事例紹介
 
  
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写真と説明

 小さな池バージョンup!
 (フィルター池作り)
 
小さな池の特製フィルター装置。上の写真は、初期型でストロベリーポットに手を加えたタイプです。
本体部、ポケット部に各種濾過材を層状にセットしてあります。
元の鉢との違いは、3つのポケットと本体の取付部をコーキングで接着してある点だけです。
構造は、本体上部に落下した水がフィルター部で濾過後にポケットから溢れ出る仕組み。
効果は充分、しかも手入れも簡単、無くてはならない存在です!
しかし、当初からデザインがいまひとつ〜?ってのも事実!

それで、現在は、第2号にバトンタッチしています。同じプラ鉢でも、色がこげ茶で目立ちません。
ただ、段違いのポケットのメリットはありませんが‥‥‥(写真は後で)
でも気になりだすと、それでも不十分って意識が残る〜
その懸案の課題が、せせらぎバージョンUP!とともに湧き出してしまった〜!
そこで、ケヤキの小枝でかご状のカバーを作って隠そうかな〜?
 
ところが、これまた同時に、新たな問題が発生していたんです‥‥?
それは、ついつい買って来てしまう山野草に適した地植えの場所が残り僅か〜
そして、この2つの問題が、一つのテーマでまとまったという訳です。

そうです。第3、第4?の池、フィルター池を作ろう!

場所は、すぐに決まりました。
小さな池の前は、日陰で芝生が育たなくなりレンガ敷きにしてあります。
これは、自然の成り行きで敷いたもの。みすぼらしくなった芝生を剥がし、砂で安定させただけだから。
思い立つのと手が動くのは、ほぼ同時でした〜!気がつくと、既にレンガが3つ4つ掘り出されています。
目地の砂が崩れ落ちたり、木の根が持ち上がったり〜もう後戻りは出来ませ〜ンって、ほんの5分程の話。
何列剥がそうかな〜?って、もう一列、もう一列‥‥‥池のデザインと平行して考えないといけないな〜

本当は、始めにデザインありきでしょが〜
こんな時は、手のスピードを落としながら、その間に考えてしまう!
まわりのデザインは、ピンコロや擬木杭にレンガ半割りと細かいものばかり。
これは、狭い庭を広く見せる為ってのもあるんだけど、細かいデザインや繊細なイメージに対応したもの。
だけど、この続きに、またまた細かいデザインを加えれば、さすがに細々してしまう〜
簡単に言えば、細かいデザインが鼻に付きだすんじゃないかと。

遠近感の強調とかよく言われるけど、実際に距離があるなら小細工は無い方が断然良い。
しかも、その物の大きさをイメージ出来る物が、遠く離れて小さく見えればまして分かり易いはず。
そんな物を配置する事は、言ってみれば、本当の意味での遠近感の強調でしょう。

レンガを取除き敷砂を削ると、しっかりとした底が出てきました。
深さも魚が越冬するわけじゃないから、これで充分!
続きは、後日に材料を買ってきてからにします。
 

 まずは、下地から
 
池にする部分は、しっかりと補強する事が大切です。
小さな池の掘り下げた側面部分、そしてレンガ敷き部分、さらに擬木部分。
タップリのモルタルで、池の周囲を予めしっかりと固めておきます。
左の写真は、モルタルを塗った第一段階の写真です。
コテで凹ませてあるのは、第二段階で縁石を据える為の逃げ。
半硬化の状態になれば、さらにタップリのモルタルで右の石を据え付けます。
御影石の縁石は、約10センチ角の60センチ長、1本980円987円です。
最近のHCでは、石材が益々安価で豊富に品揃えされています。
ちなみに、これはオージョイフル
白ではなくて錆で落ち着いた雰囲気にしようかな〜?
でも、その価格差が1本当たりで300円〜大した額ではないけど、白に決定!
ただし、本物の鉄錆付きを選びだして〜?
これは、什器(陳列棚)による汚れだけど、こんな事で敬遠されたりするから。
使える物は、使う!もちろん、使い方をよく考えて。

