事例紹介
 
 
  
テーマ
写真 内容

 ミニテーマ
  キッチン吊棚を作る













  
流し台の上にある吊り戸棚の下の空間をもっと有効に活用したいって‥‥‥ 
でも、その部分には窓があって、キッチンネット等の壁付けタイプは取付出来ません。 
それでは、吊り戸棚から完全に吊り下げるしかない? 
まあ、そんなの簡単? 色々と手頃なのがあるだろうと‥‥‥ 

ホームセンターのキッチン用品コーナーで探してみました。 

キッチン吊棚って高いですよね〜!? 
背が高いんじゃなくて値段がです〜 

しかも、純粋に吊り下げるってタイプが無い〜 
壁面を補助的に使用するデザインばかり‥‥‥ 
って言うか、TYのシリーズしか並んで無いじゃん? 
流しの下に置くタイプは、山程有るのに〜! 
そんな事で、6〜90センチと9〜120センチのどちらかを選べって‥‥‥ 
取付け場所は、3メートル程の余裕の場所! 
少なくとも180センチぐらいのを取付けたいところです。 
無意味な伸縮式のをしかも2個も取付けるわけにはいきません! 
だって、1万円前後してしまうんですから〜 

それだったら、キッチンメーカーのを取り寄せた方が良いんじゃない? 
でも、それも値段的には同じ様な事ではあるけど‥‥‥ 
キッチンメーカーの様な大きいサイズで、しかも安く〜って欲張り!? 

それじゃ〜、DIYって事ですよね!? 
面倒くさいなんて言わずに〜! 

で、思いついたのがコレ! 

えっ! これって園芸用の棚板!? 

キッチンで使って大丈夫〜? 

そ、それは、気分的な事ですね〜? 
では、ここだけの内緒って事で〜!! 
 

これが主役!  
 
 
おや〜? 

園芸用なんて、一言も書かれていな〜い! 
勝手な思い込み〜? 

用途に合わせて、使い方、レイアウトは自由自在って! 
園芸売場の隅で立てて売ってるだけじゃ、もったいないですよ〜! 
長さ180センチタイプが2980円で買えました。 

良く見ると、こんなことにも使えます!!ってインテリアのボード使用例がイラストで‥‥‥ 

キッチン吊棚例は、ちょっと無理ですか〜? 

でも、このホームページを見ればってね!
 

これは脇役?
  
棚板が主役ならこちらは脇役? 
い〜え、役者の卵と言ったところ 
加工して使用する素材です。 

28ミリ径のステンレスクラッド管とユニクロの寸切りボルト(全ボルト) 

ステンレスクラッドというのは、オールステンレスとは違って、ステンレスで被覆されているって事です。 
その分、安くて、物干竿とか家庭用品にも沢山利用されています。 
寸切りボルトは、頭が無くて端から端までネジが切られている物です。 
実際、RCや鉄骨造の建物で同様のが吊りボルトとして使用されています。 
ちなみにユニクロは、ユニクロームメッキの事でお店の名前ではありません〜 
えっ?わかってるって! 

というようなキャストを用いてどう演出するか? 

それは簡単! 
既存の戸棚から主役の棚板を寸切りボルトで吊り下げる。 
それだけでは、しっかりしないので、パイプをその間に挟んで締め上げる〜グイグイッと! 
 
そこで、一番の作業は、吊り下げる寸法に合わせて素材を寸切りする事。 

まさに名前そのまんまの作業です〜 
  

道具を選んで!   
切粉が飛び散っています。 
火災やもらい錆の原因になります。 
  
金属を切る道具は色々あるけど、ここで重要なポイントは切り口の仕上がりです。 

直角が綺麗に出ていないと締め込んだ際に安定しません。 

そこで、ディスクグラインダーではなく高速切断機を使います。 
高速切断機は、ディスクグラインダーの様にフレキシブルには使えませんが、正確に90度で切れます。 
バイスが可動式で角度切りも簡単に行えます。 
砥石も安価で長寿命ですから、こういった工作をされる方にはお薦めです。 
もちろん、作業もその名のとおりに速い! 

使用上の注意は、まずは安全ゴ−グルの着用! 
そして、適切な作業場選定と整理整頓が基本です。 
切断機は、砥石の取付けにガタがないか、切断面が荒れていないか、回転させて振れや振動がないか等、使用上の注意を守ります。 
切断に際しては、バイスで固定するだけでなく切り落とされる側にも留意します。 
切断は、スイッチを入れて回転数が一定になってから加工物に応じた力と早さで押し切ります。 
こんな物でしたら、一定の手応えを感じながらって事になります。 
決して、モーターが止ってしまうような無理な事はしないようにします。 

道具には一長一短がありますので、目的に応じて使い分けるのも作業上大切な事です。 
 

これは、まとめて 何と3本まとめてキ〜ンと! 

真ん中から刃が押さえるとはいっても、真似はしないように〜

脇役誕生! 正確な寸法でカット出来ました。 

それぞれ6本。 
棚板を両端と真ん中の3ケ所で、それぞれ前後2本で吊ります。 

寸切りの方が長いのは、既存の戸棚の底板の厚味とこの棚板の厚味、そして補強板の厚味分を加えているからです。

綺麗に仕上げて この程度なら手作業が一番! 

折角の正確な端面を荒らすわけにはいきませんから。 

ヤスリで鉛筆を削るような調子で

こんな違いが  
ヤスリで仕上げる前後のパイプの比較です。 

右の切断したままのパイプには、ステンレス特有の粘っこいバリが付いています。 
粘っこいと言うのは、薄くて延びてるイメージの事です。 

こういうのを取扱う際には、作業用革手袋をはきましょう! 

