DIYで塗装をしようとすると、色々と問題点が多いのは事実。 チリやホコリ、さらに虫の付着や冬場の気温低下や梅雨時の湿気の問題等々。 だから、錆びたパーツの塗り変え程度なら出来ても、大掛かりな塗装作業は困難かも? 特に、仕上げ塗りでは、やるやれないの問題だけではなくて、品質面に問題が生じます。 そこで、どうすれば問題解決に近付くかと考えると、やはり塗装環境の整備しかありません。 その近道として、独立した塗装環境を用意出来るのが、塗装ブースです。 チリやホコリの侵入を防ぎ、気温や湿度も適切に調節出来る塗装作業場。 その夢のような塗装ブースをマイガレージに DO?ってアイデアです〜 オープンスペースなら、テントやシートで囲うだけでも、何も無いよりは遥かにグッド! 風の強い日であれば、出来るか出来ないか程の大きな効果が得られます。 そして、ガレージが小屋のような建物になっていれば‥‥‥? 給排気設備を設けて、ガレージを簡易塗装ブース化してしまったって! やっぱりな〜でしょ? でも、それが、とっても簡単安上がり〜! |
これが、塗装ブースの外観です。 ガレージと塗装ブースの関連がよくわかります。 要するに、ガレージが塗装ブースに早変わりって事なんです。 写真では、シャッター開口部を利用して排気装置を設けています。 シャッター下部に取り外し式の換気扇ユニットを設置する方法です。 この方法なら、建物の改造が最低限度で済み、簡単に日常使用に戻せます。 普段の保管も立てかければ、わずかな床面積でも大丈夫でしょう。 2×4材でフレームを作り台所用換気扇を取り付けた物で、明かり取りにビニールを張っています。 中央で左右分割にしてあり、ボルトナットで連結します。 フレームの外周には、発泡ラバーのシール材を貼ってあります。 2つの換気扇ユニットは、写真のように中央に寄せたり両端に離したりと選択できます。 給気は、天井中央部からダウンフローとなるようにしています。 こちらは、日常使用に支障が無い為、常設です。 設営は、いたって簡単、2つのユニットを並べてボルトナットを手で締めてシャッターを下ろす。 以上、ものの2〜3分!なんですが、実は、それまでの準備が一仕事〜! 中にあるバイクを全部放り出し、棚や機器にカバーを掛け、エアブローや掃除機でホコリを除去。 最後に床を水洗いして、いよいよ設置ってわけです。 そして、一旦外に出て、設置後30分程は空運転してガレージ内の汚れた空気を排気。 久しぶりに使う時には、長時間運転させて、すきま風の通路のチリやホコリも安定させます。 それからようやく、自分の体をエアブローして中に入るわけです。 もし、ガレージに出入り口のドアが無い場合は、物の搬入手順とかを良く考えてスムーズに。 それとも、ユニットの高さを大きくして、明かり窓の部分に出入り口を設けるとか? その場合には、明るくなって良いけど、ユニット床面へのアンカー固定等も考えないとね。 効果の程は、バッチリ!虫、ホコリは断然改善されるし、何よりミストが作業中に綺麗に排気される。 ミストは、空気中に舞い上がった塗料の粒子だから、塗り終わった頃に舞い降りて付着するから。 折角、綺麗に塗れたなって喜んでいたら、ザラザラって事になる困り者。 この方法なら、換気扇も給気口もまだまだ増やせるので、本格的な塗装にも対応出来るかも? ただし、あくまでも簡易って事で、こんなので本格的にやりだすと、町中や道端だったら大変! 商店街のうなぎ屋さんとはいかないから、近所迷惑間違いなし!! そんな場合は、ボディーショップのダクトを見習うしかないけど、同時に火災とかの危険性も本格的に〜 だから、この延長線的には、凄い事を考えない方が良いと思う。是非、専門家に相談すべし! 他に、電気容量においても、照明の強化や赤外線ヒーターの使用などで対策が必要になるはず。 |
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材料は、ホームセンターで全て手軽に揃う。 台所用換気扇も2000円ぐらいのお買い得品で充分。 2×4材は、カット物でも割高って程でもないけど、サイズは、シャッターの間口に応じて無駄のないように選択。 ビニールは、切売りのテーブルクロスの安い分。 厚いのはグンと高くなるし、タッカーで張り難い。 |
給気口は、桁の部分のはめ板を外せば簡単。 これは、在来木造ガレージの利点であり、弱点! 桁と屋根の垂木の隙間が、薄い板1枚ポッキリ〜 だから、カナヅチでポカッとやれば外れる。 当然、すきま風も多いってわけ。 とりあえず2ヶ所を取り外し、ステンの金網を張る。 これを忘れると、フィルター内がスズメ、コウモリのお家になってしまう。 蜂は入れるけど‥‥‥ |
2ヶ所の口から天井部までは、ベニヤでダクト。 垂木に内張りをする要領で、中央まで導きます。 |
ダクトの先は、フィルターケース(パン箱?) 取り外し式で、換気扇用フィルターを貼ればOK。 |
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