野鳥というのは、野にいる鳥ですが、海上を舞うカモメもそうです。
自然の鳥って事ですが、単に家禽(ドバト、アヒル、ニワトリ等)でないというだけでなく、本来その地に生息している種類を言います。
ですから、海外原産の野鳥の飼い鳥が逃げ出して、仮に繁殖まで出来たとしても、それは、カゴ抜けと言って、決して野鳥とは言いません。
カササギとコジュケイが、この件における境界線と言ったところでしょうか?
そう言えば、少し前には、魚住でもカササギが繁殖していました。
九州から北上してきたのか、カゴ抜けかはわかりませんが、強い適応力が有る事は、間違い有りません。
最近では、ハッカチョウと言う、ムクドリと九官鳥を足して2で割った様な鳥が、繁殖しています。
この鳥が、かつてのカササギの様に、将来に野鳥と呼ばれる事になるかどうかはわかりません。
ところで、野鳥と私達の接点といえば、庭に野鳥を招く事とバードウオッチングでしょうか?
公園で巣箱掛けって事も有りますか?
ツバメが巣を作った!
それは、めでたいですね〜
えっ!ごみ置き場のカラスの後始末をしている〜!
本当に御苦労様です!
一般的には野鳥は、生活に潤いを与えてくれます。
春から初夏にかけての、山野でのバードウオッチングは格別です。
それは、繁殖期のさえずりが特別だからです。
ウグイスを例にあげると、正にホーホケッキョです。
冬は、チャッチャッと小さく鳴くだけですから、随分違いますよね。
これは、地鳴きって呼んで、さえずりと区別しています。
たとえ数種類でも、このさえずりを憶えてハイキングやデイキャンプに行けば、楽しさ倍増は間違い無しでしょう。
『聞きなし』っていう憶え易い方法が有りますので、幾つか書いておきます。
ただ、実際には、抑揚や強弱まで加わりますので、出来れば探鳥会等で教われば良いのですが、別に種類を特定出来なくても、色んな種類がいるってわかるだけでも楽しいもんです。
ホオジロ 『源平つつじ、白つつじ』‥‥ちょっと早口で
ホトトギス 『てっぺんかけたか』‥‥後半を早口で
サンコウチョウ 『月、日、星、ホイホイ』‥‥前半は口笛を吹く様に伸ばして
どうです、面白いでしょう!?
他にも有りますが、また、本でも見て下さい。
最後に庭に招くって事について‥‥
これも、育てるってわけでは有りませんので、バードウオッチングの一つでしょう。
どうやって招くかって方法ですが、全体的な事とポイントの部分に分けれます。
全体的な事は、安全で静かな環境を用意する事。
人の出入りやネコは、マイナス要素です。
それに対して、植栽や空間、高さはプラス要素です。
高い木が有るだけでも、安心して鳥が立ち寄る事が出来ます。
ポイントの部分は、虫等のえさの少ない冬に、実を付ける木を植える事です。
この様な木を餌木って言います。
効果的な餌木は、赤い実を付ける物で、ピラカンサ、ウメモドキ、センリョウ、マンリョウ、モチノキ、ナンテン等、ムラサキシキブは紫色ですが人気です。
他に大きい木ですが、柿はスーパースターです。
ちょっと時期が早いので、腐らせないように保存して餌台でも利用します。
餌台は、バードフィーダーといって、バードバスとともにオシャレな物が市販されています。
もちろん、自分でつくってもOK!
飾るだけでも庭が楽しくなります。
餌や水をあげなくても、鳥は怒って来ませんので、形から入っても良いでしょう。
否、むしろ形だけならOKかも?
餌木はお薦めですが、餌台となると少しは勉強の上で、覚悟してする必要が有ります。
野鳥にとって庭や餌木は自然の続きですが、餌台は、自然の中では異常です。
凍てつく冬に、野鳥は、豊富な餌をあてにして、行動パターンを変えるかも知れません。
そしてその後に、ある時、忘れられたり、止められたりすると大変です。
野に置け野鳥です。
せいぜい、柿の実、みかんの輪切り程度がよいのでは?
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