余談だけど、材木でも同じ、反ったり欠損して売場の邪魔になっている物を出来れば買う。
もちろん、木取りや組合せを考えたりと、それを使うには、手間や時間はかかるわけ‥‥‥
何故?売場に邪魔な物が有ると、選んで選んでさらに売場が乱れる〜
結果として、沢山の材がひねくれ物の集団に〜(悲)
とは言え、寸法丸々で通直、且つ、均質でないと役に立たない事も有る。
だから、こちらもケースバイケース。ただし、売場を乱す事はしませんが!
願わくば、売場管理をしっかりとして欲しい!その分、買う側も出来る事はしましょう!
材木の売場管理ほど大変な作業はありませんから〜!! m(_)m

 
 
縁石のデザインは、カットせずにそのままの寸法で使えるように考えました。
フィルター池の部分は、水はねを防ぐために2段積み。
本当は、2段目の積み方を切り替えて井桁の様に組みたかったところです。
(手前の石を50センチにカットし、奥の石を手前に出して小口を見せ、カット分10セントを奥の奥に足します)
ただ、ダイヤモンドカッターでカットすると埃が凄いんで〜パス!
補強のモルタル塗りの際、最後に金網固定用の針金を周囲に埋めておきます。

右側の残されたスペースは、日陰の山野草花壇になりま〜す♪
 

 池作り(金網セット)
縁石のセットも終え、周囲の補強が出来たら池作りへ。
周りをしっかりと抑えた上で、その中に池の容器を作る感じ?
時間的には、半日〜1日程度は空けた方が下地が安定していてやり易いでしょう。

この池作り作業は、この先の仕上がりまでを含めて、連続した1〜2日程度の時間で終わらせたいものです。
もちろん、この程度のサイズの場合として。
そうする事で、各段階に分かれる作業でありながらも、一体化した強くて水漏れしない、さらに、アクの少ない池が作れます。


では、作業について
せせらぎ作りと同様にラス網を2重3重にしてセット。針金で浮き上がらないように軽く縛っています。
やってみるとわかるんだけど、この網が浮いていると、コテ塗り作業がとってもやり難いです。
 

 池作り(下塗り)
モルタルは、空練りの段階から充分に混練します。セメントと砂の配分は、1対1.5〜2程度とかなりきつめ。
使用する砂は、袋入りのふり砂がベターです。

モルタル塗りは、一度の作業で行い、継ぎ目や部分的な塗り重ねが出来ないように。
塗る前には、まず。モルタルを適当に配分。これで、塗り厚のバラツキを防げます。
練り加減は、決して柔らかくはないけど、だからといってオニギリが作れる程も固くはない。
ボタッと言うような感じかな〜?
経験者なら、レンガやブロックを積める程度の固さって事で‥‥‥

これまた余談ですが、
もし、柔らかくし過ぎた〜って、セメントを足したり、砂を足したりしたとして
それで調整は結構ですが、その際でも、しっかりしっかりと良く混ぜ合わせた上で、全体均一状態でその固さに仕上げて下さい。
多少の配合比云々よりも、均質に混練する方が大事です。

 

 モルタルを擦り込む
下塗りでのモルタル塗りは、金網の上を広げようとするのではなく、まずは、押し込むように。

しっかりと下地と密着させながら、空気が中に残らないように擦り込みます。
この段階では、無理に均そうとすると金網を引っ掛けたりして余計に荒らしてしまいがち。
だから、金網をしっかりと埋め込む事を最優先とします。
 

 池作り(中塗り)
次は、中塗りとしてもう少し塗り重ねます。

下塗り後、2〜3時間とか小休止を挟みます。
モルタル表面を指で押してみて、固さを感じるようになれば出来るかも?
出来るかも?と言うのは慣れ(技量)によるから。
不慣れでグチャグチャやってると、新しいモルタルの水分が下塗りのモルタルを柔らかくして、益々均しにくくなるかもしれません。
もし、心配なら、もう少し時間を空けて〜
 
この段階では、透けた網目とかが無くなる様に全体の厚みを増します。
下塗りと同じ分量のモルタルを作れば、ほぼ倍の厚みになるわけです。
そして、大切な事は、隅々をしっかりと押さえて馴染ませる事です。
前の段階では、金網がブワブワ動くのでそういった作業が出来ません。
でも、この段階ならそんな事はありませんから〜
作業の終わりは、適当な均しでOKです。綺麗にすることもなく、わざと荒らす必要も無く。
最初に書いたように、一連の作業でやっておれば、各モルタルの馴染みの問題は心配しなくてよいはずです。
 

 池作り(仕上げ)
仕上げ塗りは、下塗りから中塗りの場合と同様に、少し時間を空けてからの作業としましょう。

仕上げ塗りの注意点は、使用する砂の状態です。
ここでは、ふり砂がベターではなく必須です〜!大きな粒がゴリゴリしていると均せません。
モルタルの配合は、これまでよりも少し緩め(弱め)で1対2〜2.5ぐらい。多分3でも大丈夫と思うけど‥‥‥
いい加減適当な話だけど、大きな池なら材料代に影響するね!

