おすすめチャレンジ
 
    押入れリフォーム 
 和室の収納といえば1間(けん)巾(約180センチ)の押入れがお決まり。 
 襖を開けた半間の間口から布団を出し入れします。 
 簡単な造りで最大限に空間を活かした賢い収納スペースです。
 でも、近頃では、昔のように一部屋で何人もが寝る事もなく、せいぜい一人か二人。
 また、建物の居住性アップに加えて、布団その物も性能が良くなリ、とてもシンプルになってきました。

 それとは逆に、いくらあっても足りないのが洋服収納。 
 春夏秋冬着る物があればいいという生活から、ファッションを楽しむ時代に変わっていますから。

 そこで、押入れを今風にリフォーム!

 襖はそのままで、中身を使い易くリフォームします。
布団置き場は半分に縮小し、残りをウオークインクローゼットにします。
 ウオークインには、市販のブティックハンガーがピッタリ!
 部屋との間をバリアフリーで出し入れ出来ます。
 すのこで間仕切も取付け、それぞれの空間を色分けします。
 そして、天井ふところには、すのこの棚を設けて箱物やバッグ置き場に活用します。
  階段下等のデッドスペースも同時に活かせる場合も有りますよ!
   
 DIYでやれば、1万円かかりません、作業時間も1日で足 りるでしょう。 
 使う材料は、米栂のプレナー仕上げ。
 見た目は悪くなりますが、SPFのツーバイ材ならず〜っと安価に買えます。
 すのこは、安価な桐すのこで充分です。

 使用道具は、電動ドライバー、のこぎり、かなづち、釘抜き(バール)、際がんな、水平器、メジャー、さしがね、 
  
 あれば便利なもの

 電動のこぎり(丸のこ、ジグソー、充電カッターどれでも)、延長コード、掃除機、下地探し
  

 
   

元の状態
  
1間巾の一般的な押し入れ

リフォーム後
 
真ん中で支えて半分をクローゼットに
向かって左側の階段下も有効利用します。
 

周りの釘を抜いたら、残す棚に仮の下支えを取付。
ハードボ−ドの棚をそのまま前枠ごと切断。
外した枠を切断部に再利用。
棚の支えを門型に取付。
取付は、鴨居や下地材にしっかりとネジ止め。
上部にすのこ棚を取付。
すのこは、2枚を連結後に枠へ固定。


これも狙いの一つ

クローゼット横のベニヤ壁を取外したところ
階段下も納戸として活用出来ます。
 
 

 フラッシュ戸に明かり窓を追加
 フラッシュ戸というのは中空構造の洋風ドアの事。
 襖も中空ではあるけれども、窓を付けたいって話は聞かないね〜
 そもそも、開けっ広げな和室を閉め切りたいってところで襖が有るわけだから‥‥‥?
 と言う事で、元々、個室構造に加えて閉鎖的な窓無しドアが付いている場合。
 ドアを閉めてしまうと中で何がどうなっているか、さっぱりわかりません〜!
 中の様子を知ろうと思えば、窓の外から覗かないといけません。
 これでは、家族のコミュニケーション上において大問題!
 大体、なぜ部屋の中が見えない造りになっているか?
 その元を辿れば、僅かな予算の差が原因って事になる!!

 そこで、遅ればせながらのグレードアップ!
 出来れば、思春期になる前に〜と言うか、今直ぐにでも!!

 同様な考えで、換気ガラリ(ルーバー等)の取付けも出来ます。


ノコギリで穴を開けるだけ〜?

 新たな窓には、最近手に入り易くなった各種樹脂板が使用出来ます。
 磨りガラス風の仕上げや着色板、ステンドグラス風のもあります。
 中でもポリカツイン(ポリカーボネートの中空板)は、プラダンプレート(ダンボール断面形状をした樹脂板)よりも強度が高くて仕上がりが美しくお薦め!

 DIYでやれば、1万円かかりません、作業時間も1日で足 りるでしょう。 
 使う材料は、ガラスの替わりにポリカツインパネル。
 そして、ドアの厚みに応じた補強材と窓周りの額縁(押し縁)。
 他に必要な材料として、木工ボンドとオイルステイン等着色剤。

 使用道具は、あぜびきのこ(穴あけ)、ノコギリ、ホビーノコ、メジャー、さしがね、千枚通し(目打ち)、万能刷毛、鉛筆など

 注意)ドリル、ジグソーは、使用しない方が綺麗に出来る
  
 あれば便利なもの

 作業台、角度切りガイド、クランプ、フィニッシュネイラー、掃除機



窓の位置、サイズ、形状は要検討事項

作業概要

ドアにしろ引戸にしろ、そのままの状態で加工するのは無理。
ドアの場合は、丁番をドア側に付けた状態で建物側を外す。
まず、穴あけノコで下書き線に正確に数センチ切り込む。
開いた穴から両側へノコギリで下地ごと切り広げる。


片面が切れたら、千枚通しの穴で4隅に位置決め。
反対面は、ドアを裏返して穴を基に線引き後、同様に。
どちらの作業時も反対側にノコがキズを付けないように!


