ワンポイントコラム
 
 

12R

 
 

 

モノコックをカット展示した初期モデル

  
ツエルブアール、カワサキスーパーバイクの頂点に立つバイク。 

世界最速奪還を宿命づけられ、斬新なモノコックフレームに超空力デザインで登場。 
機能追求から生まれる、その独特なデザインから好き嫌いが分かれた事もありました。 
ところが、ヨーロッパでの300km/h規制が始まった事によって、大幅な変更がされています。 
300km/h以上を捨てる事によって、それ以下の部分をより充実させる‥‥ 
この事によって、あらためて知ったのは、300km/h以上を求めていた人が、ヨーロッパにいた事と、それに応えていたカワサキという事実。 
そして、その、物凄くとんがった部分を潔く目指した12R! 
そこに、カリスマ性を感じない者はいないはず! 

300km/hオーバーの世界を12Rに問いかけていたあの頃。(注、展示車に) 
11と100ccの差であって、まだ自分には遠い存在と言い聞かせていたあの頃。 
12Rライダーが、300km/hを出すはずが無いのに、何か別な存在に感じられた。 
今、12Rが身近になって、12Rを失った様な気持ちになっています。 
何か、9Rの兄貴って風で、スーパースポーツ界の長男って感じです。 

確かに新生12Rは、カッコイイ!! 
9RやR1、RRに負けない迫力も有る! 
総合性能も前モデルを上回っている! 
‥‥新しい画面からはみ出した、極くとんがったある部分を除いて‥‥ 
ユーザーのメリットを尊重し、製品の完成度をさらに高める努力を惜しまないカワサキ! 
やはり素晴らしいとしか言い様がない! 
いつも明確なコンセプトで、ファンを魅き付けるカワサキバイク! 
早々簡単に卒業出来るはずは無いんです! 
イメージは異なるけど、どちらも凄い!結論です。 
色々考えていると、コンセプトを充分理解した上で、バイクに接してやるのが礼儀って、つくづく感じます。 

それぞれの12Rに乾杯!! 
 


土壁
 
在来工法のさらに在来工法とでも言いますか、民家なら当たり前の壁の話しです。
ここで、土壁と言っているのは、壁の構造の事です。
単に仕上げだけの物は、塗壁とか砂壁、しっくい仕上げ等と言います。
話を戻して、土壁は、粘りのある赤土にわらを刻んで混ぜた後に、暫く馴染ませた壁土を用います。
わらの繊維が補強の役目となっているわけです。
かっこよく言うと、RCではなく、RS(レインフォースド サンド)!
または、FRPではなく、FRS(ファイバー レインフォースド サンド)!
何を言いたいかわかりますよね?
伝統、昔の人の知恵を舐めたらアカン!
大体、この土壁が壁強度ゼロなんて、温故知新って言葉を知らないとしか思えません。
現実に、大震災の時には、鉄骨ブレースが切損する中で、壁の角や周囲が砕けながら建物を支え続けました。
土壁は、言わば剛構造でありながら、構造体に対しては優しく働きました。
角が砕けたって後で左官補修でいいんです。
柔構造(カーテンウオール)のALCでさえ、角は砕けましたよ〜
本当に大したもんです。

土壁の壁強度が無いって、揺れたら壁がパタンと倒れて柱がグシャッとなると‥‥‥?
竹とか土、わらといった素材の曖昧さや、工法の地域性等に数値化するのが面倒だったんでしょう!?
でも、データのバラツキに対して安全率をとって、科学的管理をするなんて簡単な事だと思うんですけど〜?
とはいえ最近、古民家云々という中で、その強さも見直されているようです。
実証的な方法で認められつつあります。
そのうちに、新築古民家作りなんて事も生まれて来るかもしれません!

