移動式ハンガー



左右を繋ぐパイプの長さを調整すれば
スペースも最低限度で済む
(サイズは、高さ1.5m前後0.6m左右可変)

材料は、身近な単管やアングル、キャスター
<材料費概要>
単管3M@1000×3本(要カット)
アングル1.2M@600×1本(要カット)
キャスター耐50kg@500×4個
直交クランプ@150×6個
その他
ハンドウインチ×2個
作業ベルト、Eリング等
対象に応じて適当に
 
補記)水平材は、上部は当然必要として、下部は、1本以上でOKです。
また、ちょっと値がはるけど、方杖みたいなブラケット(単管用)を左右に付ければ下部の水平材は省けます。
 
 
 フレーム修正機 A 同様に単管製工作物です。
単管っていうのは、軽いのに適度な強度もあるから、この程度の工作物にはうってつけ!
 単管とアングル材で3角形のフレームを2個作り、ジョイント金具を用いてパイプで接続すれば完成。
 3角のフレームの下部には、キャスターを付ける事で移動も簡単。
 
 この移動式ハンガーのメリットは、特に重整備時に発揮されます。
 フロントアップスタンドやリアスタンド等は、せいぜいそれぞれのタイヤ、ブレーキ回りの整備が出来る程度でしょ?
 例えば、フロントアップスタンドなら、ロアブラケットに引っ掛けるからステム周りの整備は出来ないし。
 リアに至っては、スイングアームに掛けるから、スイングアームやショック、リンク周りの大切な部分が全く出来ない!
 これは、センタースタンドの無いスーパースポーツ等では、大変な問題です。
 「誰かシートレールを持ち上げてくれ〜!」って叫びたくなるはずです。
 
 その点、このハンガーなら全くの自由自在!
 リアだけなら、シートレールを吊れば良いし、フロントならフレームを吊れば良いし。
 リアスタンドやリジッドラックと併用すれば、安定した作業を効率よく出来るってわけ!
 ヘビーバイクを丸ごと吊り上げるとか、車のエンジンミッションを一時的に吊る等の場合には、キャスターを追加するか耐荷重の大きい物にする必要があるでしょう。
 
 普段は、かさばらない3角フレームとパイプで保管が出来て、DIYガレージには大助かり!!
 
 3角フレームは、溶接でしっかりと組立て剛性を確保します。
 足元は、パイプとアングル材(重量ラック柱を使用)を溶接。
 単管の端部は、角度を合わせて斜め切りです。
 キャスターは、自在式にすると不安定になるので固定式で充分。
 ブレーキも床がフラットなら必要ないはず。
 
 頭部は、パイプ同士を仮付け後に、当て板でしっかりと補強。
 当て板は、フラットバーや建築金物等の厚みが有る端材をカットして、内外両面に溶接。
 左右の3角フレームは、単管と直交クランプで接続。
 間違って自在クランプを買うと、左右方向の固定が出来なくなるので注意。
 
 バイクの場合は、作業ベルトで吊ると傷が付かなくて便利。
 吊り上げ方は、左右から2本で斜めに吊ると、負担も減るし揺れずに安定し作業がし易い。
 ハンドウインチで吊り上げた後、エンジン下部にリジッドラックをセットすればさらに安定する。
 
 ハンドウインチの場合、降ろす時にロック解除で一気に緩んでしまう為、ロープを併用しブレーキを掛けながら降ろします。
 その点、チェーンブロックや電動ウインチなら、上げるも下げるも同様に作業出来るので便利で安全です。
 


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