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暑い夏に関連した情報  
 
 植物への水やりについて
 

辛抱もさせて、やる時にはタップリやる。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 



暑い〜〜!!
  
 本当に暑い日が続きます

また、この辺り(東播磨)はため池が多い事でわかるように、昔からもっとも雨の少ない地域として有名です。
雨も降らずに、35℃を超える日が1週間どころか‥‥‥‥。 
たまに夕立ちでもあればよいのですが、山がないので上昇気流が生まれないんです。 
野山の樹木ならいざしらず、庭木はさすがにもちません。

 そこで水やりです。

夕方、1時間もかけて水やりをする事となります。
植栽して日が浅ければ、ほとんど植木鉢と同じ状態です。
たまに、雨が降っても何ミリ程度か空き缶などでわかるようにしておきます。
すると、日照りよりはましですが、1ミリにもならない雨もよく有ります。
これでは、浸透する前に蒸発してしまって葉水程度と焼け石に水〜!
しかも、植えられた場所が、盛り土で傾斜でもしておれば、さらに厳しい条件であると言えます。 

乾いたらタップリと水をやる” 
この一言につきるんですが、植木鉢と違って水の量も大変です。 
散水でも下水道代の換算に入りますし、節水という面からも上手にやりたいものです。 

 水やりを楽にする為のポイント(植え付け時から検討する)

1)日照りに弱い木を選ばない。

最近、多く取り入れられている雑木、特に落葉樹は、葉が薄くて柔らかいため日照りに弱く、葉枯れや枝先が枯れたりと直ぐに傷んでしまいます。 
それに比べて、常緑樹の針葉樹や照葉樹は、葉が硬かったり、厚かったりとより乾きに強く出来ております。 
また、白樺やライラックのように気候的に無理のあるもの、陰樹(アセビ等)を日なたに植える等は、さらに避けるべき問題です。 

落葉樹の種類としては、シャラ(ナツツバキ)、ヒメシャラ、アメリカハナミズキ、ヤマボウシ、ウメモドキ、もみじ、エゴ、ドウダンツツジ、あじさい等です。 

常緑の照葉樹としては、カシ類、ツバキ、モッコク、ヤマモモ、モチノキ、マサキ、モクセイ、月桂樹、ヤツデ、ミカン等です。 

もちろん、例外的な物も有りますし、似た様な物でも差は有ります。 
例えば、針葉樹でもゴールドクレストは、カイヅカイブキやコノテヒバよりもずっと、水を欲しがります。 
ここで注意しておきたい事は、根付くまでは、いずれにしても、しっかりと水やりをする必要が有る事。 
また、乾きに強い木は、逆に水やりを忘れて、気が付いた時には手遅れになりやすい事。
これを防ぐには、弱い木も少しは混ぜておくと指標になります。

2)小さい(若木)状態から育てる。

苗木の様に、枝葉の割に根がしっかりしており、生育も旺盛ですから根付き易く、環境への適応力もあります
庭にこぼしたドングリやビワの種から、逞しく生えて来ることがありますが、まったく水やりをしなくても平気な顔です。
それと、大きな植木は、高価ですし手間も大変、枯らすことももちろん有ります。
成木で植えるのは、最低限度に絞りましょう。
苗木でも10年で驚く程大きく成長します。 

3)植え付け場所の環境条件を整える。

植え付け時であれば、庭土にバークを10〜30%程度すき込み土壌改良すると根張りもよくなり、大変効果的です。 
また、植え付け後の水持ち効果アップに限っての裏わざとして、ペットのトイレ砂(パルプ系)をバークとともに混ぜた事があります。 
添加量は、条件で加減しますが、多くてもバークと合わせて30%程度です。 
ちなみに、ゲルタイプは、使った事がありません。 
ハイドロカルチャ−でも使われているので、植物には問題無いかも知れませんが、土に入れるとなると、成分を調べてみないとだめですね。 

上記に加えて、西日を遮る常緑高木を植えたり、低木やグランドカバーで根元を涼しくするのも効果があります。 
また、腐葉土やバークを地表部に敷いて、乾き止めをするのも方法です。 
畑のように、敷きわらでももちろんかまいません。 

4)水鉢や注水管の活用で水を節約。

庭木に水やりをする時に、注意しないといけない事は、根を地中深くに張らせるように水やりをする事です。 
そのためには、表面を流れるようなやり方であれば、多少の水やり程度では、その多くが蒸発してしまい、地中深くに浸透しません。 
これでは、根が地表面に水を求めてくるようになり、少しの日照りでダウンする弱い木になってしまいます。 

そこで、水を節約しながら、地中深くにしっかりと浸透させるために、水鉢や注水管を活用します。 
水鉢は、植え付けた根鉢の3倍程の直径で、植木の廻りに土手を作り、そこにたっぷりと水を注ぎます。 
もちろん、数本分を一つにまとめてもかまいません。 

注水管の場合は、同様の位置に3〜5本程度、節を抜いた竹かパイプを立てに埋込んでおき、そこに注水する事で深く浸透させます。 

5)幹巻きや寒冷紗の活用で、植木を日焼けから守る。

植え付ける木が、苗木と違って、ある程度の大きさになった植木の場合は、植え付け時の上下(枝葉と根)バランスは、大きく崩れております。 
その為に水をやっても、吸い上げが弱くて、枯れ易い状態になっています。 
そこで、少しでも蒸散を少なくさせるために、幹に麻の繊維で出来たテープを巻いたり、樹冠に寒冷紗の日よけを被せたりするのも、効果的です。 
 

 終わりに 住まいに緑を取り入れる事で、環境が和らぎ暮らし易くなります。

でも、植え付け時には、折角買って来た植木が、全部根付くとは限りません。
また、苦労して育てても過保護な庭となれば、その後の毎日が大変です。
しかし、以上を少しでも参考にして頂き、街中コンクリートジャングルだけは、避けて頂きたいものです。
 

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2001.08.31

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