下地の桟を平行に切るような窓位置は、出来れば外す事。
補強桟は、下地と同じ厚みで窓の全周に切れ目なく入れる。
切断された下地材は、補強桟と確実に連結し一体化する。
写真左の補強桟(白木)は、既存縦枠間を連結する長さ。
補強桟は、木工ボンドで接着しクランプ等で密着させる。


片方に額縁を少しふかして木工ボンドで取付け。
接着後、ドアを裏返してパネルをはめ込む。
同様に額縁を取付ければ出来上がり。

(補足)
ふかす事で、ドアのボリューム感がアップするとともに、
ベニヤの切り口も目立たなくなり、見栄えが良くなる。
引戸の場合のふかし加減は、開閉時の接触に注意。
ガラス使用では、一方の額縁をネジで取外し式に。
額縁とベニヤ切り口との隙間が目立つ際は、
ふかしを利用して、細くコーキングで処置。

*ふかす‥‥手前に浮き上がらせて


額縁は、ドア厚や好みでモール等の工作材から選ぶ。
ポリカツインは、小さい歯のホビーノコで切れる。

 勝手口ドアを通風ドアに取替え
 勝手口ドアは、一般に台所や脱衣場等のサービスヤードに設けられています。
 その台所やサービスヤードといえば、主婦?の生活の中で大きなウエイトを占める場所。
 余談ですが、このDIYテーマは、とても高得点を得られる可能性が高く、今後のDIYライフの大きな転機となる可能性を秘めているのでは〜♪
 台所やサービスヤードは、居室でなく部屋が小さかったりする為、大きな窓は付かず窓が無い場合も普通にあります。
 また、同様に専用のエアコンが付けられる事も稀な事でしょう。
 その為、リビングやダイニングの空調頼りとなるのですが、間近に熱源が有る事や換気扇の作動等で、効果を得にくいものです。
 特に、夏の暑さは、周りが熱源ばかりですから大変です。
 
 普通、勝手口は、その目的から家の裏手に設けられています。
 その為、ドアを開けると家の表側から、ス〜〜と家中の空気が抜けていくのがわかります。
 そこで、通風ドアの出番です!
 勝手口ドアを開ければ、涼しいのはわかっているけど、開けっ放しに出来ないから。
 虫が入らないようにロール網戸を付ければ?
 でも、傍から離れると防犯上不安だし、1〜2万円はするでしょう?
 通風ドアは、ペアガラスでも実売6〜7万円ぐらいからあります。
 虫の心配はおろか、留守中の換気も出来、また外部からの視線も気になりません。
 
小さな換気框が付いたドア
(モルタル吹付仕上げ)
上下スライド窓付きの通風ドア
(半外付け式を外付け)

 多くのサッシメーカーが通風ドアをラインアップしています。
 又、同じメーカーでドアのみの取替えが可能な場合も稀にはあります。
 しかし、このチャレンジでは、ドア枠を含めた全体を取替えています。
 使用した製品は、YKKAP製のエアリフレ全面格子タイプ。
 この商品のサイズのラインアップは、以下のとおり。
 
 <サイズ一覧例>  YKKAPエアリフレ 
呼称一覧表
サッシW640ミリ
サッシW730ミリ
サッシW780ミリ
サッシH1,830ミリ
06018
06918
07418
サッシH2,030ミリ
06020
06920
07420
サッシH2,230ミリ
06022
06922
07422
 注)サッシW・Hとは、単純にドア枠外寸とはいえず、建物壁内に入り込む部分のドア枠外寸に近い数字。詳細は、各製品の納まり図で確認の事。

 DIYでやるには、人手が必要!ガラス入りドアは、大変重いものです。
 
 重たい部材との付き合いは、配達された時点から始まります。
 ドアは、ガラス組み込みの半完成状態で出荷されます。
 大きなドアの梱包を安全な場所に保管しつつ、作業時は一人では無理と感じるでしょう。
 使用材料は、一にも二にも既製の通風ドアセット!
 ネット通販であれば、5万円代ぐらいから各種販売されています。
 その他には、枠まわりに用いる調整材が必要です。
 枠を固定する際の飼物(=かまし物)や仕上げのカバー材として、薄板や角材、アルミアングル材等がケースバイケースで必要となります。
 また、防水防腐対策として、防水テープやコーキング材、防腐塗料等を適材適所で使用します。
 作業時間は、1日で目途を立てたいものです。
 仕上げや表面のコーキングは、後日でも構いませんが、撤去、仮付けまでは、一日で済ませるように準備と作業段取りを良く考えて。
 使用道具は、丸ノコ小、ディスクグラインダー、ノミ、タガネ、金槌、ノコギリ、+ドライバー、プライヤー、ニッパ、カッター、ハンドヤスリ等
 