従来は何かと、新しい価値観で基準を設けて、以後はそれにのっとり製造させる。
既に使用中の物に対しては経過処置を用意しつつ、代替えを促進する。
こういった考えは、機械物には致し方ないケースもあるでしょうが、高度成長が終わった今となっては‥‥‥

さらに土壁の良い点として、その気になればそのまま再利用出来るって事も。
壊れた石こうボードを溶かして、また貼り直しに使うって、さすがにその場では無理でしょ!?
軽くて強いトラス構造を西洋から取り入れたのはいいけど、いい物を長く大切に使うって考えも西洋には有りますよね!
 
 

 
代表的な土壁の小舞壁の構造
柱と柱の間に水平材の貫(ぬき)が通され小舞竹が組まれています
 

ツーバイフォー材







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色んな格付け機関のスタンプ
こんなにも〜楽しい売場です!
 
一般にツーバイ材(2×材)と呼ばれている規格材で、本来は、建築用材であるのは、ご承知の通り。
プラットフォーム工法(通称2×4工法)用のディメンションランバーが正式な呼び方でしょう。
そして、現在では、ホームセンターの木材コーナーで人気の工作材!
値段もグッと安くなって、2×4の6フィートなら198円もざらにある。
今や、2×材、コーススレッドビス、充電インパクトドライバーは、DIYに無くてはならないものとなった感があります。

ところが、最近、気になる事があるのです。
それは、本来の建築用材としての取り扱いが、おろそかにされてきている事です。
どういった事かと言えば、種類やサイズの事ではありません。
サイズでは、2×4〜2×10の6〜18フィートぐらいは揃っているから何とかなるかな?
でも、実のところは、8フィートって長さが一番必要なんだけど、これは当初から6、9、12って感じで品揃えがされているから、今更言ってもどうにもならないし〜
で、何よりの問題は、樹種やグレード!
しかも、それ以前にスタンプが無いからわからない〜!!
工作材って事で、美観重視の場合は、スタンプを押さない事も可能だろうけど、代わりに証明書が付いてくるはず?
それを、しっかり売場のPOPに表示してくれないと‥‥‥
本当に格付け機関の検査を受けたものか、ブローカーがおかしな所で作らせたものなのか確認しようがない。
一見、北米風、実はシベリアって、そんな事ない?
何でもかんでも、SPFってPOPに書いたりしていない?
とにかく、そんな不安だらけの売場ですから〜
奥の方で捩れて売れ残っている材には、スタンプが有って、手前の綺麗な材には、スタンプの代わりに立派なJANラベルが貼られている。
そして、その材は、奥のは飴色で手前のは真っ白!
しかも、小さいけど死に節が一杯有る!!
SPFとはなっているけど、ヘムファーなどではなく、いかにも工作向きって感じで柔らかい木だ。
でも、本当にスプルースなのかな〜??
捩れて売れ残っている飴色の材こそ、過ぎ去りし良き時代の遺物?きっと、そうに違いない!
ヘムファー?そうです。ウエスタンヘムロックに違いない〜
それに引き換え、ブロイラーのささ身のような手前の木は何だ〜?

一つ言える事は、絶対に枠組み材には使えないって事だけ!
こういった例は、短いサイズ程良く見受けられるから、しっかりとした工作物を作るなら、長尺を切る覚悟で材を選びましょう!!
もし、スタンプが有れば、
その前に、売場の1本に有ったからって、それが全部に共通ってわけではなくて、その1本が、それって証明ですからね。
スタンプによって、樹種、木材の強度、乾燥度合い、大まかな産地といった重要な情報が得られる。
2×材売場って、同じ寸法規格の木材といっても、まるで特性が異なるものが大雑把に売られている事実を知らないといけませんね。
同じ売場にグレードのNO.1やNO.2が混在しているのは良くあるし、この前は、Jグレードだったのに、今は、ノースタンプっケースも有るから。
時によって、否、ライバルの動きによって?同じ売場に並ぶ物が変わっている〜!
こんなの他の商品なら一大事のはず、例えばお米とか‥‥‥

適材適所をしっかりと目で確かめて選ばないと、もちろん、スタンプが有っても、その木1本1本を目利きして選ぶのが大切です。
 
 
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