横着すると簡単に手が切れたりするだけでなくて、目に見えないような小さな切り粉が刺さって泣きをみるはめに〜 反省!
 

精度が重要! 予定どおり綺麗に出来ました。 
脇役も芸に磨きが掛かってきたところ? 

でも、置かれているのは地べた〜

寸切りボルトは?   
これも仕上げ前後です。 
 
綺麗に出来ました 寸切りボルトは、ネジ山を修整しないといけません。 

まずは、パイプ同様に鉛筆を削るようにしてバリを落とします。 
そして、ヤスリのエッジを利用してネジの谷の両面を仕上げます。

目分量で無くて   
見た目良く仕上げる為に大切な事。 
それは、ちょっとした事でもスケール等の測定具を面倒がらずに使用する事。 

達人ではありませんし、目の錯角がお友達ですから仕方ありません! 
でも、スケールも読み違えるので‥‥‥ 

こりゃまた、ややこしい事をしてました〜! 
端から3センチって事ですね! 

そして同様に、面倒がらずにポンチを打ってます。 
でも、使うのはとっても便利なオートポンチです。 

これはお薦めドリルケースに入れておいてよ! 
 

ドリルで穴開け   
枕にした端材に穴をあけるのを惜しんで空中で止めようとしている。 
これもボンビーでこそなせる技!(自画自賛) 

だったら、ストッパーを使うなり‥‥‥ 

ボルト径は8ミリですが、9ミリで穴を開けています。 
これは、取付時の相手穴との誤差を吸収出来るようにって狙いです。 
パイプが平行に並ばないと見た目がずっと悪くなりますから。 
 

真ん中は、こんな風
 
両端がプラスティックのキャップで連結されるのに対して、真ん中の部分には、アルミ板の支えが付いています。 

その為、その支えを止めているリベットの部分に穴を開けます。 
 

切りクズを忘れず 6ケ所の穴を開け終わったら、バリをヤスリで掃除します。 

そして、中に残っている切り屑を穴から外に出します。 
リベットの屑とかが、チャラチャラいいますからね! 
 

袋ナットで見栄え良く   開けた穴に寸切りボルトを通して、下側にステンレス袋ナットワッシャを取付けます。 

値段は高くても見た目に大きな差が出ます。 

もちろん、湿気の多いキッチンでユニクロの寸切り端部を見せるわけにはいきません。

ワッシャを入れて     
棚板の上側には、ワッシャを入れてからパイプを被せます。 
アルミは柔らかいですから、パイプ直接では長期間の使用の中で削れてしまうからです。 
直接なら馴染みはいいんですけどね! 

こういった事からもパイプ端部の正確さが大事なんです。 
 

上下両方に   
パイプの上側にもワッシャを入れます。 

これも同様に、戸棚の底板が削れ難いようにという狙いです。 

ワッシャが少し大きいですが、パイプを基準に選んでいる為です。 
  
(実は、ワッシャを入れる前に、何かもう一つの部品を入れていますが、それは後の楽しみって事で〜)

準備完了! 最後に補強材を用意します。 

これは、吊り棚を取付けた後で戸棚の中に取付けます。 
戸棚の奥側に取付ける事と、棚の手前に力が加わり易い為に、手前へオフセットしています。 

それにしても大きい棚ですね〜   
軽トラのホイールベースとほぼ同じじゃん!

戸棚の下へ取付け 出来上がった吊り棚に合わせて、戸棚の底板へドリルで穴を開けます。 

一旦、補強材を取外して戸棚へセッティングします。 
底板へボルトを差込んで、戸棚内へ突き出た部分に補強材を差込みナットで締めます。 
 

この際、ボルトが抜け落ちないようにテープで頭を押さえています。

これがみそ! そしてこれ? 

答えはこれでした〜! 
 

有る時〜無い時〜?      
パイプと同じコーナーで売られている受け座金です。 
別にこれが無くても取付に支障はありません。  
でも、これを戸棚側に取り付ける事で見た目もぐっと良くなりますし、同時に揺れが無くなります。 

DIYで安上がりにといっても、やっぱり材料に必要なコストはかけましょう! 
 

補強の様子 補強材は、デッキ材の端切れをカットした物。 
レッドシーダ−の2×6を3等分したので、2×2ですね〜! 

しっかりと厚味があるので、これだけでも揺れをかなり抑えています。 
ワッシャとナットだけでは、この様にはいきません。 

でも、高い戸棚はあまり使ってないっていうのが救いです〜

ガッチリ付きました! 元々有ったのは、ちらっと見えてる2本のフックの間にぶら下がっていた網棚。 

この差はでかい! 
はっきり言って、電車の網棚と思ってもらって結構です〜! 

確かに、車内風景と言われてもおかしくないかもね〜

完成   
キラッと光ってビシッと付いてる! 

使い易くて、作業の邪魔にならない位置に、充分なサイズで、ガッチリとメンテナンスフリーで付いている〜! 

これ以上言う事ないじゃん! 

創意工夫で、既製品には無い価値を我がママままDIY!  

買い物をしても半日程の楽しいDIY! 
得点稼ぎにいかがです〜!? 

ミニテーマにしては、大袈裟な解説でした〜! 
 

 
DIY事例紹介トップ  ホーム(家)事例集
 

Copyright  2001-2008  Makoto Nagai. All rights reserved.