだけで充分いけそうです。
 
手近な素材で
 

20×40×2ミリ厚のL型をメーンフレーム
25×25×1ミリ厚のL型を受け材で複合
 
さて、そのフレームですが、まず考えられるのは、木製。
破風や鼻隠しには、レッドシダ−のワンバイ材を回していますので、それが無難なところでしょう。
それなら軒先も横一線で綺麗に通ります。
でも、一方で問題になるのが耐久性!
雨に限らず結露も相当発生するはず。
木枠とパネルを面一に仕上げれない限り、残留水が心配です。
結局、ちょっと無機っぽくなる恐れがあるけど、アルミを選択する事に。
手近にあるモール材を組み合わせて形状を作ります。
  
構造確認(1)  
アルミモール材ではめ込み枠を組上げ、こうして破風にネジで取付けるだけ。

奥側の軒先には、水切りがあるため、それより低い位置への取付けになります。
 
構造確認(2)  
組立式のフレームにパネルを差し込んでみる。
周囲のコーキングもしやすそうだし、見た目にも受け側が幅広で安心感がある。
ちなみに、ポリカの場合は、太陽側の面とそうでない面の裏表があるので、取付け時には注意が必要です。
 
製作開始  
L型アングルの内側にマーキングを入れ、シャークソー(歯の細かいホビー用)で切り取ります。
90度に曲げる為、水平面は三角に切り取りますが、垂直面はケガキ程度。
2ミリ厚の方は、ヤスリで多少溝入れをして曲げやすくしますが、ここは、強度とのバランスって事になります。
 
こうして  
三角に切り取った後でヤスリで仕上げ、この様に曲げれば形が出来てくる。
上手く直角に合わさらないって、何度も開けたり閉じたりしているとどうなるかはお分かりですね〜?
というわけで、目分量ではなく45度にしっかりとマーキングするのがポイント!
 
こんな感じ  
折り曲げたフレームは、この様に取付けます。
1本2メートルの長さしかありませんので、コの字型に作り、奥側は、別体となります。
手前の軒先部が宙に浮くため、幅と厚みのあるモールを使用しているわけです。
 
一手間忘れず 建物に合わせてペイントを刷毛塗り
正確に下加工  
ペイントが乾いたところで、取付用のネジ穴を加工します。
この時、忘れてならないのがパネルを差し込むクリアランスを設ける事。
2ミリ厚ですから3ミリとし、モールの端材を3ミリ厚分挟んで正確な位置に穴を開けます。
 
枠の取付 まず、奥側のフレームから取付けます。
下穴を揃えてステンレス鍋タッピングでバリバリと取付け。
パネル取付(1)  
コの字フレームは、宙吊り部をビスとナットで組立て一体としておきます。
これも同様にステンのトラスビスとステンナットです。
屋根への取付けは、保護フィルムを剥したポリカーボネート板を予めコの字フレームにセットした状態でします。
取付けたフレームは、メッチャ頑丈!
 
これなら台風であろうが心配なしで済みそう。
 
パネル取付(2) パネルの周囲にコーキングを入れ、次にフレームと建物が接する周囲もコーキングで防水取付けは完了。
パネル取付(3)
 
ビスの頭が無機質なので、ペイントを拾い塗りして出来上がり〜!
やっぱり! 次の日の朝、予想どおりたっぷりと夜露がついていました。

シンプルかつメンテナンスフリーの作りで良かった〜!
完成   
森の木立の雰囲気はなくなったけど、出窓部がスッキリして若返ったみたい〜
何よりも建物に被害が及ばなかった事を良しと考えよう!

途中からは、楽しいドゥーイット ユアセルフでした〜!!



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