写真に秘められたコンビネーションの事実を紹介する


右サイドは、左サイドに増して、何の問題も無く極当り前な形に見える。
それと言うのも、右サイドでは、エンジン形状が左の場合と違って、大きく変わる事が無いからだ。
とは言え、基本的にフレームの張り出しやエンジン幅が大きい事から、そのままZX−7Rのカウルが付くわけではない。
たとえ小さなパーツやボルトの頭でさえも、絞られたカウル部に干渉すれば、全体が大きく膨らんでしまう。
それでは、左右サイドカウルを最下部で合わせようにも近付きもしない。

そこで、干渉部分の一つ一つに応じてケースバイケースでクリアしていかなければならない。
まず問題となる1ヶ所を逃がすと、次は数ヶ所が干渉し始めるといった具合に、最後まで課題は続く。
カウルを切取り、また、穴を開け、また削る‥‥‥そして、最終的には、違和感無く仕上がるように〜!

そんな苦労がわからない程に、極普通な見た目の仕上がり‥‥‥
そこに、スペシャルなパーツが内蔵されているのだから、知る人ぞ知るって具合に楽しさ倍増!

そこで、紹介するのは、<スペシャルラジエーター>と<ラジエーターステー右>の2点。
オールアルミ製のパーツ類の加工や製作は、難易度が非常に高い〜 なんて事は周知の事実。
しかし、高性能なZXの系譜を受け継ぐマシンとして、避けては通れない当然の道のりだろう。

COMBINATION ‥‥‥ それは、高性能への必然のプロセスなのかも?
 
素材となったラジエーターは、くたびれたレーサー用のお下がり品
上下2段組みの作りは、タイラップで繋ぎ止めてある程にマニアック
上部の3層ラジエーター部を修理と同時に補強して改修し使用
ZX−9Rのエンジン並びにZX−7Rのカウルに適応させてある
フロントフェンダーの可動範囲とエキパイの間は、限られたスペース
その中で、ホースの取り回しは当然として、冷却効果も最大限に考慮
補強で追加したロアプレートに下部ステーが、左右2ヶ所取付く
緩やかなカーブを描くエキパイは、ハイパフォーマンスの証し
ラジエーターのマウント位置に合わせて下部ステーを製作
アルミバーに各取付部のプレートをTIG溶接機でアルゴン溶接
下部ステーの中間部のプレートはサイドカウル取付用
補助的な取付部である為、無理な力は逃がす構造としている
スリムなZX7Rのカウルを身に付ける為に、幾つかのエアスクープが追加された。
それは、問題回避の為の対策ではあるが、デザイン処理によって、むしろレーシーな雰囲気を高めている。
ニンジャの化身!ZX−XRの名に恥じないマニアックなスタイルで ‥‥‥ COMPLETE!

一目見た瞬間から、ライダーを惹きつける何かがある‥‥‥
それは最新のバイクでも、最新のパーツを身にまとったバイクでもない。
しかし、MI(ミッションインポッシブル)と言えるプロジェクトの中で持てる力(パーツ)を結集。
生まれたバイクはNinjaの化身となった。 ZXーXR‥‥その存在こそが、エモーショナル!


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