フレーム修正機 Aタイプ
  
 フレーム修正って、簡単に考えてよいテーマではない事をまずお断りしてのスタート。
 だから、そのあたりの技術論は、省略させて頂きます。
 そこんところを難しく言ってると、この話そのものが成り立たないので先に進めます。
 では、実際にフレーム修正って、ガレージで出来るのか〜?
 結論からいうと、激しい転倒とかではなく、例えばタイダウンで締め過ぎて変形したシートレールとか
 軽い転倒で歪んだシートフレーム程度ならってところ。
 そこは、DO IT YOURSELFの自己責任って事で‥‥‥
 
もちろん、可能性はやる気次第で無限大です。
 とは言え程度の酷いものには、形状の復元だけの問題では済まない事もあるから‥‥‥
 要するに、話が最初に戻るけども、知識と経験豊富な場合とか、もう少し腕力が有れば直せそう?
 な〜んて軽微な場合に、出番が有るかもって感じの お宝で〜す!

 それでは、本題のフレーム修正機について
 フレームが狂うって意味は、基準の形から寸法誤差が生じる事。
 だから、まず直そうとする前に、誤差の状況を知ることから始めないといけない。
 それが計測、そして、次にどうしたら復元させれるかと考察し、いよいよ作業にかかる。
 その一連の作業において、最も大切な事が車体をしっかりと固定させれるかどうか?
 しかも、計測に必要な絶対位置が割り出せるように何がしかの基準線上に。
 これが出来れば、後は、好きなように力を加えれば良いって事だけど、もう少し説明を。
 狂っている部分を直そうとして力を加える場合に、変化して欲しい部分と困る部分が有るはず。
 だから、復元方法を考察する時、入力の仕方と同時にそれに応じた固定の仕方を充分考えて。
 変化しては困る部分については、3次元でしっかりと固定させて形状を保持させる。
 そんなわけで、バイクをしっかりと固定させる装置が必要になるわけです。

 固定、固定って言ってる、その装置に必要不可欠な物が、絶対的なポイント(位置)!
 それが作れないと、計測や修正といった作業が正確に出来ないし、絶対に捗らない。
 計測の基準となり、また、修正の際には相手のフレームに負けない強度で支える拠り所。
 それが、フレーム修正機の最も大切な役割です。
 押したり引いたりする物(ラムやウインチ等)は、フレーム修正機の一部の機能ってわけです。
 実際、固定出来ると、シュワちゃんなら素手でも出来るだろうな?って、思う場合もあるから‥‥‥

 そこで、ガレージだからこそ簡単に出来る絶対的なポイント作り!
 それが、このフレーム修正機 Aタイプです。
 ただし、名前には書いて無いけど、あくまでも簡易、簡易〜!
 

 
 これが、フレーム修正機の概要です。と言いつつ、全体が写ってないですけど〜
 その意味は、形はどうでも良いからです!ガレージの広さや状況に応じて自由な考えで決めれる。
 ポイントは、足場管を使用する点!クルマのフレーム修正ならH鋼が必要だろうけどバイクなら充分。
 足場管は、安くて手に入りやすく部品も豊富で、超頑丈〜ってスーパーアイテム!
 ビルの足場を見ればわかるように、強度も使用上でのフレキシビリティーもバッチリ!
 それでは、フレーム修正機の場合はどうか?
 結論から言うなら、これ以上の物はないってぐらいに適している〜
 強度が有るのに軽くて持ち運びが簡単、豊富なパーツによって頑丈な構造体を自由に作れる。
 さらに、分解すれば保管時も場所をとらず、普段は違った事にも転用可能!
 例えば、普段は仮設の棚であって、涙、涙の時には、頼もしいフレーム修正マンに変身〜!
 
 最近のホームセンターでは、大きなコーナーが設けられ、1M、2M、3Mとカットサイズも有ります。
 2M程度のパイプで基本の骨格を作り土間に固定すれば、その後は自由って感じ。
 ただし、寸法計測の基準とするには、土間に基準線を設けてから正確に配置する。
 バイクを基本の骨格の中に配置したら、必要な部分に必要なだけパイプを追加して剛性を確保。
 途中部材が足りないとなれば、すぐに買い足せるのも足場管ならではです。
 
構造は、足場管を組んだだけの簡単なものだけど、重要なポイントがこれ!アンカーで床に固定する点
まず、パイプとベースプレートは、全周溶接で緊結。
アンカーボルトは、M10程度のサイズが必要です。
その為、振動ドリルで14ミリ程の穴を正確に開ける事となります。
この状態でも、タワースタンドと言えるほどガッチリ!
これを四角く4ヶ所立てれば、バイクを取り囲む基本の枠組となります。
さらに頑丈にさせようとすれば、長辺の中間に追加して6ヶ所ってところ。
ただ、補強のパイプを適切な位置に組んでいけば、どんどん頑丈になりますから、まずは、4ヶ所からで。
これは、4ヶ所のタワーの頭(2m高)をパイプで連結したのち、バイクを固定する為に必要なパイプを組んでいる様子。
フレーム下部をジャッキや材木等で支えてバイクを直立させ、メーンフレーム左右間を水平にします。
メーンフレームの傾斜に応じて、前後にパイプを組んでから左右にパイプを組んで車体を固定します。
この後、ブラケットを取り付けると、フレームが左右にずれないように出来ます。
こういった最終的な作業は、個々のバイクに応じたケースバイケースで工夫する事になります。
でも、その時にチェーンやワイヤー等に限らず、なまし番線やらツッパリ棒やら、アイデア次第でどうにでもなるのが良いところ。
 
シートレールが歪んだバイクの固定が終わって、いよいよパワーをかけているところ。
これが、シュワちゃんならって‥‥‥
左右ピボットをツッパリで位置決めし、タイヤも滑り止めの上でパワーウインチでギリギリと。
どの方向に引いたり押したりすれば良いのか、しっかり考えて、計測しながら焦らず慎重にって感じ。
 
フレーム修正機の設置は、床に基準線を引いて、正確に配置しておくと何かと便利。
使用しない時には取り外せば、日常の使用で支障がない。
でも、ボルトを付けておかないと砂やゴミが噛むので、足元には注意が必要です。
直ったかなって、レーザー水平器で水平、垂直線を当てて確認中
でも、何せDIY GARAGE工房ですから、メジャーもフル活用です〜


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