以前、仕事で六甲の山麓を走る私鉄をよく利用しました。
クリーンで速くて設備もグッドな、鉄道ファンにも人気の会社です。
ファンサイトも多数有りますので、是非御覧下さい。
きっと、鉄道の奥深さとファンの凄さに感心しますよ!
ところで、何より感心する事は他に有りました。
8両もある長い電車にも関わらず、ある時、利用する駅の階段位置の都合で、先頭車両に乗る機会が有りました。
先頭車両には、御存知のとおり運転席が有ります。
最近ではシースルーが増えましたが、やはり、カーテンは付いておりませんでした。
別に「電車でGO!」のファンで無くとも、つい運転席越しに前方を見てしまいます。
そんな中で始めてわかった事が有ります。
運転士と同じ視点で眺めてみる‥‥
それまで、電車は道路と違って安全で退屈だろうな〜、だから停止位置をオーバーランしたり、停車駅を通過したりするんだろう等、と思っていました。
ところが、直線と思っていた線路はカーブに起伏、また、信号機も交差点でなく直進での青、黄、赤と思っていたら、これは意外!
道路では手前の一個を見れば良いでしょう?
えっ?何個か先をみて黄色で、一気に通過して行く〜!
やれやれ、無理な運転は事故の元ですよ〜!
話は戻って、電車の場合は、その何個も先の信号を確認されていると思います。
そう思って見ていると、先の方では結構、黄色とか出ているんです。
近付く程に、青に変わっていくんですが、どのぐらいの距離で変わってくれるかとか、変わらない場合も有るでしょうし、かなり神経を使います。
そして、最もやっかいなのは、踏切と駅。
踏切では、手前の踏切は、ある程度落ち着いているんですが、遠くの方では、自転車や車が団子になって渡っている〜!
それらが時間の経過とともに、スムーズに変化していくかどうか?
もちろん、直前でもくぐっていく学生がおりました。
駅にいたっては、もう大変!
停車で神経をすり減らすのは当然ですが、通過駅でもなかなかどうして。
警笛を鳴らして合図。
特急が100km/h程度で通過しようとしている時に、ホーム狭しと帽子取りをしている小学生!
フェイントをかけながら逃げる逃げる、とうとう追いつかれて、ホーム端にスライディング〜!
2人が折り重なって‥‥ (あんたらしまいに死ぬで〜!!)
それに、後ろが広ーいのに、ぎりぎりのところで新聞を広げて読んでいるおじさん!
利用する側は無責任です〜!! 反省!
いや〜、こうして書いているだけでも、ちょっと疲れました。
運転士さんの大変さは、こんなどころでは無いでしょう!!
安全第一で、ダイヤ通りに快適な運行をされているのですから‥‥
前置きが長くなりましたが、感心した事って言うのは、上記のような中にあって、運転士さんが『指差し確認』をされていた事です。
一つ一つのチェックを指差しで追わえていく、信号、踏切、ホーム、発着時刻、通過時刻‥‥
信号確認は、真っ白な手袋で指差して、確認するとその状態からひじを伸ばしていく、時刻をチェックする時は時刻表の文字を人指し指でなぞり、確認すると指先でトンとたたく。
レバーの操作もノッチを数えているような、何かしら、とても慎重で正確なように見えました。
前置きの中では、運転席を通して、ハラハラドキドキ眺めていた様ですが、実は、大変な安心感に包まれて乗っていたのです。
「これは凄い!なかなか出来る事では有りません!」
出発の敬礼も、とても決まっていてカッコイイ!
そういった事もあって、先頭車両に乗る機会が有った時には、気になります。
三ノ宮で乗り換えた他社のとっても速い姫路行きの電車でもされていました。
もちろん、同様に感心!!
これは、会社に限らず統一された動作なのかどうか、詳しい事はわかりません?
みなさんも、是非、先頭車両に乗ってみて下さい。
基本動作の美しさ、100回して100回とも正しい動作とは‥‥
その素晴らしい世界に接する事が出来ると思いますヨ!
こう言った事は、他にも、フライト前にパイロットが、エンジンやタイヤを実際にチェックしたりと、何か意味が無いようにも思えますが、決してそうでは無い筈です。
最後に、自動車の運転の中で、指差し確認の動作は出来ませんが、確認という意味において、その意識は必要です。
だろう運転はもってのほか!なんとなく見たつもり〜!でも、いつかは事故につながります。
そうそう、呉々も運転中に携帯電話を「指差し確認?」しないようにして下さいね〜!
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