ワンポイントコラム

 

ウメモドキの実がつかない
 
ナンテンの様な大きさの実を沢山つけた落葉樹が、売られているのを見た事有りませんか。 
鉢物とか小木が多いですが、とにかくびっくりする程、まっかな実が付いています。 
庭に植えると野鳥が喜びますので、買って帰りますが、そうすると翌年からは少ししか実がつきません。 
乾きに弱くて、夏場に葉が痛む面もありますが、花は、沢山咲きますので受粉が出来ていないんです。 
うめもどきは、雌雄異株といって実のなる雌木と別に雄木があるのです。 
実が沢山ついた雌木の生産者の畑には、おそらく立派な雄木があるのでしょう。 
受粉は、風媒花ですから近くに雄木があれば、良いということになります。 
雄木は、まず売られていませんし、ご近所のお庭にも無いでしょう。 
近くの山に生えておれば好運って事でしょう。 
少ない実から育ててみるって方法ぐらいでしょうか?
 

裏と表
 
裏と表が有るのにあまり気にされていない物が結構あります。 
コピー用紙の裏表は、大して問題ないですが、板材の裏表は、木裏、木表といって区別されています。 
板は丸太から製材しますが、その丸太に芯と辺(外側の方)が有ることで、板の裏表が出来ます。 
年輪のつまった芯寄りの側が木裏、逆に外側皮寄りの面は木表です。 
表と裏で何が違うかというと、堅さと収縮度が異なるのです。 
木裏がより堅くて木表がより縮むということで、使用法を区別します。 
すり減りにくく凸型に反るのは木裏、仕上げがし易いのは木表。 
それと、細かい話ですが半径方向に木取りする柾目には、裏表の区別がありません。 
次に、ナットとワッシャー。 
これにも裏表が有ります。 
面を取ってある方(角が滑らか)が表で、取付時に手前(見える側)にします。 
これによって、締め付け物との密着度が増します。 
スプリングワッシャーは裏表が有りません。 
わかりにくいのが、ガスケット、パッキンでしょうか。 
ワッシャー状の金属パッキンでしたら、ワッシャーと同様で簡単です。 
紙でもコルクでも金属でも薄い物には裏表はありません。 
ところが、複合タイプの厚みがある分では、裏表が生じます。 
一般的に一方が扁平で他方が立体的に膨らませてあるといった感じです。 
考え方としては、締め合わせる物どうしの硬さや仕上げ精度、変形度合いで決めます。 
より硬い方、平面度の高い方、歪まない方に扁平な面をあてます。 
普通は、大きな物に小さな物を取付けますので、見える側が膨らんだ方って事になります。 
マフラーの接続部の様な場合は、フランジの厚みやハンガーの位置とかでわかると思います。 
何とも難しい場合は、裏表多少の見た目の差が有ったとしても、仮にどちらになっても、大勢に影響なしと言えます。 
それと、分解時に良く見ておく事も大切です。(元が間違っている場合も有りますが)
最後に波板の場合、ラベルが貼ってある方が表です。
ガラスネット入りやFRPでしたら、表の方が樹脂が厚く滑らかですし、ポリカの場合は、コーティングがされて日射に対する保護がされています。
仮に、北側に塀状にポリカを張った場合、内側に表面がくるといったややこしい事になります。
その他にも、うっかりと裏表を気にせず使っている物は沢山有ると思います。
よろしければ、皆さんも考えてみて下さい。
ちなみに、DIYヘルパーに裏表は有りません!
 
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