コーキング |
コーキングってよく言うけど、実際にはどういった作業なんでしょう?
また、ほぼ同じ意味で使われるシーリングとは、何か異なるのでしょうか?
どちらもコーキング材と呼ばれるシリコンシーラント等を使います。
では、2つの作業で何が異なるのでしょうか?
結論から言えば、同じって事かな〜って話はもう終わり?
それでは、面白くないのでもう少しだけ書くことに〜
シーリングって言えば、特に防水って感じだけど、コーキングって言うのも接着ではないから防水?防水だけじゃなくて気密もかな?
でも、気密シールって言うからシーリングも同じ事。結局、大差ないって事ですね〜
窓周りや屋根周りで、シーリングって表現をよく使うような気もするけど、今では、コーキングって普通に使うし〜
それでは、違う角度から、
シーリング材って言えば、有形なラバーパッキンとかОリングとかもあるけど、コーキング材って言えばどう?何となく、不定形な部分に詰め込むイメージだよね〜
ということで、シーリングについては、ある程度形の決まった物の周りを封じる場合って事にしようかな〜?
それで、コーキングは建物のクラックとか縁を切った目地とか‥‥‥
いけね〜!やっぱり、こんな事にこだわらなくていいんです!
もっと大事なことがありますよね〜?それは、材料の種類や作業上の注意点とか〜
ちなみに、ログハウスのログとログの隙間の補修では、チンキングって言いますね。
では、コーキング材の種類について、ただし百科事典ではありませんので適当に!
コーキング材には、主流のカートリッジタイプで大きく2種類、シリコンシーラントとPOS(変性シリコン)シールがあります。
シリコンシーラントは、艶があってよく水をはじきますが、上から塗装が出来ません。
それに比べて、POSシールは多少価格が高いものの耐候性に優れ塗装も可能です。
注意点としては、シリコンシーラントを外装の下地処理で使用すると、上塗りでカバー出来ずに目立つって事です。
ただ、シリコンシーラントもカラータイプの種類が増えており、むしろ手軽に近似色を選べるようになっています。
また、防カビ剤入りのタイプは、風呂や台所の水周りで重宝します。
この2タイプの他には、防音工事で使うブチルゴムタイプ等もありますが、通常の使用においては、この2種が性能面で優位と考えて大丈夫でしょう。
次に、使用上の注意点としては、下地の処理とバックアップ材の使用について。
下地の処理としては、埃や汚れの他に、しっかりと水気を取るということ。
そして、やり替え時には、塗り重ねるのではなく、古いコーキング材を取り除いてする事。
そして、バックアップ材の使用は、耐久性という部分で重要な役割をします。
コーキング材は、充填という目的でも使用できますが、構造的に別なもの同士をコーキングする場合や伸縮目地ではコーキング材自身の伸縮性が重要です。
ここで、構造的に別なものとは、それぞれが別な動きをするものという事です。
この動きとは、振動や熱による膨張収縮等です。
また、伸縮目地とは、コンクリートやモルタル等において、同一構造面であっても大きな場合は、熱による膨張収縮による割れが生じやすくなります。
そこで、目地によって面を分割することで、面の中での割れの発生を防ごうとするものです。
良く似たもので誘発目地というのもあります。
これは、形状や構造上で割れが発生しやすい部分に、予め目地を設けることで、それ以上の広がり等を防ぐ目的があります。
補足説明はこのぐらいにして、コーキング材自身の伸縮性に話を戻しましょう。
伸縮性のあるコーキングを2面間に塗布する際に、一番伸縮力があるのはコーキングの断面が鼓型の場合です。
ところが、2面ではなくて底付きという状態があります。これは3点付けとも言って、目地底にもコーキングが付着していることです。
こうなると、コーキングはスムーズに伸縮出来なくなり、目地の変位に追随できずに切れ易くなります。
そこで、それを防ぐために目地底に丸い断面(コーキング断面は鼓型になる)などのバックアップ材を入れて、底付けしないようにするわけです。
だから、バックアップ材自体もコーキング材が付着しにくいような表面となっています。
バックアップ材は、材料を節約する目的ではなく、コーキングの耐久性に大きな意味を持つわけです。
余ってしまうからといって、タップリ充填すれば良いって考えると、逆効果になる場合があるって事です。
DIYで材料に奢るといっても、これには注意しないといけませんね!
以上でコーキングについては、バッチリ!?
例えばこんな使い方もお手の物でしょ!
「窓周りのシーリング補修でウレタン防水テープを取り替え、ログのクラックは後で塗装するからPOSシールでコーキング、そして、ログの隙間は沢山出来ているから、バックアップ材を使って安価なシリコンシーラントでチンキングって感じ〜?」
材料を目的別に使い分けているイメージとか、何となくわかるでしょう?
でも、本当のまとめは、そこまでこだわって言葉は使い分けなくてもいいって事ですね!!
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