少し緩めにするのは、収縮割れが生じないようにって狙い。
この池なら単純な形だし、一気に水張りまでもっていくので、割れの出ようがないとは思うけど、さらなる安全率をみてってわけ。
この仕上げ塗りは、網が入ってないわけだし、割れやすいものと思っていた方が無難でしょ?

仕上げ塗りの仕上げは、各段階の養生と同じで表面が固くなってから軍手とか硬いスポンジで優しく撫でれば簡単で〜す。
もし、固くなりすぎていたら少し水で濡らしながら。
こんな曲面を金コテで、テカテカに押さえるのは無理です〜
それと、タワシやブラシでやると表面を荒らし過ぎるので、アクが沢山出ると思いますよ。
 

 養生
仕上げが済んだら濡れ新聞で養生します。

そして、しっかりと道具の手入れ
道具に付着したセメントは、水で濡らしていても固まってしまいます。
確実にタワシやブラシで擦り落としておきましょうね〜特に、コテの背中側とか首の部分とかが手を抜きがち!
スコップだったら柄の差込み部分、バケツなら外側ってことですよネ〜
それと、この養生と道具の手入れは、省略してるだけで、各段階のオープンタイムの都度って事ですから、念のため。

翌日になれば、早くも水を入れてしまいます。こうやって、最低1週間ほどは、セメントの養生をしながらアク抜きです。
水量は、池に流れ出さないように少し控え目にしてあります。急な雨が降っても大丈夫な程度に。
 
以上で、ハード面では完成です!
無事に、小さな池やせせらぎの生き物達には、まったく気付かれずに出来ました〜♪
 
完成

アク抜きも完了し、次は、バクテリアを着生させる為の砂利入れ
砂利は、ちょっと石灰岩ぽいカラフルなもの(アチャ〜)
しかし、とっても安いし、財務省?の指示には従わざるを得ませんから‥‥‥

DIYは、D愛Y!皆の理解を得てこそ楽しめる〜!!
ってわけで、しっかりしっかり水洗いをしてから、喜んで使わせて頂ましょう〜♪

岸辺も苔を付けたり手を入れました。同時に設けた山野草花壇は、土作りからしっかりと仕上げました〜
さらに、実は、もう一つの狙い〜!? やっぱり、ダイモンジソウとユキノシタ達が心配で〜
ケーヨーD2で買って来た抗火石に石付けし直したんです。これなら湿り気も空中湿度もバッチリ!

これから、数ヶ月は既存のフィルターとの併用です。
水口のチーズに短いパイプを差し込み、少しだけ水を分けてもらいます。
暫くして、カラフルな砂利が落ち着く頃、フィルター池へ完全移行って段取りです。
その時には、水口ももう少し自然な感じで〜♪

ところで、話が前後しますが、フィルター池と言っても、複雑な濾過装置のような構造は考えていません。
シンプルで長持ち、そして手入れが簡単ってコンセプトです。
そもそも、せせらぎ自体が立派な浄化装置になっていますから余力みたいなもの。
だから、多少表面積の大きい砂利を入れるだけ!
大小層状とか、濾過とか考慮してません。水が溜まってオーバーフローで流れていく
水面を残しているのは、落葉があっても逃げるように、そして何より水音が出るように〜♪
手入れの方法は、静かにかき混ぜながら、汚れを手動ポンプでバケツに汲み出す程度で考えています。
何せ、貝が上がってくるだろうし、ホタルも棲むかもしれません〜♪

とにかく、色々いっぱい考えは詰まっているんだけど、とても書き切れません〜(読む方も大変!)

そんな生き物達とフレンドリーなフィルター池(否、山野草の方が主役だったのかも?)が出来た〜!

この続きは、また何か機会があればって事で‥‥‥
 
 
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