オリジナル イクイップメント マニュファクチャリングの略です。
相手先のブランドで製品を供給するって事ですが、家電品では、多数行われています。
家電品には、多くの種類が有って、それぞれに機能が異なります。
その為、部品構成や生産工程においても専門性が要求されます。
ところが、家電メーカー大手では、総合ブランドって事で家庭用から一部は事業所や産業用に及ぶ物まで含めて、総合カタログのもとで商品フルラインアップをしています。
それは、ブランドの信用を勝ち取る為と系列店と顧客への利便性を図る意味からです。
しかし、これだけの物を 自社で開発から生産体勢まで整えるには、大変なコストがかかります。
しかも、利益を上げるとなると、当然、その製品は競争力を持たないとダメです。
となると、その為には、それなりの生産規模と販売力を合わせ持たないと成り立ちません。
現実には、すべての製品が、優等生とはなりません。
そこで、OEMがなされてきたわけです。
自社の弱い部分を他社に生産委託し、自社のブランド名を付けてもらう。
そうする事で、自社は商品ラインアップを維持出来、相手は生産規模拡大によるメリットが得られる。
これが、開発設計を自社で行い、生産だけを発注するので有れば、下請けって事で部品、製品どちらでも何も珍しく有りません。
ところが、どうなんかな〜?って感じているOEMってのは、相手の製品をまるごと使って、わずかばかりの差位でもってブランド名を取付けて販売する。
まあ、実績のない部分への、自社開発ってリスクは今の時代には、確かに難しいところが有ります。
しかし、それにチャレンジして登場する製品こそ、ブランドの自信がブランド名に宿り、消費者の触手が動くのではないでしょうか?
当然、OEMは、それなりの販売しか計画されてないわけでしょうが‥‥
とはいえ、最近、色んな思惑のなかで、OEM商品が増殖中な事は事実です。
生まれもって、本家の商品の下で、控えめに生きるように運命付けられた不憫な商品。
ブランドって物を考えさせてくれる、複雑な生い立ちを持つ商品。
しかし、ある部分ブランドを支えているまさにブランド商品。
今後は、少々、見る目を変えてみようと思いますが、まだまだ悩みは尽きそうに有りません。
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