ワンポイントコラム

 

OEM(オーイーエム)
 
オリジナル イクイップメント マニュファクチャリングの略です。
相手先のブランドで製品を供給するって事ですが、家電品では、多数行われています。

家電品には、多くの種類が有って、それぞれに機能が異なります。
その為、部品構成や生産工程においても専門性が要求されます。
ところが、家電メーカー大手では、総合ブランドって事で家庭用から一部は事業所や産業用に及ぶ物まで含めて、総合カタログのもとで商品フルラインアップをしています。
それは、ブランドの信用を勝ち取る為と系列店と顧客への利便性を図る意味からです。
しかし、これだけの物を 自社で開発から生産体勢まで整えるには、大変なコストがかかります。
しかも、利益を上げるとなると、当然、その製品は競争力を持たないとダメです。
となると、その為には、それなりの生産規模と販売力を合わせ持たないと成り立ちません。
現実には、すべての製品が、優等生とはなりません。

そこで、OEMがなされてきたわけです。
自社の弱い部分を他社に生産委託し、自社のブランド名を付けてもらう。
そうする事で、自社は商品ラインアップを維持出来、相手は生産規模拡大によるメリットが得られる。
これが、開発設計を自社で行い、生産だけを発注するので有れば、下請けって事で部品、製品どちらでも何も珍しく有りません。
ところが、どうなんかな〜?って感じているOEMってのは、相手の製品をまるごと使って、わずかばかりの差位でもってブランド名を取付けて販売する。
まあ、実績のない部分への、自社開発ってリスクは今の時代には、確かに難しいところが有ります。
しかし、それにチャレンジして登場する製品こそ、ブランドの自信がブランド名に宿り、消費者の触手が動くのではないでしょうか?
当然、OEMは、それなりの販売しか計画されてないわけでしょうが‥‥
とはいえ、最近、色んな思惑のなかで、OEM商品が増殖中な事は事実です。

生まれもって、本家の商品の下で、控えめに生きるように運命付けられた不憫な商品。
ブランドって物を考えさせてくれる、複雑な生い立ちを持つ商品。
しかし、ある部分ブランドを支えているまさにブランド商品。
今後は、少々、見る目を変えてみようと思いますが、まだまだ悩みは尽きそうに有りません。
 


オーニング
  
開閉式の日除けの事です。 
キャンバス地で出来た巻き取り式の庇を見た事あるでしょう? 
おしゃれなガーデニングに、欠かせないアイテムと人気です。 
窓辺の演出、ガーデンリビングって事で、ウッドデッキと合わせて奥様のあこがれ! 

でもオーニングの人気は、実は、まさに日除けとしての実用性を期待しての事です。 
最近の建物は、庇が浅い、或いは2階の大屋根しか無いというのが当り前です。 
しかも、サッシは2メートル以上のハイサッシ。 
これでは、夏の日射しでも容赦なく窓辺に差し込みます。
デッキでガーデンリビングにしても、紫外線はお肌の大敵!

すだれ、たてすでは、オシャレな外観が台無し?
いえ、今は取り敢えずそれを使っています。
テーブルセットはパラソル で‥‥
でも、いつの日かオーニングの下で、友人を招いてティーパーティーを! 
 
YES!オーニングは、まだまだ高級品です。
当り前ですが、たてすの様には安くなっていません。
売れ筋のR型テラス屋根等の方がずっとお買得では?
たまに、HCで安く売られているのは、突っ張り式の柱が有る分です。
確かに、取付は簡単ですが、シンプルな窓辺の美しさは‥‥?
左右一対のスリムなアームが屈伸し、軽やかに庇を出し入れします。
素敵なカラーのキャンバスだけが、空中に浮遊する様なオシャレで軽快な感覚。
それと引換えに、強風時等には世話がやけます。
とはいえ、ビルのオフィス街の店先にも使われているので、結構信頼性はあるのかも?
変わったところでは、献血バスにも使用されています。

10年程前、我が家でも取付けようかと真剣に検討しました。
さんざん検討し、結局はアルミ製パーゴラの独立タイプに落ち着きました。
間口4メートルの出幅3メートル、夏はルーバーの上に、たてす!を4枚載せています。
時間とともに移動する日射しは、窓の幅より相当大きく、そして深くないと‥‥
外出中に夕立ちや突風が吹いたら‥‥
結局は、使い勝手を含めた実用性と強度面からの選択でした。
やはり、オーニングは憧れの贅沢品でしょうか?
車でいえばオープンカーのような‥‥
 

 
音について
 
音っていうのは、鼓膜で感じる空気の振動です。
ですから、耳栓で遮る事が出来ます。
しかし、必要な音も騒音も区別なく遮りますので、耳栓で騒音対策って事にはなりません。
生活の中で音が重要になる場合は、音楽を良い音で聞く場合と、静かな環境を作る場合が有ります。
どちらも全く異なる条件のようですが、共通して言える事は、開放的な空間ではなかなか難しいという事です。
一般的な住環境では、閉鎖された空間の中でしか、それらは実現できないでしょう。
その結果、ピアノ室、AVルーム、勉強部屋、寝室等の閉鎖的な空間が沢山存在します。
いわゆるプライベートルームで、プライバシーは確保されるけれど、コミュニケーションが無くなります。
閉鎖的な空間の組み合わせは、他に空調コストの節約とかのメリットも有りますが、通気性や日照の悪さで空調に頼らざるを得ない状況や、同じ家族の中で寒がりや暑がりが共存しているといった不合理な事にもなります。
また、壁配置が増えて強度面で有利になったとして、隣の部屋に空き巣や火事が起っていてもわからないという事も有ります。
こうして考えると、現在の住問題の多くは、音に起因していると言えるかも知れません。
住宅に関しても、遮音、防音、吸音、調音といろいろ技術はあるけれど、本当にそれでいいのかな〜とも思います。
車も少なく建て込んでも無かった時代、襖、障子の開け閉めで色んな空間に出来た住まい。
今となっては、田舎暮しでしか実現しないのでしょうか。
虫の声、鳥のさえずり、せせらぎの音、木立をそよぐ風の音‥‥
田舎暮しが求められる理由がわかる気がします。
美味しい空気、水、緑、空、土、星、眺望‥‥豊かな自然と言っているけど、きっと体の奥底は、良質な音環境を求めているに違い無い。
音は、生活の中の何となくといった部分で、大いに鳴り響いているのでは無いでしょうか?
  
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