 あれば便利なもの
 リフォームソー、インパクトドライバー、板金用のツカミ(平たいやっとこ)、掃除機
 *壁面仕上げがモルタルの場合、振動ドリルやダイヤモンドカッターが必要になります。
 
 作業の前に
 この作業で最も重要な事は、現状にマッチングする既製ドアを探す事
 サッシドアには、取付部の構造の違いによって、内付け、半外付け、外付けと種類が有ります。
 これは、枠と壁との位置関係を表し、壁厚み内に納まるのが内付け、壁から外にはみ出すのが外付け。そして、その中間に位置するのが、半外付けタイプ。半外付けタイプは、壁の開口部に程よく組み込まれる為、取付け剛性が得易く、また、壁から外に出る部分に外壁面の仕上げ代がある為、各種の外装に適応。その為、一般的に幅広く使用されており、売出し等で手配出来るのは、まずこのタイプ。この例も半外付けタイプです。
 
 取替え作業の概要は、既存のドアを枠共に撤去し、その開口部に出来るだけ近い寸法の新ドアを枠共に取付け。
 開口部より少し小さい場合は、隙間に応じた薄板等を挟み取付け。逆に大きい場合は、開口部周りの壁面を最小限度切除する。

 既存のドア部を良く観察し、壁開口部寸法を求める
 ドア枠は、外面は仕上げ材に埋まり、内面は付け枠に隠れている為、場合によっては、一部仕上げを撤去してみる事も必要。
 メーカー等の製品毎の規格表、納まり図を検討し、適応商品、品番を決定する。
 
 届いた商品を確認後に、既存ドアの解体撤去に取り掛かる。
 ドアは、丁番を外せば簡単に取外せるが、問題は枠。
 まずは、見える限りのネジを外す。壁の断面や内側の化粧枠に打ってあるネジは、見えるはず。しかし、外面のネジは、吹付けやモルタル、サイディング等で隠れている。
 ここで、方法は2通り。一つは、その部分の仕上げ材を切開し、ネジを取外す。二つ目は、その部分を壁内に残して枠を切除する。
 どちらの場合もディスクグラインダー等の電動工具を用いる為、安全には充分に注意する。
 
 仮組みしたドア枠を開口部にあてがい、状況を確認する。
 開口部の修整、ドア枠の加工、調整材の選定等にて取付け方を決定する。
 開口部の修整に際し、脚立上での丸ノコやディスクグラインダー、ノミ、タガネ等の使用は、補助者と共に安全確保に努める。
 ドア枠を仮に取付け、取付面に歪みや段差が無く平滑である事を確認する。
 開口部の防腐防水処理を施した後、部材に添付の施工説明に基づきドアを取付ける。
 
 <作業例>
   
(ドア枠も取外し、開口部に残るのは化粧枠(内枠)だけ)

 仮組みの枠を開口部に合わせ、修整部分を壁面に墨出し。
 半外付けタイプを外付けする事で、開口部を最低限度のカットに。
 埃除けの養生を実施した後、外壁仕上げ面の縁を少しカット。
 
 ‥‥こんな事も

(ドア枠の小さな耳を板金ツカミでクネクネと切取る)

 ドア枠は新築時を前提とした構造の為、複雑な形状の枠の一部の耳が、開口部に接触する事もある。
 その為、取付け剛性が確保出来る場合であれば、自己責任によって、一部の耳を取除く事も選択肢。
 もし、それを避けるなら、壁の仕上げ面を切開して取付ける事になる。
 当然、壁面の補修範囲も広くなり、工事後の見栄えにも充分に留意しなければならない。
 いずれを選択するかは、DIYならではの問題かも?
 
(補足)半外付けタイプを外付けする事について
本来なら壁構造面に取付けられる枠フランジが、仕上げ材表面に取付けられる事。
取付けに要する建物への改修は簡素化される反面、建物への組み込みが浅くなる為、室内木枠や床面との間に隙間が生じる事になり、その部分は改修が伴う。
また、ドア枠の取付け位置が、設計意図の建物構造材や仕上げ材の位置とはズレル為、取付け強度や防水性に問題が生じる。
その為、ドア枠取付け面の平滑度、各部ネジ打ちの取付け剛性、確実且つ耐久性のある防水シールの方法、外観の見栄え等、充分な検討が必要。
 
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