写真に秘められたコンビネーションの事実を紹介する

この写真を見ても、マシンのどの部分か、ピンとこないかもしれない?
しかも、他の写真と違って、妙に細部がクローズアップされているような〜?
このアングルは、接近した地面からわかるようにカウルの最も低い部分で、左端に見える黒い影は、後輪。
左右サイドカウルが合わさる下部の後端が、ディフューザー或いはスポイラー状にデザインされている。
これは、9Rには無い部分であって、7Rならではの処理。
COMBINATION に際しては、邪魔な部分を切って捨てれば簡単な事。
しかし、このようなアイデンティティーとして重要な部分は、仕上がりのイメージに大きな影響を及ぼす。

そこで、紹介するのは、<カウルロアーブラケット>
もちろん、ワンオフパーツには違いないのだが、そもそもノーマルには存在しないパーツなのだ〜!
これぞまさしく COMBINATION の完成度を裏付けるパーツと言えるかもしれない。
 
サイドカウルの取付けが進むにつれ、新たな問題が登場する
ようやく、左右が合わさるまでにフィットしてきたと思ったら
リアサスペンションのロアーリンクの位置が異なっている〜!
マジックでマーキングしながら現物合わせでカッティング
左カウルの後方下部は、切り欠きが大きく分断寸前の状態に!
左側がフロント側で、マーキングはサイドスタンド部分のカット用
右上写真の切り欠き部分を内側から見た写真
縁の補強リブがカットされた部分を復元し補強
特に弱くなった部分は、干渉しない位置で立体的に補強
ロアーリンク部の加工が終わったカウルの合わせ部
無事にエンド部分も切落とさずに生かす事が出来た
この後に、タイヤ(左端)とのクリアランス分を加工する
補強したとは言え、ノーマルからの強度低下は否めない
そこで、ノーマル以上の強度確保の為に、ブラケットを新設
フレームからアルミ材でループ状に加工しテール部分を支持
左右のカウル取付け部分は、ノーマル位置に合わせる
下部の合わせ部は、左右カウルをネジ止めで確実に固定
テールエンドは、リアタイヤとのクリアランス確保の為にカット済み
左右サイドカウルを取外した後に、フレーム側に残るループ状で新設されたカウルロアーブラケット
シルバーのアルミ生地のままでもマニアックながら、当り前に着こなしてこその良さを求める
写真中央右に見えるカウル右ブラケット等と共に、製作分は全てにブラック塗装を施す
無事に生き残ったサイドカウルのテールエンド部分は、エキパイとの切欠き部もジャストフィット!
見事に陰に隠れたロアーブラケットは、美しいデザインの裏付けとなって質感を高めている
オリジナルのタンク、シートカウルは当然として、メカと一体化したサイドカウルは‥‥‥

IT’S A COMPLETE ONE!

一目見た瞬間から、ライダーを惹きつける何かがある‥‥‥
それは最新のバイクでも、最新のパーツを身にまとったバイクでもない。
しかし、MI(ミッションインポッシブル)と言えるプロジェクトの中で持てる力(パーツ)を結集。
生まれたバイクはNinjaの化身となった。 ZXーXR‥‥その存在こそが、エモーショナル!


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